2023年04月09日

Emile Londonien『Legacy』

フランス期待の次世代ジャズ☆Emile Londonien『Legacy』

発表年:2023年
ez的ジャンル:フランス産次世代ジャズ
気分は... :トッテナム強い!

新作からフランス産次世代ジャズEmile Londonien『Legacy』です。

Emile Londonienはフランス、ストラスブールで結成された次世代ジャズ・トリオ。

メンバーはMatthieu Drago(ds、per)、Midva(Nils Boyny)(p、el-p、syn)、Theo Tritsch(b)という3名。

Emile Londonienというグループ名は、彼らが影響を受けたロンドンの音楽シーンとフランス人サックス奏者Emile Parisienへの敬意に由来するものです。

これまで「SxB EP」(2021年)、「Covered Bridges」(2022年)という2枚のEPをリリースしています。

デビュー・アルバムとなる本作『Legacy』には、グループ名の由来となったEmile Parisien(sax)をはじめ、Leon Phal(sax)、、Antoine Berjeaut(tp)、Loise Campagna(fl)、Jeremie Revel(g)、Kuna Maze(syn)、Remy Arenas(per)、Lara Issa(vo)、Sven Boyny(viola)といったゲストが参加しています。

ロンドンの音楽シーンに影響を受け、Gilles Petersonからも逸材と称賛されたグループですが、それに相応しい内容となっています。

伝統的なジャズとロンドンの次世代ジャズ/エレクトリック・ジャズのエッセンスをうまく融合させた演奏が印象的です。

派手さや新しさを前面に打ち出す演奏ではありませんが、それでも新しさが十分に伝わってくるのが本作の魅力だと思います。「さり気なく新しい」といった感じでしょうか。

フランスの次世代ジャズ・ミュージシャンによる新たな芽吹きを楽しみましょう。

全曲紹介しときやす。

「Legacy」
Leon Phal(sax)、Antoine Berjeaut(tp)というゲストのホーンが加わったオープニング。オーセンティックなようでさり気なく次世代ジャズ的な演奏がグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=MsXb73JcnEg

「Still From The East」
柔らかなシンセの音色と次世代ジャズ的なリズム隊による瑞々しい演奏がいい感じです。終盤のミステリアスなムードも印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=6IbMj_8YsZY

「Archives」
ゲストのEmile Parisien(sax)が参加。次世代ジャズらしい揺らぎとHip-Hop的なビートと織り交ぜつつ、オーセンティックなジャズの佇まいがあります。不思議な魅力を持つ演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=k5vd085RQAE

「The Witness」
ゲストのJeremie Revelのギターが印象的な2分に満たないミステリアスな演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=rdPLaAaCU7E

「Laziness」
Theo Tritschのベースが全体を牽引します。ジワジワくる穏やかなコズミック・ジャズといった雰囲気がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=BS5-uRYV6E4

「Make It Easy」
Lara Issaの女性ヴォーカルをフィーチャーした人力ブロークンビーツ/ハウス的な演奏です。こういったクラブミュージック的な演奏ができるのも次世代ジャズらしいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=njwA5B_rsOM

「House Party (Live at Worldwide Festival)」
これはライヴ演奏です。2分に満たない短い演奏ですが、ライヴならではの躍動感があってEmile Londonienの次世代ジャズならではのフレッシュさが伝わってくるのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=mcLqxkpy1Xk

「An Ode」
美しいピアノと抑えめながらもスリリングなリズム隊の絶妙なバランスがいいですね。次世代ジャズならではのトリオ演奏って感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=g093_UIiKhQ

「Omezis DNA」
サックス、トランペット、フルート、ギター、パーカッション、ヴィオラといったゲスト陣が多数加わり、本作で最も次世代ジャズを感じる演奏で楽しませてくれます。Gilles Petersonが気に入るのがよく分かる演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=S71kMvAEyCE

「Twenty Fifteen」
強度のある演奏を楽しめる次世代コズミック・ジャズ。スケールの大きなミステリアス・ムードがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=RMuiDUw_F-s

「Emile」
ラストはタイトルの通り、グループ名の由来となったEmile Parisienのサックスをフィーチャーした美しい演奏で締め括ってくれます。Midvaの美しいピアノとEmile Parisienのサックスのコントラストがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=n0WRZc7emt4

サッカー・プレミアリーグ、トッテナム対ブライトンは興味深い内容でした。
好調ブライトンはいつのような試合運びができず敗れましたが、
反対にトッテナムの強度を確認できた一戦でした。
三笘は今日に関しては封じ込まれましたが、
逆に今後ビッグクラブで活躍するための課題も見えてきたのでは?
posted by ez at 01:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 2020年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする