発表年:1979年
ez的ジャンル:カルト・ディスコ
気分は... :謎のユニット
70年代カルト・ディスコからPartners『The Last Disco In Paris』(1979年)です。
Partnersは、Johnny Russell、Sergio Handlemann、Steve Loydsというカナダの男性3人組ユニット。しかしながら謎の多いユニットで詳しいプロフィールは不明です。
Partners名義で『The Last Disco In Paris』(1979年)、『We're Gonna Fly High』(リリース年不明)という2枚のディスコ・アルバムをリリースしています。
2枚共にプロデュースはフランス人のClaude Mainguy。ソングライティングはすべてClaude Mainguy/Denise Carmen Betancourtというフランス人コンビ。
アルバムを聴いて、『Saturday Night Fever』(1977年)をはじめとするディスコ路線で大成功を収めたBee Geesを意識して制作されたようなディスコ・アルバムという印象を受けました。
アンダーグラウンド感のあるBee Geesライクなディスコ作品という感じですね。
「The Last Disco In Paris」、「Friday」、「Partners」といったディスコ・チューンはディスコ好きであれば楽しめるはずです。
また、AOR/シティ・ソウル好きが気に入るであろうメロウ・ミディアム「Green Eyes」もオススメです。
謎の多いユニットですが、魅惑のカルト・ディスコを楽しみましょう。
全曲紹介しときやす。
「Partners」
ユニット名が題されたディスコ・チューンがオープニング。アンダーグラウンド感のある怪しげダンス・チューンです。ヴォーカルがBee Geesテイストなのが印象的です。ラテン・パーカッションとスペイシー・シンセの組み合わせによるケバケバしさが逆にいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=YYP4t6n-_Xw
「Friday」
個人的にはアルバムで一番のお気に入り。昔ながらのミラーボールがイメージされる、哀愁モードのメロウ・ディスコです。ディスコ・クラシックに引けを取らないダンス・チューンだと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=ihL7dRAeLYA
「Dance (Whoever You are)」
タイトルの通り、ダンス・モードのポップなディスコ・チューン。仰々しいスペイシー・シンセとストリングスの組み合わせが良くも悪くも本作らしいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=FuauSL8BR98
「The Last Disco In Paris」
本作のハイライトに挙げる人も多いであろうタイトル曲。タイトルは恐らくマーロン・ブランド主演の映画『Last Tango in Paris』(1972年)に因んだものでしょう。爽快なサックス・ソロも入ったアーバン・メロウに疾走するディスコ・チューンです。
https://www.youtube.com/watch?v=-qqk6hX4Z68
「Green Eyes」
AOR/シティ・ソウル好きが気に入るであろうメロウ・ミディアム。AORなBee Geesといった印象です。
https://www.youtube.com/watch?v=_Id-CCczxr8
「Love Meant To Be」
しっとりと歌い上げるスロウ・バラード。彼らのBee Geesライクなヴォーカル・スタイルがよく分かります。
https://www.youtube.com/watch?v=HdM2aFJkmmQ
「So Long」
ラストはシンセを駆使したポップ・ロック調のダンス・チューンで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=Z5rcow7iUqE
国内盤再発CDには「Dance (Whoever You Are) - Midnight Mix (12 inch Version)」、「Partners - Midnight Mix (12 Inch Version)」というボーナス・トラック2曲が追加収録されています。