2023年02月08日

Odyssey 5『First Time Around』

謎多き女性ソウル・グループ☆Odyssey 5『First Time Around』

発表年:1974年
ez的ジャンル:Brunswick系女性ソウル・グループ
気分は... :5人グループなのにメンバーが6人?

70年代女性ソウル・グループ作品からOdyssey 5『First Time Around』(1974年)です。

Odyssey 5は謎多き女性ソウル・グループ。ノースカロライナ出身のメンバーによるグループみたいです。

ジャケ写真やグループ名からすると5人グループのはずなのですが、メンバーとしてクレジットされているのは、Sylvania WilsonCarlotta SamuelsCatherine RiceGlenda WhartonJackie SinclairLinda McCraeという6名。このあたりは謎のままです。

そんな謎多き女性ソウル・グループの唯一のアルバムがシカゴ・ソウルの名門レーベルBrunswickからリリースされた本作『First Time Around』(1974年)です。

プロデュースはAlonzo Tucker

ピースフルなメロウ・ソウル「Peace Of Mind」Barbara Acklinのカヴァー「More Ways Than One」、ニューソウルなファンキー・グルーヴ「Everybody's Complaining」、ノーザン・ソウルな「Stop, I Don't Need No Sympathy」、軽快なポップ・ソウル「What's It Gonna Be」、グルーヴィー・ソウル「Got To Be An Answer」あたりが僕のオススメです。

シカゴ・ソウルの逸品をぜひチェックを!

全曲紹介しときやす。

「Golden Dreams」
Alonzo Tucker/Linda McCrae作。雰囲気のあるミディアム・ソウルがオープニング。ストリングス&ホーン・アレンジも含めて華があるのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=-y5ZX-CCqKU

「Master Plan」
Alonzo Tucker/Linda McCrae作。軽快かつエレガントなソウル・グルーヴ。リード・ヴォーカルが次々と変わり、ミュージカルの一場面のような気分になります。
https://www.youtube.com/watch?v=-slQoLaVw20

「My Best Friend」
Alonzo Tucker/George Fenley作。ドラマティックな展開のソウル・バラード。これもミュージカルの一場面のような雰囲気があります。
https://www.youtube.com/watch?v=hUnGRVO5Fgg

「Stop, I Don't Need No Sympathy」
同じBrunswickの女性ソウル・シンガーLyn Romanが1973年にシングル・リリースしていた楽曲をカヴァー(Carl Davis/William Sanders作)。Alma Fayeのディスコ・カヴァー(1977年)でも知られる曲です。僕もAlma Fayeヴァージョンの印象が強いのですが、ここではLyn Romanのオリジナルの雰囲気を受け継ぐノーザン・ソウル調の仕上がりです。Honey Coneがお好きな人は気に入るはず!
https://www.youtube.com/watch?v=thMLYOeTtGg

「What's It Gonna Be」
Dusty Springfield、1967年のシングル曲をカヴァー(Jerry Ragovoy/Mort Shuman作)。Barbara Acklinもカヴァーしていました。ここではロッキン・ギターも唸るビートを効かせた軽快なポップ・ソウルを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=pUl8mRPtBmQ

「Got To Be An Answer」
Tyrone Davisのカヴァー(Leo Graham/Raymond Haley作)。「Got To Be An Answer」と同じくオリジナルはアルバム『It's All In The Game』(1973年)収録。シカゴ・ソウル・マナーな躍動するグルーヴィー・ソウルで楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=yvh3pnFM1WQ

「Happiness Is Being With You」
こちらもTyrone Davisのカヴァー(Raymond Haley/Richard Parker作)。オリジナルはアルバム『It's All In The Game』(1973年)収録。女性ソウル・グループらしいコーラスワークを楽しめるソウル・バラードに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=ZNirE0fKGQI

「More Ways Than One」
Barbara Acklinのカヴァー(Carl Davis/Eugene Record作)。オリジナルは『Someone Else's Arms』(1970年)収録。オリジナルの雰囲気を受け継いだメロウ・ソウルにグッときます。
https://www.youtube.com/watch?v=SQHTA0ItYV0

「Peace Of Mind」
Hubert Usher作。タイトルの通り、ピースフルなメロウ・ソウルは僕好み。ポジティブなヴァイヴがあっていいですね。Knxwledge.「Kloud6」のサンプリング・ソースとなっています。
https://www.youtube.com/watch?v=V-Lq-iWxK1Y

「Everybody's Complaining」
Alonzo Tucker/Linda McCrae作。ラストはワウ・ギターとドラマティックなストリングス・アレンジにニューソウルを感じるファンキー・グルーヴで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=QeQRjyoXLF8

Odyssey 5が所属していたBrunswickレーベルの他作品の過去記事もチェックを!

Barbara Acklin『Love Makes a Woman』(1968年)


Barbara Acklin『Seven Days Of Night』(1969年)
セヴン・デイズ・オブ・ナイト

Willie Henderson & The Soul Explosions『Funky Chicken』(1970年)
ファンキー・チキン+7

The Chi-Lites『A Lonely Man』(1972年)


The Lost Generation『Young,Tough And Terrible』(1972年)


The Eliminators『Loving Explosion』(1974年)
ラヴィング・エクスプロージョン

Strutt『Time Moves On』(1975年)
タイム・ムーヴス・オン

Directions『Directions』(1975年)
ダイレクションズ(紙ジャケット仕様)

Maryann Farra & Satin Soul『Never Gonna Leave You』(1975年)
ネヴァー・ゴナ・リーヴ・ユー+1(期間限定価格盤)

Exit 9『Straight Up』(1975年)
ストレイト・アップ(紙ジャケット仕様)

Step By Step『I Always Wanted To Be In The Band』(1976年)
posted by ez at 00:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする