2022年11月02日

Bud Shank Plays The Music And Arrangements Of Michel LeGrand『Windmills Of Your Mind』

全編Michel Legrand作品のカヴァー・アルバム☆Bud Shank Plays The Music And Arrangements Of Michel LeGrand『Windmills Of Your Mind』

発表年:1969年
ez的ジャンル:ウエストコースト・ジャズ×ルグラン・ジャズ
気分は... :サムライブルーの26名は妥当か!

遂にカタール2022に臨むサッカー日本代表26名が発表されましたね。

僕のなかでのサプライズは、柴崎が選出されて原口が落選したことですかね。あとは最終的にはFWは大迫頼みになるのではないかと思っていたので、大迫の落選も少し意外でした。それ以外は現時点で妥当なメンバーだと思います。古橋落選は賛否両論あるでしょうが、個人的には今の代表で彼が活躍するイメージが湧かないので仕方がないかなという気がします。

今回は交代枠が5つあるので、途中出場メンバーの果たす役割がとても大きく、日本に限らず選手層の厚さが勝敗を決する気がします。森保監督には前線4枚は前半組と後半組の2プラトンで戦うくらいの戦術を期待しています。個人的には後半から三笘投入で決勝点!といった展開の試合を観てみたいですね。

今回はウエスト・コースト・ジャズの第一人者であるアルト・サックス/フルート奏者Bud Shankが、数々の映画音楽でお馴染みのフランスの名コンポーザーMichel Legrand作品をカヴァーしたBud Shank Plays The Music And Arrangements Of Michel LeGrand『Windmills Of Your Mind』(1969年)です。

Michel Legrand自身がアレンジを手掛け、プレイヤーとしても参加しています。

Pacific Jazzからのリリースです。

僕自身はBud Shankというよりも、Michel Legrandへの興味から本作に手を出した次第です。

レコーディング・メンバーはBud Shank(as、fl)以下、Gary Barone(tp)、Bud Brisbois(tp)、Conte Candoli(tp)、Billy Byers(tb)、Ernie Watts(ts)、Michel Legrand(p、harpsichord)、Artie Kane(el-org)、Howard Roberts(g)、Ray Brown(b)、Shelly Manne(ds)という面々。

プロデュースはRichard Bock

全10曲のうち、『Les Parapluies de Cherbourg(シェルブールの雨傘)』(1964年)、O.S.T.(Michel Legrand)『Les Demoiselles de Rochefort(邦題:ロシュフォールの恋人たち)』(1967年)、O.S.T.(Michel Legrand)『The Thomas Crown Affair(邦題:華麗なる賭け)』(1968年)という有名サントラ3枚から8曲がセレクトされています。

オリジナルと聴き比べるのが楽しみ方ですが、オリジナルを知らずとも、Michel Legrand作品の素晴らしさと彼のアレンジ・センスが、西海岸の一流ジャズ・ミュージシャン達の素晴らしい演奏と相まって魅力的なジャズ作品に仕上がっていると思います。

ジャズ初心者でも楽しめる間口の広い1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「The Windmills of Your Mind」
Michel Legrand/Alan Bergman/Marilyn Bergman作。Steve McQueen主演の映画『The Thomas Crown Affair(邦題:華麗なる賭け)』(1968年)の主題歌をカヴァー。お馴染みのテーマ曲をBud Shankのサックスを中心に軽やかながらもエレガントな雰囲気で聴かせてくれます。Michel Legrandのハープシコードがいいアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=NOQIdL9xnrM

本曲に関して、当ブログではDorothy AshbyPaige ClaireBobbi Boyleのカヴァーを紹介済みです。

「Watch What Happens」
Michel Legrand作。Jacques Demy監督の名作映画『Les Parapluies de Cherbourg(The Umbrellas of Cherbourg)(邦題:シェルブールの雨傘)』(1964年)の挿入曲をカヴァー。オーセンティックな雰囲気ながらもMichel Legrandらしいアレンジ・センスがさり気なく散りばめられているのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=UYZjniSUbQo

本曲に関して、当ブログではStanley TurrentineElis ReginaWes MontgomerySergio Mendes & Brasil '66Tamba 4Heraldo Do MonteThe Royalettesのカヴァーも紹介済みです。

「Theme d'Elise」
Michel Legrand作。前曲と同じく映画『Les Parapluies de Cherbourg(The Umbrellas of Cherbourg)(邦題:シェルブールの雨傘)』の挿入曲をカヴァー。ビッグ・バンド・ジャズ的な演奏で楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=Rp-SPqRBFdY

「One Day」
Michel Legrand/Alan Bergman/Marilyn Bergman作。Bud Shankのサックスを満喫できる素敵なバラードに仕上がっています。ヴァイヴによるアクセントもいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=QBkXgeAXhMY

「Chanson de Solange」
Michel Legrand/ Jacques Demy作。Jacques Demy監督によるミュージカル映画の名作『Les Demoiselles de Rochefort(邦題:ロシュフォールの恋人たち)』(1967年)の挿入歌をカヴァー。メリハリの効いたダイナミックな演奏で楽しませてくれます。Shelly Manneの格好良いドラミングをはじめクラブジャズ好きの人も気に入るのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=FQBIzq75PVA

「De Delphine a Lancien」
Michel Legrand/ Jacques Demy作。これも『Les Demoiselles de Rochefort(邦題:ロシュフォールの恋人たち)』(1967年)の挿入歌をカヴァー。ここでのBud Shankはフルートをプレイします。何となくMichel Legrand作品にはフルートの音色が似合う気がします。全体的なアレンジもMichel Legrandらしさがあって好きな演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=uWSUX2H_TW4

「I Will Wait for You」
Michel Legrand作。映画『Les Parapluies de Cherbourg(The Umbrellas of Cherbourg)(邦題:シェルブールの雨傘)』のテーマ曲「Love Theme, Umbrellas Of Cherbourg」をカヴァー(タイトルは英語タイトル)。当ブログではLena Horne & Michel Legrandヴァージョンも紹介済みです。オリジナルとは異なる雰囲気のムーディー&エレガントな演奏で楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=HrjXS84pnb0

「His Eyes, Her Eyes」
Michel Legrand/Alan Bergman/Marilyn Bergman作。再び『The Thomas Crown Affair(邦題:華麗なる賭け)』の挿入歌をカヴァー。寛いだ雰囲気の素敵なホーン・アンサンブルがいいですね。ギター&オルガンの隠し味も効いています。
https://www.youtube.com/watch?v=7MMfz1VNP2g

「Once Upon a Summertime」
Michel Legrand/Johnny Mercer/Eddie Barclay/Eddy Marnay作。ロマンティックな雰囲気のバラードをしっとりと聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=K2-T1eHXcOA

本曲に関して、当ブログではMonica Zetterlund with Bill EvansThe Oscar Peterson Trio + The Singers Unlimitedのカヴァーも紹介済みです。

「Chanson des Jumelles」
Michel Legrand/Jacques Demy作。最後は三度『Les Demoiselles de Rochefort(邦題:ロシュフォールの恋人たち)』(1967年)から。個人的には『ロシュフォールの恋人たち』で一番好きな曲なので嬉しいカヴァーです。ミュージカル仕様ではなく完全にジャズ仕様の「Chanson des Jumelles」も軽やかでなかなか楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=wzeB7V_yDg4

ご興味がある方は、本作で楽曲が数多く取り上げられた3枚のサントラ盤をチェックしてみては?

O.S.T.(Michel Legrand)『Les Parapluies de Cherbourg(シェルブールの雨傘)』(1964年)


O.S.T.(Michel Legrand)『Les Demoiselles de Rochefort(邦題:ロシュフォールの恋人たち)』(1967年)


O.S.T.(Michel Legrand)『The Thomas Crown Affair(邦題:華麗なる賭け)』(1968年)
posted by ez at 00:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする