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発表年:1981年
ez的ジャンル:名ドラマー系アーバン・ファンク/ソウル
気分は... :M.V.P.はオオタニさん!
いよいよ開幕直接となったWBC。
日本の王者返り咲きと、大谷選手の大会M.V.P.を祈念して、Harvey Mason『M.V.P.』(1981年)をセレクト。
Harvey Masonは1947年ニュージャージー州アトランティック・シティ生まれのドラマー。
数多くのセッションに参加する人気ドラマーであり、人気ジャズ/フュージョン・ユニットFourplayのメンバーとしても知られていますね。
ソロ名義では『Marching in the Streets』(1975年)を皮切りに、80年代前半までに6枚のアルバムをリリースしています。
ソロ第5弾アルバムとなる本作『M.V.P.』(1981年)は、3rdアルバム『Funk in a Mason Jar』(1977年)、4thアルバム『Groovin' You』(1979年)の流れを受け継ぐ、アーバン・ソウル/ファンク路線の仕上がりです。
ライナーノーツにも書かれていましたが、この時期のQuincy JonesやEW&Fからの影響を感じるコンテンポラリー・サウンドを楽しめます。
プロデュースはHarvey Mason。
弟のKenny Masonが共同プロデューサーとしてクレジットされています。
レコーディング・メンバーはHarvey Mason(ds、p、vo)以下、Kenny Mason(tp、vo)、Lee Ritenour(g)、Mike Levin(g)、Spencer Been(g)、Deon Estus(b、back vo)、Weston Gite(b)、Sonny Burke(p)、Michael Boddicker(key)、Pete Robinson(key)、Tom Keane(key)、William Bryant(key)、Bill Reichenbach(tb)、Lew McCreary(tb)、Chuck Findley(tp)、 Jerry Hey(tp)、Gary Grant(tp)、Gary Herbig(sax)、Karen Floyd(vo)、Richard Heath(back vo)、Greg Wright(back vo)、Stephanie Spruill(back vo)、
シングルにもなった「We Can Start Tonight」をはじめ、「Universal Rhyme」、「On And On」、「Going Through The Motions」、「Don't Doubt My Lovin'」といったアーバンなダンス・チューンが本作の魅力だと思います。Deon Estusがリード・ヴォーカルをとる哀愁メロウ・ミディアム「Spell」もいい雰囲気です。
ジャズ/フュージョン好きというよりもソウル/ファンク/ディスコ好きの人が楽しめる1枚です。
全曲紹介しときやす。
「How Does It Feel」
Harvey Mason/Kenny Mason作。ダンサブルなポップ・ファンクがオープニング。華やかな雰囲気ですが、正直僕との相性はあまり良くないトラック。Lupe Fiasco feat. Sarah Green「Real」のサンプリング・ソースとなっています。
https://www.youtube.com/watch?v=Pu6m0Z8Yx8Y
「We Can Start Tonight」
Deon Estus/Harvey Mason/Kenny Mason作。本作のハイライトとなるアーバン・ダンサー。シングルにもなりました。HarveyとDeon Estusがリード・ヴォーカルを務めます。本作と同年にリリースされたQuincy Jones「Ai No Corrida」あたりと同じベクトルですね。華やかな疾走感が心地よいです。
https://www.youtube.com/watch?v=mPQrv7hkKbU
「Universal Rhyme」
Craig Short/Richard Baisden作。Jerry Heyアレンジのホーン隊が活躍するアーバン・ファンキー・ダンサー。EW&F調のファルセット・ヴォーカルとホーン・サウンドが織り成す爽快サウンドがいいですね。Michael Boddickerのシンセもいいアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=l2DTwCgT94E
「Spell」
Deon Estus作。作者であるDeon Estusがリード・ヴォーカル。雰囲気のある哀愁メロウ・ミディアムでアーバン・ナイトを演出してくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=xhm55HsiiYA
作者のDeon Estusが初ソロ・アルバム『Spell』(1988年)でセルフ・カヴァーしています。
Deon Estus「Spell」
https://www.youtube.com/watch?v=LTwsZl_192M
「On And On」
Harvey Mason/Kenny Mason作。爽快に疾走するアーバンなフュージョン・ファンクは僕好み。思わず一緒にハンドクラップしてしまいます。ブラコン好きの人も気に入るのでは?Madlib「To Alter Personality Structure」のサンプリング・ソースとなっています。
https://www.youtube.com/watch?v=Ss8eGosy8hI
「Going Through The Motions」
Gerald Lee/Marti Sharron作。Karen Floydの女性ヴォーカルをフィーチャー。女性ソウル・シンガーのキュートなダンス/ディスコ・チューンとして楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=0q2YI4Td5rg
「You And Me」
Harvey Mason/Kenny Mason作。Deon Estusがリード・ヴォーカルをとるメロウ・バラード。いい雰囲気ですが、最後にもう一味何かが足りない気もします。
https://www.youtube.com/watch?v=g_NDlgMLurU
「Don't Doubt My Lovin'」
Harvey Mason/Marti Sharron作。ラストはDeon EstusとKaren Floydがリード・ヴォーカルをとるフュージョン・ダンサー。EW&FとGeorge Dukeのいいとこ取りみたいな感じが好きです(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=FZ-XZsGrW18
Harvey Masonの他作品もチェックを!
『Marching in the Streets』(1975年)
『Earth Mover』(1976年)
『Funk in a Mason Jar』(1977年)
『Groovin' You』(1979年)