2022年11月06日

Marcelo Galter『Bacia Do Cobre』

進化形アフロ・ブラジリアン・ジャズ☆Marcelo Galter『Bacia Do Cobre』

発表年:2021年
ez的ジャンル:現代アフロ・ブラジリアン・ジャズ
気分は... :稽古は強かれ、情識は無かれ!

カタールW杯のサッカー日本代表は、中山が離脱、冨安も負傷と不安要素が増していますね。冨安の状態次第ですが、中山の代わりは原口を追加してほしいです。

日本代表に限らず出場各国は直前での主力選手の負傷に苦労している様子ですね。欧州リーグ中断から時間を空けずW杯本番なので、大会期間中も各国で負傷離脱する主力選手が続出する気がします。その意味では選手層の厚さが明暗を分けるでしょうね。

やはりこの時期のW杯開催には無理がある。きっと最初で最後の11-12月開催になるでしょうね。

新作からアフロ・ブラジリアン・ジャズ、Marcelo Galter『Bacia Do Cobre』です。

昨年アナログ盤としてリリースされ、最近になりCDリリースされました。

Marcelo Galterは、ブラジル、バイーアのピアニスト。

アフロ・ブラジル音楽のマエストロで2021年に惜しくも逝去したLetieres Leiteが率いたLetieres Leite Quintetoのメンバーとしても活動していました。

本作『Bacia Do Cobre』は、Marceloにとって初のリーダー作となります。

レコーディング・メンバーは、Marcelo Galter(p、org、el-p、key)以下、Ldson Galter(b)、Luizinho do Jeje(per)、Reinaldo Boaventura(per)という4名。

プロデュースはMarcelo GalterSylvio Fraga

Dorival Caymmi作品のカヴァー「Temporal」以外はMarcelo Galterのオリジナルです。

基本的にはアフロ・ブラジリアン・ジャズですが、単に伝統的な土着リズムが強調されるのではなく、現代音楽/現代ジャズ的な美しさとエクスペリメンタルな雰囲気も兼ね備えたミステリアスな1枚に仕上がっています。クワイエット・コーナー系の音で楽しませてくれる演奏もあります。

実に現代的なアフロ・ブラジリアン・ジャズが新鮮に響くはずです!

全曲紹介しときやす。

「Cobra Coral」
現代音楽×ジャズ×アフロ・ブラジリアンなオープニング。美しさとエクスペリメンタルな雰囲気と土着的リズムが織り成す独特の音世界に魅せられます。
https://www.youtube.com/watch?v=Sri_8EHXHGY

「Galinha Pulando」
土着的リズムが支配しるミステリアスなアフロ・ブラジリアン・ジャズですが、エレピの音色で少しマイルドな印象を受けます。マイルドなのに覚醒的な響きなのがヤバいですね!
https://www.youtube.com/watch?v=3X1Do-kPw_Q

「Capricorniana」
Marceloの美しくスピリチュアルなピアノの響きが印象的な演奏です。クワイエット・コーナー系の音がお好きな人であれば気に入るはず!
https://www.youtube.com/watch?v=bUJ2cSop4vw

「Prece」
アフロ・ブラジリアン・リズムを駆使しつつ、全体的な印象は現代音楽×ジャズです。ミステリアスかつエレガントな雰囲気がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=TDo9iQKxhLM

「Lourimbau」
エレピの音色が印象的なアフロ・ブラジリアン・ジャズ。ここでもエレピが演奏全体をマイルドにしています。
https://www.youtube.com/watch?v=hqAh5XPDkCA

「Temporal」
Dorival Caymmiのカヴァー。アフロ・ブラジリアン・ジャズというよりラテン・ジャズのような印象も受ける演奏です。現代音楽的ジャズとワールド・ジャズをうまく融合させている感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=QdCqpn--YXc

「Bacia Do Cobre」
ラストは美しくも繊細な雰囲気の演奏で締め括ってくれます。動ではなく静のアフロ・ブラジリアン・ジャズという感じでしょうか。
https://www.youtube.com/watch?v=HlPyuSGHlHk

ご興味がある方は、Marcelo Galterの師匠、Letieres Leiteの遺作Letieres Leite & Orkestra Rumpilezz『Moacir De Todos Os Santos』(2022年)あたりもチェックしてみては?Moacir Santosの名盤『Coisas』(1965年)を丸々カヴァーした作品であり、Caetano Velosoも参加しています。

Letieres Leite & Orkestra Rumpilezz『Moacir De Todos Os Santos』(2022年)
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2022年11月04日

『今の気分は...2022年11月4日編』

過去記事から10曲セレクトするシリーズです。
今回は1990年代カテゴリーからラガのエッセンスを取り入れた10曲をセレクトしました。

全て過去記事で紹介済なので、気に入った曲があれば過去記事もご参照下さい。

MC Solaar「Bouge De La(Part.1)」
https://www.youtube.com/watch?v=MNYsmMDZfiA
From 『Qui Seme Le Vent Recolte Le Tempo』(1991年)


Queen Latifah「Nuff' of Teh Ruff' Stuff'」
https://www.youtube.com/watch?v=mamCBl28xtY
From 『Nature Of A Sista'』(1991年)


Bobby Konders & Massive Sounds feat. Mikey Jarrett「Mack Daddy」
https://www.youtube.com/watch?v=NB_W7sfNI_I
From 『Bobby Konders & Massive Sounds』(1992年)
Bobby Konders & Massive Sound

The Brand New Heavies feat. Jamalski「Jump N' Move」
https://www.youtube.com/watch?v=5KOKI7Chokk
From 『Heavy Rhyme Experience: Vol. 1』(1992年)


Fu-Schnickens「Ring the Alarm」<
https://www.youtube.com/watch?v=jcypmwHgU6k
From 『F.U. Don't Take It Personal』(1992年)
Fu-Don't Take It Personal

P.O.V.「Good Lovin'」
https://www.youtube.com/watch?v=GVu20NxQHDA
From 『Handin' Out Beatdowns』(1993年)


Vertical Hold feat. Mikey Jarrett「A.S.A.P.」
https://www.youtube.com/watch?v=eGnputinD-c
From 『A Matter Of Time』(1993年)
vertical hold a matter of time.jpg

Urban Species「Spiritual Love」
https://www.youtube.com/watch?v=F6Xo7-yS7ms
From 『Listen』(1994年)


Buckshot LeFonque「Hotter Than Hot」
https://www.youtube.com/watch?v=VWqzTwuC2Cw
From 『Buckshot LeFonque』(1994年)


Black Star「Definition」
https://www.youtube.com/watch?v=EuJaStSL0xM
From 『Mos Def & Talib Kweli are Black Star』(1998年)
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2022年11月02日

Bud Shank Plays The Music And Arrangements Of Michel LeGrand『Windmills Of Your Mind』

全編Michel Legrand作品のカヴァー・アルバム☆Bud Shank Plays The Music And Arrangements Of Michel LeGrand『Windmills Of Your Mind』

発表年:1969年
ez的ジャンル:ウエストコースト・ジャズ×ルグラン・ジャズ
気分は... :サムライブルーの26名は妥当か!

遂にカタール2022に臨むサッカー日本代表26名が発表されましたね。

僕のなかでのサプライズは、柴崎が選出されて原口が落選したことですかね。あとは最終的にはFWは大迫頼みになるのではないかと思っていたので、大迫の落選も少し意外でした。それ以外は現時点で妥当なメンバーだと思います。古橋落選は賛否両論あるでしょうが、個人的には今の代表で彼が活躍するイメージが湧かないので仕方がないかなという気がします。

今回は交代枠が5つあるので、途中出場メンバーの果たす役割がとても大きく、日本に限らず選手層の厚さが勝敗を決する気がします。森保監督には前線4枚は前半組と後半組の2プラトンで戦うくらいの戦術を期待しています。個人的には後半から三笘投入で決勝点!といった展開の試合を観てみたいですね。

今回はウエスト・コースト・ジャズの第一人者であるアルト・サックス/フルート奏者Bud Shankが、数々の映画音楽でお馴染みのフランスの名コンポーザーMichel Legrand作品をカヴァーしたBud Shank Plays The Music And Arrangements Of Michel LeGrand『Windmills Of Your Mind』(1969年)です。

Michel Legrand自身がアレンジを手掛け、プレイヤーとしても参加しています。

Pacific Jazzからのリリースです。

僕自身はBud Shankというよりも、Michel Legrandへの興味から本作に手を出した次第です。

レコーディング・メンバーはBud Shank(as、fl)以下、Gary Barone(tp)、Bud Brisbois(tp)、Conte Candoli(tp)、Billy Byers(tb)、Ernie Watts(ts)、Michel Legrand(p、harpsichord)、Artie Kane(el-org)、Howard Roberts(g)、Ray Brown(b)、Shelly Manne(ds)という面々。

プロデュースはRichard Bock

全10曲のうち、『Les Parapluies de Cherbourg(シェルブールの雨傘)』(1964年)、O.S.T.(Michel Legrand)『Les Demoiselles de Rochefort(邦題:ロシュフォールの恋人たち)』(1967年)、O.S.T.(Michel Legrand)『The Thomas Crown Affair(邦題:華麗なる賭け)』(1968年)という有名サントラ3枚から8曲がセレクトされています。

オリジナルと聴き比べるのが楽しみ方ですが、オリジナルを知らずとも、Michel Legrand作品の素晴らしさと彼のアレンジ・センスが、西海岸の一流ジャズ・ミュージシャン達の素晴らしい演奏と相まって魅力的なジャズ作品に仕上がっていると思います。

ジャズ初心者でも楽しめる間口の広い1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「The Windmills of Your Mind」
Michel Legrand/Alan Bergman/Marilyn Bergman作。Steve McQueen主演の映画『The Thomas Crown Affair(邦題:華麗なる賭け)』(1968年)の主題歌をカヴァー。お馴染みのテーマ曲をBud Shankのサックスを中心に軽やかながらもエレガントな雰囲気で聴かせてくれます。Michel Legrandのハープシコードがいいアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=NOQIdL9xnrM

本曲に関して、当ブログではDorothy AshbyPaige ClaireBobbi Boyleのカヴァーを紹介済みです。

「Watch What Happens」
Michel Legrand作。Jacques Demy監督の名作映画『Les Parapluies de Cherbourg(The Umbrellas of Cherbourg)(邦題:シェルブールの雨傘)』(1964年)の挿入曲をカヴァー。オーセンティックな雰囲気ながらもMichel Legrandらしいアレンジ・センスがさり気なく散りばめられているのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=UYZjniSUbQo

本曲に関して、当ブログではStanley TurrentineElis ReginaWes MontgomerySergio Mendes & Brasil '66Tamba 4Heraldo Do MonteThe Royalettesのカヴァーも紹介済みです。

「Theme d'Elise」
Michel Legrand作。前曲と同じく映画『Les Parapluies de Cherbourg(The Umbrellas of Cherbourg)(邦題:シェルブールの雨傘)』の挿入曲をカヴァー。ビッグ・バンド・ジャズ的な演奏で楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=Rp-SPqRBFdY

「One Day」
Michel Legrand/Alan Bergman/Marilyn Bergman作。Bud Shankのサックスを満喫できる素敵なバラードに仕上がっています。ヴァイヴによるアクセントもいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=QBkXgeAXhMY

「Chanson de Solange」
Michel Legrand/ Jacques Demy作。Jacques Demy監督によるミュージカル映画の名作『Les Demoiselles de Rochefort(邦題:ロシュフォールの恋人たち)』(1967年)の挿入歌をカヴァー。メリハリの効いたダイナミックな演奏で楽しませてくれます。Shelly Manneの格好良いドラミングをはじめクラブジャズ好きの人も気に入るのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=FQBIzq75PVA

「De Delphine a Lancien」
Michel Legrand/ Jacques Demy作。これも『Les Demoiselles de Rochefort(邦題:ロシュフォールの恋人たち)』(1967年)の挿入歌をカヴァー。ここでのBud Shankはフルートをプレイします。何となくMichel Legrand作品にはフルートの音色が似合う気がします。全体的なアレンジもMichel Legrandらしさがあって好きな演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=uWSUX2H_TW4

「I Will Wait for You」
Michel Legrand作。映画『Les Parapluies de Cherbourg(The Umbrellas of Cherbourg)(邦題:シェルブールの雨傘)』のテーマ曲「Love Theme, Umbrellas Of Cherbourg」をカヴァー(タイトルは英語タイトル)。当ブログではLena Horne & Michel Legrandヴァージョンも紹介済みです。オリジナルとは異なる雰囲気のムーディー&エレガントな演奏で楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=HrjXS84pnb0

「His Eyes, Her Eyes」
Michel Legrand/Alan Bergman/Marilyn Bergman作。再び『The Thomas Crown Affair(邦題:華麗なる賭け)』の挿入歌をカヴァー。寛いだ雰囲気の素敵なホーン・アンサンブルがいいですね。ギター&オルガンの隠し味も効いています。
https://www.youtube.com/watch?v=7MMfz1VNP2g

「Once Upon a Summertime」
Michel Legrand/Johnny Mercer/Eddie Barclay/Eddy Marnay作。ロマンティックな雰囲気のバラードをしっとりと聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=K2-T1eHXcOA

本曲に関して、当ブログではMonica Zetterlund with Bill EvansThe Oscar Peterson Trio + The Singers Unlimitedのカヴァーも紹介済みです。

「Chanson des Jumelles」
Michel Legrand/Jacques Demy作。最後は三度『Les Demoiselles de Rochefort(邦題:ロシュフォールの恋人たち)』(1967年)から。個人的には『ロシュフォールの恋人たち』で一番好きな曲なので嬉しいカヴァーです。ミュージカル仕様ではなく完全にジャズ仕様の「Chanson des Jumelles」も軽やかでなかなか楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=wzeB7V_yDg4

ご興味がある方は、本作で楽曲が数多く取り上げられた3枚のサントラ盤をチェックしてみては?

O.S.T.(Michel Legrand)『Les Parapluies de Cherbourg(シェルブールの雨傘)』(1964年)


O.S.T.(Michel Legrand)『Les Demoiselles de Rochefort(邦題:ロシュフォールの恋人たち)』(1967年)


O.S.T.(Michel Legrand)『The Thomas Crown Affair(邦題:華麗なる賭け)』(1968年)
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