2022年11月30日

Tradition featuring Paul Thompson『Spirit Of Ecstacy』

UKレゲエ・バンドのラスト・アルバム☆Tradition featuring Paul Thompson『Spirit Of Ecstacy』

発表年:1982年
ez的ジャンル:UKレゲエ/ラヴァーズ
気分は... :冬のラヴァーズも悪くない!

UKレゲエ/ラヴァーズからTradition featuring Paul Thompson『Spirit Of Ecstacy』(1982年)です。

Traditionは1976年、ロンドン北西部で結成されたレゲエ・バンド。

当初のバンド名はSpecial Brewでした。その後、Traditionと改名し、1976年にシングル「Movin On/ Movin Rocker」でデビュー。

1982年に活動休止するまで、『High Risk Dub(Tradition in Dub)』(1977年)、『Moving On』(1978年)、『Alternative Routes』(1978年)、『Tell Your Friends About Dub 』(1978年)、『Captain Ganja & The Space Patrol』(1980年)、『Runaway Love』(1980年)、『Tradition's Party Disco』(1980年)、『Spirit Of Ecstacy』(1982年)といったアルバムをリリースしています。

本作『Spirit Of Ecstacy』(1982年)は、Traditionのラスト・アルバム。

本作におけるメンバーは、Paul Thompson(org、p、syn)、Les McNeil(g)、Chris Henry(b)、Tony Matthews(ds)という4名。リード・ヴォーカルであったPaul Dawkinsが脱退したため、本作はインスト・アルバムとなっています。そのせいかキーボードのPaul Thompsonをフィーチャリングする名義となっています。

プロデュースはTyrone(David Tyrone)

楽曲はすべてPaul Thompsonのオリジナルです。

「Anthology Of Music」「In Memory Of A Legend」「Return Of Big Foot」「Tradition Overture」あたりを聴けば、本作のラヴァーズとしての魅力を実感できるはずです。

ヴォーカル入りのボーナス・トラック「Can I Take You Home (Original 12" Version)」もグッド!

冬のラヴァーズも悪くありませんよ!

全曲紹介しときやす。

「Over And Over」
アイランド・モードの寛いだ雰囲気のレゲエ・サウンドがオープニング。Paul Thompsonのコズミック・シンセがアクセントになっています。

「Tribute To A King」
コズミックなダビー・チューン。聴いていると、覚醒的なダビー・サウンドに電脳ジャックされていくような感覚になります。

「In Memory Of A Legend」
本作らしいラヴァーズを堪能できるトラック。ムーディーなホーン隊がラヴァーズ気分を盛り上げてくれます。

「I'm Leaving Now」
サンセット・モードのアイランド・レゲエ。夕陽をぼんやりと眺めながら聴いていたいトラックです。

「Anthology Of Music」
僕の一番のお気に入り。僕好みの絶品ラヴァーズ。聴いているだけでスウィートな気分にさせてくれます。

「I'm A Clown」
リラックスした雰囲気のなかにも味わい深さがあるレゲエ・トラック。ハーモニカのようなキーボードの使い方がいい感じです。

「Tradition Overture」
『Alternative Routes』(1978年)収録の「Reach My Goal」のインスト。コズミック。シンセとラヴァーズを巧みに融合させたトラック。レゲエ特有のゆっくりとした時間の流れと共に景色が少しずつ変化していく感じがいいですね。

「Return Of Big Foot」
「Anthology Of Music」と並ぶお気に入り。ソウルフルなオルガンの音色が印象的なラヴァーズ。そのオルガンに絡むメロウ・ギターもグッド!

「Alternative Three」
メロウな雰囲気のなかにも去り行く季節を惜しむかのような寂しさを感じるトラックは、バンドの活動休止の寂しさをサウンドで表現しているかのようです。

「Can I Take You Home (Original 12" Version)」
国内盤再発CDのボーナス・トラック。元々はPaul Thompsonのソロ・シングルとしてリリースされていたトラックです。ヴォーカル入りのラヴァーズで本編とは異なる魅力を楽しめます。

音源はこちらでまとめてどうぞ!
Tradition featuring Paul Thompson『Spirit Of Ecstacy』
https://www.youtube.com/watch?v=NwBM_hqSVSs

Traditionの他作品もチェックを!

『High Risk Dub』(1977年)


『Moving On』(1978年)


『Alternative Routes』(1978年)


『Tell Your Friends About Dub 』(1978年)


『Captain Ganja & The Space Patrol』(1980年)


『Runaway Love』(1980年)


『Tradition's Party Disco』(1980年)
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2022年11月27日

STR4TA『Str4tasfear』

Bluey/Gilles Petersonによる新ユニットの第二弾☆STR4TA『Str4tasfear』

発表年:2022年
ez的ジャンル:UKジャズ・ファンク・ユニット
気分は... :今大会のイングランドはどうか?

新作からIncognitoBlueyとUKを代表するDJ/プロデューサーGilles PetersonによるユニットSTR4TAの2ndアルバム『Str4tasfear』です。

80年代のUKソウル/ファンク・バンドCentral LineやUKジャズ・ファンク・バンドAtmosfearからインスパイアされて、BlueyとGillesが結成したSTR4TA。UK音楽シーンを牽引する二人による話題のユニットの紹介は、1stアルバム『Aspects』(2021年)に続き2回目となります。

メイン・プロデュースはBlueyGilles Peterson
さらに曲毎にゲストや参加ミュージシャンもプロデュースに関与しています。

ソングライティングは、Anushkaのカヴァー「(Bring On The) Bad Weather」以外はBlueyやゲストおよび参加ミュージシャンによるオリジナルです。

アルバムには、UKソウルの重鎮Omar、US新世代ジャズ・トランペッターTheo Croker、UK新世代ジャズ、期待の女性アーティストEmma-Jean ThackrayVictoria PortMax WheelerによるUKの男女デュオAnushka、元GallianoRob Gallagherの奥方であり、Gallianoはじめ90年代よりUKの話題作に多数参加しているValerie Etienneがフィーチャリングされています。

レコーディング・メンバーはBluey(g、vo、Instruments)以下、Matt Cooper(key、p、ds)、The K-CreativeSki Oakenfull(key、syn、prog)、Richard Bull(Instruments)、Francis Hylton(b、el-p)、Francesco Mendolia(ds)、Joao Caetano(per、back vo)、Atmosfearの元メンバーPeter Hinds(key、p)、Paul Booth(sax)、Carl Hudson(el-p、syn)、Charlie Allen(g)、Mo Hausler(prog)、Megan Khan(back vo)、Gilles Peterson(back vo)等です。

さまざまなジャンルからゲストを招くなど、1st『Aspects』以上にキャッチーな1枚に仕上がっています。

Valerie Etienneをフィーチャーした「Find Your Heaven」Theo Crokerをフィーチャーした「To Be As One」「Soothsayer」Anushkaをフィーチャーした「(Bring On The) Bad Weather」Emma-Jean Thackrayをフィーチャーした「Lazy Days」あたりがオススメです。

Bluey/Gilles好きには間違いない1枚でしょう。

全曲紹介しときやす。

「Galactic Fanfare」
Carl Hudsonがプロデュース&ソングライティング&演奏全て一人でこなしたアルバムのイントロ。
https://www.youtube.com/watch?v=v1OhhYOsPys

「City Sounds」
Incognito/Bluey好きの人は気に入るであろうUKジャズ・ファンクらしいインスト。
https://www.youtube.com/watch?v=-2WnC8H9XW0

「Turn Me Around」
Francis Hyltonの格好良いベースが牽引する爽快サマー・モードのジャズ・ファンク。Blueyがヴォーカルも務めます。
https://www.youtube.com/watch?v=yyAoWYsmcz8

「When You Call Me」
まるで80年代ブラコンのような雰囲気のトラック。アルバムのいいアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=TkUrxpJ8Q4w

「Why Must You Fly」
UKソウルの重鎮Omarをフィーチャー。しかし、Omarはヴォーカルではなくアナログシンセでの参加です。Gilles曰く、Omarはアナログシンセの名手なのだとか。そのアナログシンセの音色を生かしたコズミック・ファンクに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=V3yyM9_8Q_g

「To Be As One」
US新世代ジャズ・トランペッターTheo Crokerをフィーチャー。UKジャズ・ファンク×US新世代ジャズの融合によるキャッチーな爽快ジャズ・ファンク。季節外れですが、サマー・モードにフィットする僕好みのトラックです。
https://www.youtube.com/watch?v=ltEwBZK10hE

「(Bring On The) Bad Weather」
当ブログでも2ndアルバム『Yemaya』(2021年)を紹介したUKの男女デュオAnushkaをフィーチャー。本トラックはその『Yemaya』収録曲のカヴァーです。オリジナルとは異なる雰囲気のVictoria Portのキュート・ヴォーカルが映える、爽快メロウ&ダンサブルなジャズ・ファンクに仕上がっています。ホーン隊も盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=jIMfLz_aa-0

オリジナルと聴き比べるのも楽しいのでは?
Anushka「Bad Weather」(From 『Yemaya』
 https://www.youtube.com/watch?v=O5uyvBBipWQ

「Reflections (Chaser 1)」
インタールード的な短いインスト。Blueyは参加しています。
https://www.youtube.com/watch?v=64sQgaWRKP0

「Night Flight」
爽快メロウなミディアムですが、良い意味でプログラミングによるリズムがいいアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=O-IOHWtvCqM

「Soothsayer」
再びTheo Crokerをフィーチャー。Theo Crokerのトランペット・ソロが映えるメロウ・ミディアム。星空のジャズ・ファンクといった趣があります。
https://www.youtube.com/watch?v=jua6W54nQaM

「Reflections (Chaser 2)」
「Reflections」のパート2。美しい小曲でプチブレイク。
https://www.youtube.com/watch?v=4A_Is0RaL3U

「Lazy Days」
当ブログでもデビュー・アルバム『Yellow』(2021年)を紹介したUK新世代ジャズ、期待の女性アーティストEmma-Jean Thackray(vo、tp)をフィーチャー。彼女はUK新世代ジャズ的でありながら、UKクラブジャズ/クロスオーヴァー的な雰囲気も併せ持つので、STR4TAのダンサブルなジャズ・ファンクとの相性は抜群です。双方の持ち味が噛み合った共演ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=SHi78Q1I4dM

「Find Your Heaven」
Galliano等で知られる女性シンガーValerie Etienneをフィーチャー。STR4TA流スウェイ・ビートといった雰囲気のダンサブル・チューンに仕上がっています。本トラックをアルバムをハイライトに挙げる人も多いのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=nP3f1LMVbfk

「Virgil (Vocal Version)」
Blueyのギターを楽しめる爽快ジャズ・ファンク。小気味よいカッティング・ギターと共に一気に駆け抜けます。ヴォーカルはBlueyとMegan Khan。
https://www.youtube.com/watch?v=tcZCdo2gAVc

「Something, Anything」
アウトロ的な小曲で余韻に浸りながら本編は幕を閉じます。
https://www.youtube.com/watch?v=g_-xjCQ98qM

「Turn Me Around (Demus Dub)」
国内盤ボーナス・トラック。「Turn Me Around」のダブ・ヴァージョンです。

『Aspects』(2021年)
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2022年11月25日

『今の気分は...2022年11月25日編』

過去記事から10曲セレクトするシリーズです。
今回は2010年代カテゴリーからアルゼンチンおよびブラジルのアーティストから10曲セレクトしました。
サッカーW杯の影響ですかね。南米の音が聴きたい気分です。
フォルクローレ/静かなる音楽系多めです。

全て過去記事で紹介済なので、気に入った曲があれば過去記事もご参照下さい。

Tatiana Parra「Bandeira」
https://www.youtube.com/watch?v=Qa__3bFMJzo
From 『Inteira』(2010年)
インテイラ

Andre Mehmari & Antonio Loureiro「A Brisa」
https://www.youtube.com/watch?v=Tvj76lpLytE
From 『MehmariLoureiro Duo』(2016年)
MehmariLoureiro duo メマーリロウレイロ・デュオ

Carlos Aguirre「Casamiento de negros」
https://www.youtube.com/watch?v=HJqv_CFXdrQ
From 『Orillania』(2012年)
Orillania

Lucas Heredia「Raiz」
https://www.youtube.com/watch?v=9a45blH2vIc
From 『Sinfin』(2017年)
シンフィン

Sebastian Macchi/Claudio Bolzani/Fernando Silva「Lourdes」
https://www.youtube.com/watch?v=fgFZfD2yvMA
From 『Luz De Agua : Otras Canciones』(2015年)
Luz de agua : Otras canciones

Fernando Silva「Hace Tiempo」
https://www.youtube.com/watch?v=XA91kgW1EDU
From 『Miro Por La Ventana』(2013年)
Miro por la ventana ? 窓の外を眺めて

Florencia Ruiz「Estuve Asi」
https://www.youtube.com/watch?v=cIiTR28tfJs
From 『Luz De La Noche』(2011年)
ルス・デ・ラ・ノーチェ~夜の光

Andres Beeuwsaert「Salida」
https://www.youtube.com/watch?v=zICSCZN5Y2w
From 『Cruces』(2012年)
andres beeuwsaert cruces.jpg

Dom La Nena「La Nena Soy Yo」
https://www.youtube.com/watch?v=v7WsA-Clpl8
From 『Soyo』(2015年)
ソヨ

Gisele De Santi「Colors Colorindo」
http://www.youtube.com/watch?v=o0o4fiLAFqU
From 『Vermelhos e Demais Matizes』(2013年)
ヴェルメーリョス・イ・ヂマイス・マティゼス

2022年11月23日

Lonnie Liston Smith『A Song For The Children』

子供たちのためのサマー・フュージョン☆Lonnie Liston Smith『A Song For The Children』

発表年:1979年
ez的ジャンル:サマー・フュージョン
気分は... :サウジ大金星!

サッカーW杯はサウジが大金星ですね。
カタール、イランとアジアからの出場国の完敗が目立っていたので、サウジも同じパターンになるとドイツ戦に向けて日本にも嫌な空気が流れると思っていたのですが、これで何が起こるかわからない!というムードが醸成されればいいですね。日本代表も勇気をもらったのではないかと思います。今夜のドイツ戦がますます楽しみになってきました。

今回はジャズ・キーボード奏者Lonnie Liston Smith『A Song For The Children』(1979年)です。

これまで当ブログで紹介したLonnie Liston Smith作品は以下の7枚です。

 『Astral Traveling』(1973年)
 『Cosmic Funk』(1974年)
 『Expansions』(1975年)
 『Visions of a New World』(1975年)
 『Reflections Of A Golden Dream』(1976年)
 『Loveland』(1978年)
 『Exotic Mysteries』(1978年)

本作『A Song For The Children』(1979年)は、『Exotic Mysteries』(1978年)に続くソロ名義の第二弾アルバムとなります。

本作がリリースされた1979年は国際児童年であり、それを意識したアルバム・タイトル、子供たちへのメッセージかもしれません。

プロデュースは前作と同じくLonnie Liston Smith自身とBert DeCoteaux

レコーディングにはLonnie Liston Smith(p、key)以下、Ronnie Miller(g)、Aurell Ray(g)、Butch Campbell(g)、Kevin J. Perry(g)、Marcus Miller(b)、Peter Brown(b)、Lino Reyes(ds)、Steve Thornton(congas、per)、David Hubbard(sax、fl)、James Robinson(vo)、Janet Wright(back vo)、Ulanda McCullough(back vo)、Yvonne Lewis(back vo)等のミュージシャンが参加しています。

前作にも参加していた若きMarcus Millerの参加が目を引きます。

前作のディスコ・フュージョン路線を継承していますが、 The Cosmic Echoes時代のミステリアス&メロウな演奏もあり、アルバム全体としてのバランスがとても良いですね。

ディスコ・フュージョンな「A Song For The Children」「Fruit Music」、爽快サマー・フュージョン「Nightlife」
ピアノが躍動するブラジリアン・フュージョン「Street Festival」、メロウな「A Lover's Dream」「Midsummer Magic」、サンプリング・ソースとしても人気の「A Gift Of Love」など聴きどころ満載です。

季節外れのサマー・フュージョンをお楽しみください。
案外W杯モードにフィットするかも?

全曲紹介しときやす。

「A Song For The Children」
Marcus Miller作。タイトル曲はパーカッシヴなリズムが心地好いディスコ・フュージョン。James Robinsonをフィーチャーし、華のある女性コーラスと共に盛り上げてくれます。サマー・モードで爽快に駆け抜けます。
https://www.youtube.com/watch?v=hwWiZyTPF-4

「A Lover's Dream」
Lonnie Liston Smith作。Lonnieのマジカルな鍵盤が奏でるドリーミー&メロウ&ビューティフルなミディアム。一気に心が浄化されます。
https://www.youtube.com/watch?v=UEdAtc2tyK8

「Aquarian Cycle」
Aurell Ray作。Marcus Millerのベースが牽引するトロピカル・フュージョン。やり過ぎない引き算の演奏が逆に心地好いです。David Hubbardのサックスも盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=0DG7OnAHtE4

「Street Festival」
Lonnie Liston Smith作。Lonnieのピアノが躍動するカーニヴァル・モードのブラジリアン・フュージョン。聴いているだけワクワクがアップするポジティヴ・ヴァイヴに溢れています。
https://www.youtube.com/watch?v=1jfskAvCtJ8

「Midsummer Magic」
Marcus Miller作。休日モードの穏やかなメロウ・フュージョン。のんびりと心を整えたいときにフィットするメロウ・サウンドですね。
https://www.youtube.com/watch?v=vZ9fVl53wtc

「Nightlife」
Lonnie Liston Smith作。ギター・カッティングが心地好い爽快サマー・フュージョン。楽園モードへ誘ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=oqPoNX_yB2Y

「A Gift Of Love」
Ronald Miller作。大きな愛を感じる演奏ですが、一方でLonnie Liston Smith作品らしいミステリアスなメロウネスを楽しめのもいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=FnhSwMAx3HM

Jeezy「My 1st 48 Hrs」、Lili K「Come In」、Lou Caine「Broke My Heart」、Tecknowledgy「Jet Life」、Illastrate feat. Poodie the Byz「Love Hard」等のサンプリング・ソースとなっています。
Jeezy「My 1st 48 Hrs」
 https://www.youtube.com/watch?v=KLnNn-Mh7xc
Lili K「Come In」
 https://www.youtube.com/watch?v=5MAfqoK5jGk
Lou Caine「Broke My Heart」
 https://www.youtube.com/watch?v=Sdb8onfbv3w
Tecknowledgy「Jet Life」
 https://www.youtube.com/watch?v=IM1pFXWaTsM
Illastrate feat. Poodie the Byz「Love Hard」
 https://www.youtube.com/watch?v=M_bLfkAj5ng

「Fruit Music」
Aurell Ray作。ラストはMarcus Millerのベースがブンブン唸る、パーティー・モードのディスコ・フュージョンで締め括ってくれます。果汁たっぷりのダンサブル・サウンドを楽しみましょう。
https://www.youtube.com/watch?v=0s9Cuv3kiLA

Lonnie Liston Smithの過去記事もご参照下さい。

『Astral Traveling』(1973年)
アストラル・トラヴェリング(紙ジャケット仕様)

『Cosmic Funk』(1974年)
Cosmic Funk

『Expansions』(1975年)
Expansions

『Visions of a New World』(1975年)
ヴィジョンズ・オブ・ア・ニュー・ワールド(紙ジャケット仕様)

『Reflections Of A Golden Dream』(1976年)
Reflections of a Golden Dream

『Loveland』(1978年)
ラヴランド

『Exotic Mysteries』(1978年)
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2022年11月20日

Ezra Collective『Where I'm Meant To Be』

UK新世代ジャズを牽引するジャズ・コレクティヴ☆Ezra Collective『Where I'm Meant To Be』

発表年:2022年
ez的ジャンル:UKジャズ・コレクティヴ
気分は... :不易流行・・・

新作からUK新世代ジャズを牽引するジャズ・コレクティヴEzra Collectiveの最新2ndアルバム『Where I'm Meant To Be』です。

Ezra Collectiveは2012年にリーダーのFemi Koleosoを中心に結成。アフロビートとジャズ、レゲエ、Hip-Hopなどを融合させた新世代ジャズ・サウンドで人気を博します。

Gilles Petersonが期待のUKジャズ新世代を集めたコンピ・アルバム『We Out Here』(2018年)で注目を浴びます。日本では2枚のEPをセットにした独自企画アルバム『Chapter 7 + Juan Pablo: The Philosopher』(2017年)も好評でした。

2019年に満を持して1stアルバム『You Can't Steal My Joy』(2019年)をリリースしました。

また、メンバーのJoe Armon-Jonesの2枚のソロ・アルバム、『Starting Today』(2018年)、『Turn To Clear View』(2019年)はいずれも当ブログで紹介しましたが充実した内容でした。

最新2ndアルバム『Where I'm Meant To Be』は名門Partisan Recordsからのリリースです。

本作におけるメンバーは、Femi Koleoso(ds)、James Mollison(ts)、Joe Armon-Jones(key)、Femiの弟TJ Koleoso(b、prog)、Ife Ogunjobi (tp)という5名。

トランペットが前作までのDylan JonesからIfe Ogunjobi へ交代しています。

本作でもEzra Collectiveらしく、アフロビート、アフロ・ジャズ、ジャズ、レゲエ/ダブ、アフロ・キューバン・ジャズ、Hip-Hopなどを融合させた新世代ジャズで楽しませてくれます。

アルバムにはザンビア共和国生まれ、ボツワナ共和国で育った詩人/ラッパーSampa The Great、UKラッパーKojey Radical、スコットランド出身の女性シンガー・ソングライターEmeli Sande、UKオルタナティヴR&Bの女性シンガー・ソングライターNaoといったアーティストがフィーチャリングされています。

それ以外にJunior Alli-Balogun(per)、UK新世代アフロ・ジャズ・ユニットKokorokoのメンバーTobi Adenaik(g)、Benjamin Totten(g)、Mark Mollison(g)、Neil Waters(strings arr)、Angel Williams-Silvera(back vo)、Louise Labelle(back vo)、Teni Tinks(back vo)、Petra Luke(back vo)等のミュージシャンが参加しています。

アルバムのリード・シングル「Victory Dance」Fela Kuti「Shakara Oloje」も引用した「Life Goes On」、故Tony Allenの会話も織り交ぜた「No Confusion」、まるでレゲエ・バンドのような「Ego Killah」、チャップリンの名曲リメイク「Smile」、Emeli Sandeをフィーチャーした「Siesta」、中盤から一気に加速するダンシング・ジャズ「Never The Same Again」Naoをフィーチャー「Love In Outer Space」など聴きどころ満載です。

期待を裏切らない充実作を満喫しましょう!

全曲紹介しときやす。

「Life Goes On」
ザンビア共和国生まれ、ボツワナ共和国で育った詩人/ラッパーSampa The Greatをフィーチャー。Fela Kuti「Shakara Oloje」も引用したアフロビートなHip-Hopチューンで楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=9sS-QEyLycs

「Victory Dance」
アルバムのリード・シングル。アフロビート×アフロ・キューバン・ジャズなサウンドが格好良い!まさにビクトリー・ダンスといった雰囲気のダンシング・ジャズ。
https://www.youtube.com/watch?v=NiZPsN2pbTM

「No Confusion」
UKラッパーKojey Radicalをフィーチャー。アフロビートのレジェンド故Tony Allenの会話も織り交ぜています。UK新世代アフロ・ジャズ・ユニットKokorokoのメンバーTobi Adenaik(g)も参加しています。Ezra Collectiveらしいアフロビート/アフロ・ジャズのエッセンスを前面に打ち出した演奏です。Kojey Radicalのラップが加わり、より扇動的になり刺激マシマシです。
https://www.youtube.com/watch?v=LB4ea30sg-8

「Welcome To My World」
このトラックもTobi Adenaik(g)が参加。開放的なアフロ・ジャズ。アイランド・ジャズ的な雰囲気もあっていいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=mtzsn4Na514

「Togetherness」
アフロ・ジャズ×レゲエな演奏が印象的です。演奏からメッセージが伝わってくるのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=tVeQu1Wuw6Y

「Ego Killah」
レゲエ/ダブ色を前面に打ち出した演奏です。まるでレゲエ・バンドのような演奏にEzra Collectiveの懐の深さを感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=A7EKV8h6Ek8

「Smile」
チャップリンの名曲「Smile」のEzra Collective流リメイク。このバンドのセンスを感じるリメイクで楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=ECl3goqo3nc

「Live Strong」
アルバムの中ではオーセンティックなジャズ演奏ですが、素敵なホーン・アンサンブルで楽しませてくれます。さり気ないですが、ハンドクラップや緩急のつけ方などセンス抜群です。
https://www.youtube.com/watch?v=kcCOIX2D2d0

「Siesta」
スコットランド出身の女性シンガー・ソングライターEmeli Sandeをフィーチャー。爽快メロウ&ドリーミーな演奏がアルバムのいいアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=ptQB92zyRmg

「Words by Steve」
Ezra Collectiveと親交のある映画監督Steve McQueenとの会話を収めたインタールード的トラック。
https://www.youtube.com/watch?v=UrR5f8zTXyI

「Belonging」
抑えたトーンの静の演奏から次第に表情が動へ変化していくグラデーションを楽しむトラック。FemiのドラミングがUK新世代ジャズらしくていいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=Y7fGSd0acSY

「Never The Same Again」
Joe Armon-Jonesの美しいピアノと共に始まりますが、中盤で一気に加速し、アッパー&トライバルなダンシング・ジャズへ変貌します。スリリングに駆け抜けた後、ラストは再び美しい演奏で締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=KBYQWseuyeY

「Words by TJ」
TJ Koleosoによるモノローグ。
https://www.youtube.com/watch?v=819ApkLpSfQ

「Love In Outer Space」
UKオルタナティヴR&Bの女性シンガー・ソングライターNaoをフィーチャー。ラストは愛に満ちたメロウ・ジャズでピースフルに締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=hn1KtOYdDgg

Ezra Collectiveの他作品もチェックを!

『Chapter 7 + Juan Pablo: The Philosopher』(2017年)
ezra collective chapter 7 +  juan pablo the philosopher.jpg

『You Can't Steal My Joy』(2019年)


Joe Armon-Jonesのソロ・アルバムもチェックを!

Joe Armon-Jones『Starting Today』(2018年)
Starting Today [帯解説 / ボーナストラック1曲収録 / 国内盤] (BRC572)

Joe Armon-Jones『Turn To Clear View』(2019年)
Turn to Clear View
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