発表年:1983年
ez的ジャンル:Michael Stokes系ファンク
気分は... :煌びやかな80年代前半・・・
今回は80年代に活動していたファンク・グループOzoneの5thアルバム『Glasses』(1983年)です。
Ozoneはテネシー州ナッシュビルで結成されたファンク・バンド。中心メンバーたちは1970年代にソウル・グループThe Endeavorsで活動してしていました。
Ozoneは、Motownとの契約に成功し、Motownから『Walk On』(1980年)、『Jump on It』(1981年)『Send It』(1981年)『Li'l Suzy』(1982年)、『Glasses』(1983年)という5枚のアルバムをリリースしています。しかしながら、商業的成功を収めることなくグループは解散しています。
今回紹介する5thアルバム『Glasses』(1983年)はグループのラスト・アルバムとなった作品です。
2nd『Jump on It』(1981年)ではMichael L. Smith(Smith Connection、Lovesmith)、3rd『Send It』(1981年)ではTeena Marieをプロデューサーに迎えた彼らですが、本作では名プロデューサーMichael Stokesが全面プロデュースしています。
今日本作が再評価されているのもMichael Stokesプロデュース作品という点が大きいかもしれませんね。
本作におけるメンバーはHerman Brown(g、vo)、Thomas Bumpass(sax、tp、back vo)、Darren Durst(g、vo)、Joseph Foxworth(key、vo)、Charles Glenn, Jr.(b、back vo)、Paul Hines(ds、back vo)、James Stewart(key、vo)、Benny Wallace(g、back vo)、William White(sax、back vo)、Ray Woodard(sax、vo)という10名。
楽曲はすべてメンバーによるオリジナルです。
骨太ファンク「Strutt My Thang」、再評価が高いブギー・ファンク「(Our Hearts) Will Always Shine」というシングル2曲がハイライトだと思います。
「Here I Go Again」、「I Can't Wait」あたりはシティ・ポップ/AOR好きの人が気に入るのでは?
「Glasses」、「Video King」は好き/嫌いは別として、1983年らしいシンセ・ポップに仕上がっています。
80年代前半ならではの煌びやかさが魅力の1枚だと思います。
全曲紹介しときやす。
「Glasses」
1983年という時代ならではのシンセ・ポップ調ダンス・チューンがオープニング。ファンク/ソウル好きの人からは敬遠されそうですが、80年代好きの人は楽しめるのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=NKdQyMal1xM
「You Don't Want My Love」
このトラックもこの時代ならではのポップ・ロックなダンサブル・チューン。唸るロッキン・ギターが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=KnDa5WCKlsQ
「I Can't Wait」
AOR好きの人も気に入りそうな哀愁ポップなミディアム・バラード。80年代前半の雰囲気があっていいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=DeVFTSAFe7g
「Here I Go Again」
ホーン・サウンドが印象的なアーバン・ファンク。適度にポップなのでシティ・ポップ/AOR好きの人も気に入るのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=7s79_4gG8xs
「Strutt My Thang」
アルバムで最もファンク・バンドらしい演奏を楽しめる骨太ファンク。シングルにもなりました。シンセの妖しげな音色も含めてG-Funk好きの人は気に入るのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=NmHCd4cPMns
Westside Cartel「How We De Our Thang」、Kirko Bangz「Swang N Bang」等のサンプリング・ソースとなっています。
Westside Cartel「How We De Our Thang」
https://www.youtube.com/watch?v=Kjap_Bagaz4
Kirko Bangz「Swang N Bang」
https://www.youtube.com/watch?v=cY0Sd1P5K54
「(Our Hearts) Will Always Shine」
今日再評価が高いブギー・ファンク。シングルにもなりました。煌びやかなアーバン・テイストが80年代らしくていいですね。反対に80年代を知らない人もモダン・ファンクとして新鮮に聴けるのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=m-9sPe1gI18
「Don't Leave Me Now」
しっとりとしたバラードですが、今聴くとロッキン・ギターがフィットしていないかも?
https://www.youtube.com/watch?v=t4iUi-Nck_k
「Video King」
ラストは少し人を食ったかのようなポップ・ダンス・チューン。オープニングの「Glasses」と同じくファンク/ソウル好きの人からは敬遠されそうですが、このヘンテコなシンセ・ポップ感が逆に面白いかも?
https://www.youtube.com/watch?v=4YhFU0cnUZA
Ozoneの他作品もチェックを!
『Walk On/Send It』(1980/1981年)※2in1CD
『Send It』(1981年)
『Jump on It/Li'l Suzy』(1981/1982年)※2in1CD