2023年05月31日

Jazzhole『Poet's Walk』

成熟を感じる5th☆Jazzhole『Poet's Walk』

発表年:2006年
ez的ジャンル:N.Y.ジャジー&ソウル・バンド
気分は... :抑えたトーンで・・・

今回はN.Y.出身のAcid JazzグループJazzholeの5thアルバム『Poet's Walk』(2006年)です。

Marlon SaundersWarren RosensteinJohn Pondelらを中心としたユニットThe Jazzholeの紹介は、デビュー・アルバム『The Jazzhole』(1994年)、『...And The Feeling Goes Round』(1995年)に続き2回目となります。

デビュー当初は、生音ジャズとHip-Hopビートを融合させたAcid Jazzバンドというイメージでしたが、5thアルバムとなる本作『Poet's Walk』(2006年)はかなり落ち着いた成熟したバンドという印象を受けました。基本はジャズとソウルですが、ブラジル音楽、レゲエ等のエッセンスも取り入れているトラックもあります。

本作のメンバーは、Mark Robohm(ds)、David Inniss(b)、John Pondel(g)、David Sancious(key)、Daniel Sadownick(per)、Peter Mark(per)、Marlon Saunders(vo)という7名。

それ以外にAhmed Best(ds、b、el-p)、Dave Binney(sax)、Michal Cohen(vo)、Warren Rosenstein(clavinet、prog、syn)、David Whitworth(back vo)、Billy Baker(back vo)といったミュージシャンが参加しています。

本作で印象的なのが、「Lowdown」Boz Scaggs)、「Do It Right」The S.O.S. Band)という有名曲カヴァー2曲。ただし、2曲ともオリジナルを雰囲気を受け継ぐものではなく、派手さはなくともJazzholeならではのカヴァーに仕上げています。

それ以外のトラックも、派手さはありませんが、抑えたトーンのシブい魅力にグッときます。

成熟したJazzholeを楽しみましょう。

全曲紹介しときやす。

「Poet's Walk」
落ち着きのあるジャジー&メロウなインストがオープニング。
https://www.youtube.com/watch?v=7lydX31osEM

「All The Ways」
Marlon Saundersのビターなソウルフル・ヴォーカルがいい感じのメロウなミディアム・グルーヴ。派手さはありませんが、このシブさがたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=P0arJ1vKstI

「Jonesing」
軽快ながらも抑えたトーンのヴォーカル&演奏が印象的です。その分、伸びやかなサックス・ソロが目立っています。
https://www.youtube.com/watch?v=89gSMVZiCsQ

「Lowdown」
Boz Scaggs、1976年の大ヒット曲をカヴァー(Boz Scaggs/David Paich作)。名曲カヴァーですが、ここでも本作らしくシブいトーンでカヴァーしています。予備知識がなければ、「Lowdown」だと気づかない人もいるのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=NH5iAr2mQlo

「One More Time」
本作らしい抑えたトーンのファンキー・メロウ。逆にMarlon Saundersのソウルフル・ヴォーカルを満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=-O09KqapeAY

「It Would Have Been Enough」
Michal Cohenの女性ヴォーカルが加わり、Marlon Saundersとデュエットするボッサ・メロウ。ボッサ好きの僕には嬉しい1曲。John Pondelのメロウ・ギターにも注目です。
https://www.youtube.com/watch?v=w-zz7nyYdnU

「The Slipping Of Time」
John Pondelのアコースティック・ギターをバックに、Marlon Saundersが切々と歌い上げるメロウなラブソング。シンプルだかこそグッときます。
https://www.youtube.com/watch?v=3228NuDgHkI

「Do It Right」
The S.O.S. Band、1980年の大ヒット曲「Take Your Time (Do It Right)」をカヴァー(Sigidi Abdullah/Harold Clayton作)。お馴染みのダンス・クラシックをブラジリアン・フレイヴァーのメロウ・チューンで聴かせてくれます。一筋縄でいかないところがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=GGyDG9jepzE

「Timeless」
アンプラグドな質感が印象的なメロウ・チューン。さり気なさがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=qKk3Yo148xo

「All The Ways (Dub)」
「All The Ways」のインスト・ヴァージョン。タイトルにあるようにダビーな雰囲気が漂います。
https://www.youtube.com/watch?v=vfD95RC1Jo8

興味のある方はThe Jazzholeの他作品もチェックを!

『The Jazzhole』(1994年)
Jazzhole

『...And The Feeling Goes Round』(1995年)
And the Feeling Goes Round

『Blackburst』(2000年)
Blackburst

『Circle of the Sun』(2002年)
Circle of the Sun

『Blue 72』(2014年)
posted by ez at 00:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年05月28日

Yazmin Lacey『Vices Notes』

UKジャズ/ソウル、期待の女性シンガー☆Yazmin Lacey『Vices Notes』

発表年:2023年
ez的ジャンル:UK次世代ネオソウル/ジャズ
気分は... :夢か現か・・・

新作からUKジャズ/ソウル・シーンで注目される女性シンガーYazmin Laceyのデビュー・アルバム『Vices Notes』です。

Yazmin LaceyはUKノッティンガム育ちの女性シンガー。

これまで「Black Moon」(2017年)、「When The Sun Dips 90 Degrees」(2018年)、「Morning Matters」(2020年)等のEPをリリースしています。

彼女が注目を浴びるきっかけとなったのが、UK新世代アーティストによるBlue Note作品の新解釈アルバム『Blue Note Re:Imagined』(2020年)です。

『Blue Note Re:Imagined』(2020年)


同作でYazminはDodo Greene「I’ll Never Stop Loving You」をカヴァーしました。

そして、満を持してリリースされたデビュー・アルバムが本作『Vices Notes』です。

メイン・プロデュースはDave OkumuMelo-Zed
それ以外にCraigie DoddsJD. ReidSarah Tandyもプロデュースを手掛けています。

レコーディングにはDave Okumu(b、g、syn、p、prog、melodica、per、back vo)、Craigie Dodds(prog、key)、元The Cinematic OrchestraNick Ramm(el-p、key)、新世代UKアフロ・ジャズ・ユニットKokorokoのリーダーSheila Maurice-Grey(tp)、Ezra CollectiveJames Mollison(sax)、Sarah Tandy(key)、Zachary Cayenne-Elliott(g、key、syn、prog)、Dan See(ds)、Avi Barath(stn)、Sam Crowe(el-p)、Tagara Mhizha(b)、Jaega Francis McKenna-Gordon(ds)、Jordan Hadfield(key、per)、Renato Paris(syn)、Marla Mbemba(b)、Ritchie Seivwright(tb)、Maria Zofia Osuchowska(harp)等のミュージシャンが参加しています。

基本的な次世代ネオソウルですが、UK次世代ジャズやレゲエ/ダブのエッセンスも織り交ぜているのがUKアーティストらしくていいですよね。

派手さはありませんが、UK音楽シーンの今が凝縮された1枚に仕上がっていると思います。

全曲紹介しときやす。

「Flylo Tweet」
Dave Okumu/Melo-Zedプロデュース。ジャジー・フィーリングのオープニング。アルバムのイントロです。
https://www.youtube.com/watch?v=EwW1RjnI5EA

「Bad Company」
Dave Okumu/Melo-Zedプロデュース。幻想的なネオソウル。Erykah Badu好きの人であれば気に入るであろうトラックです。
https://www.youtube.com/watch?v=ifnR9TBVgVA

「Late Night People」
ビートを効かせたポップ・ソウル。あえてローファイ感覚で仕上げているのが今時のアーティストらしいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=fC9EUPd3HYY

「Fool's Gold」
Dave Okumu/Melo-Zedプロデュース。新世代ジャズ感覚のダンサブルなメロウ・ソウル。さり気なくダンサブルなのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=43bEearc0DE

「Where Did You Go?」
Dave Okumu/Melo-Zedプロデュース。少しレイジーなムードのメロウ・バラード。往年のジャジーなネオソウル好きの人は気に入るのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=CEutZOKFBPw

「Sign & Signal」
Dave Okumu/Melo-Zedプロデュース。アンニュイでコケティッシュな語り口にグッとくるミディアム。
https://www.youtube.com/watch?v=JN5YUQQkzBM

「From A Lover」
Dave Okumu/Melo-Zedプロデュース。レゲエ/ラヴァーズ調の1曲。ある意味とてもUKっぽくて好きです。ARIWAラヴァーズあたりが好きの人は気に入るはず!
https://www.youtube.com/watch?v=hIhGUuGR7EA

「Eye To Eye」
Dave Okumu/Melo-Zedプロデュース。次世代ネオソウルな仕上がり。幻想的なサウンドとキュートなYazminの歌声の組合せがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=--O9fWSc0PE

「Pieces」
Dave Okumu/Sarah Tandyプロデュース。雰囲気のあるバラードをしっとりと歌い上げます。James Mollison、Ritchie Seivwright、Sheila Maurice-Greyというホーン隊の参加も注目です。
https://www.youtube.com/watch?v=Gee7Z5kAD1U

「Pass It Back」
Dave Okumu/Craigie Doddsプロデュース。ドリーミー&メロウなネオソウル。夢の中を彷徨う感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=BZbeznFsrvc

「Tomorrow's Child」
Dave Okumu/Craigie Doddsプロデュース。クールなレゲエ・チューン。ダビーなサウンドがクールな雰囲気を醸し出します。
https://www.youtube.com/watch?v=PrZqUIPQWtM

「Match In My Pocket」
Dave Okumu/Melo-Zedプロデュース。次世代ネオソウルな幻想的メロウ・グルーヴ。気分は夢か現か・・・
https://www.youtube.com/watch?v=kcxO8fZdYDM

「Legacy」
Dave Okumu/JD. Reidプロデュース。ボッサ・フィーリングを取り入れたジャジー・ソウル。モロにボッサにしないところにセンスを感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=xubjs2E0mIs

「Sea Glass」
Dave Okumu/Melo-Zedプロデュース。本編ラストは美しいハープ&ギターによるアコースティック・メロウで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=8tT8wuuW71Y

国内盤ボーナス・トラック。EP「Morning Matters」(2020年)からの3曲です。

「Own Your Own」
Moonchild的な陽だまりの次世代ネオソウルに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=W8hBEu3NY5Y

「Morning Matters」
素敵なトランペット・ソウルとメロウ・エレピが心地好い次世代ネオソウル。Yazminのソウル・フィーリングが伝わってきます。
https://www.youtube.com/watch?v=vFkvNo-vqC0

「Not Today Mate」
Yazminのコケティッシュな魅力がよく伝わってくるメロウな次世代ネオソウル。
https://www.youtube.com/watch?v=WBvSNtb_wpE

少しお疲れモード。とりあえず寝よう・・・
posted by ez at 00:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 2020年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年05月26日

『今の気分は...2023年5月26日編』

過去記事から10曲セレクトするシリーズです。
今回は1970年代カテゴリーからディスコな10曲をセレクトしました。

全て過去記事で紹介済なので、気に入った曲があれば過去記事もご参照下さい。

Jean Carn「Free Love」
https://www.youtube.com/watch?v=PVpSwL0NYhw
From 『Jean Carn』(1977年)
ジーン・カーン(紙ジャケット仕様)

Keith Barrow「Turn Me Up」
https://www.youtube.com/watch?v=C-KnWy0PCds
From 『Physical Attraction』(1978年)
Physical Attraction

Brainstorm「We're On Our Way Home (Part 1)」
https://www.youtube.com/watch?v=-ICxKNwek30
From 『Journey To The Light』(1978年)
ジャーニー・トゥ・ザ・ライト+4 [名盤1000円]

T-Connection「Saturday Night」
https://www.youtube.com/watch?v=AeUVXxwyeZ4
From 『T-Connection』(1978年)
T-コネクション

Narada Michael Walden「I Don't Want Nobody Else (To Dance with You)」
https://www.youtube.com/watch?v=AJ8bfISpUn8
From 『Awakening』(1979年)


Barry White「Any Fool Could See (You Were Meant for Me)」
https://www.youtube.com/watch?v=0EAmY2EpDjk
From 『The Message is Love』(1979年)
The Message Is Love

Phreek「Weekend」
https://www.youtube.com/watch?v=2Ccm6v1-axw
From 『Patrick Adams Presents Phreek』(1978年)
パトリック・アダムス・プレゼンツ・フリーク

Ronn Matlock「Let Me Dance」
https://www.youtube.com/watch?v=QB79Vk-gOIQ
From 『Love City』(1979年)
Love City

Phyllis Hyman「You Know How to Love Me」
https://www.youtube.com/watch?v=62onld3ZNac
From 『You Know How To Love Me』(1979年)


Norman Connors「Once I've Been There」
https://www.youtube.com/watch?v=0LJS-gbHb7E
From 『Romantic Journey』(1977年)
posted by ez at 00:27| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年05月24日

Submotion Orchestra『Fragments』

よりダンサブルになった2nd☆Submotion Orchestra『Fragments』
フラグメンツ
発表年:2012年
ez的ジャンル:ベースミュージック×クラブジャズ
気分は... :美しき残響・・・

今回は人力ダブステップ・バンドとして注目を浴びてきたUKのソウル・コレクティブSubmotion Orchestraの2ndアルバム『Fragments』(2012年)です。

Ruby Wood(vo)、Simon Beddoe(tp、flh、horn arr)、Taz Modi(p、el-p、syn、vibe)、Chris Hargreaves(b、syn b)、Danny Templeman(per)、Tommy Evans(ds)、Dom Howard(producer、engineer)という7組、Submotion Orchestraに関して、これまで当ブログで紹介してきたのは以下の4枚。

 『Finest Hour』(2011年)
 『Alium』(2014年)
 『Colour Theory』(2016年)
 『Kites』(2018年)

各方面で絶賛されたデビュー・アルバム『Finest Hour』(2011年)を経てリリースされた2ndアルバム『Fragments』(2012年)。

ベースミュージックを土台にクラブジャズ等のエッセンスが加わった生演奏という点は前作と同じですが、よりダンサブルでキャッチーなトラックが増えたのが本作の特徴ではないかと思います。その意味では彼らのアルバムの中でも最も聴きやすい1枚かもしれません。

ただし、ダンサブルでキャッチーといっても、その根底には地を這うベースミュージックがあり、同時にこのユニットならではの美しさも兼ね備えているのがSubmotion Orchestraだと思います。

このユニットの美学に毎回ヤラれてしまいます!

全曲紹介しときやす。

「Intro」
Simon Beddoe/Tommy Evans作。美しいピアノとハンドクラップ調のリズムが印象的なアルバムのイントロ。
https://www.youtube.com/watch?v=erDu3t_cTEg

「Blind Spot」
Ruby Wood/Tommy Evans作。シングル曲にもなりました。このユニットらしいビューティフルなベースミュージックを満喫できます。美しき音の残響がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=gbwEA3q7NtE

「Thinking」
Kieren Gallagher/Ruby Wood/Taz Modi/Tommy Evans作。僕好みのトラック。ダンサブルとダビーが同居した本作らしいキャッチーな仕上がりです。パーカッシヴなテイストもいいですね。Tommy Evansも参加するGentleman's Dub ClubのKieren Gallagherがソングライティングに名を連ねます。
https://www.youtube.com/watch?v=PctpvK9XZVc

「Snow」
Tommy Evans作。このユニットならではのジャジー&ダビーな雰囲気を味わえるビューティフル・トラック。Ruby Woodのヴォーカルもサウンドとよくマッチしています。
https://www.youtube.com/watch?v=ctPvSyd2Qzw

「Sleepwalker」
Taz Modi作。まさに夢の中を彷徨うようかのような幻想的な疾走感が魅力のトラック。女性ヴォーカルをフィーチャーしたクラブジャズともフィットするのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=jiVU8K1i0t8

「Bird Of Prey」
Danny Templeman/Simon Beddoe/Taz Modi作。クラブジャズ×ベースミュージックなダンサブル・チューン。ダイナミックなサウンドが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=z7sjhlZwJoE

「Times Strange」
グライム/Hip-Hop MCのRider Shafiqueをフィーチャーしたダンサブル・チューン。Rider Shafiqueのラップが加わることでケミストリーが起きて、このユニットの可能性を広げています。Dom Howard/Rider Shafique/Taz Modi作。
https://www.youtube.com/watch?v=LzDG_xmYJ5A

「Eyeline」
Taz Modi/Tommy Evans作。シングルにもなりました。Ruby Woodの愁いを帯びたヴォーカルが印象的な哀愁チューンですが、中盤から秘めたる情熱の如くサウンドのパワフルさが増します。
https://www.youtube.com/watch?v=T-DMuNvg4WQ

「It's Not Me It's You」
Dom Howard/Tommy Evans作。シングルにもなりました。本作らしいアッパーなダンサブル・チューン。クラブジャズ/クロスオーヴァー好きの人も気に入るトラックなのでは?Ruby Woodのヴォーカルを割り切って素材として用いるのが面白いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=FyjriQHT8Ew

「Fallen」
Chris Hargreaves/Heather McClelland/Ruby Wood/Taz Modi/Tommy Evans作。これぞ僕の好きなSubmotion Orchestraといった感じのビューティフル・トラック。聴いているだけで感動が胸に込み上げてきます。
https://www.youtube.com/watch?v=u57h8_e1Nvk

「Thousand Yard Stare」
Chris Hargreaves/Danny Templeman/Matthew Halsall/Simon Beddoe/Taz Modi作。地を這うベースミュージックとアッパーなダンス・ミュージックのせめぎ合いのような感じが面白いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=f3eL7EWvz9M

「Coming Up For Air」
Ruby Wood/Simon Beddoe/Taz Modi作。本編ラストは美しいストリングスを配したビューティフル・トラックで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=kXUf0J0C_8c

「Out For Me」
国内盤ボーナス・トラック。Tommy Evans/Simon Beddoe/Taz Modi/Ruby Wood作。疾走する電脳モードのダンサブル・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=3pexOc8Pxb8

Submotion Orchestraの過去記事もご参照ください!

『Finest Hour』(2011年)
Finest Hour

『Alium』(2014年)
Alium [帯解説・ボーナストラック1曲収録 / 国内盤] (BRC448)

『Colour Theory』(2016年)
Colour Theory

『Kites』(2018年)
カイツ
posted by ez at 01:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年05月21日

Qinhones『Centelha』

Qinhones名義の初アルバム☆Qinhones『Centelha』

発表年:2023年
ez的ジャンル:ブラジリアン男性シンガー・ソングライター
気分は... :ボートラ4曲が素晴らしい!

ブラジル新作からQinhones『Centelha』です。

1984年リオデジャネイロ出身の男性シンガー・ソングライターQinhones(Qinho)(本名:Marcus Coutinho)の紹介は、Qinho名義の『O Tempo Soa』(2012年)に続き2回目となります。

サンバ・ソウル・バンドVulgoQinho&OsCaraでの活動を経て、『Canduras』(2009年)、『O Tempo Soa』(2012年)、『Impar』(2015年)といったソロ・アルバムをリリースしてきたQinho

2021年のEP「Gota」からアーティスト名としてQinhonesを名乗っています。

そしてQinhones名義の初アルバムとなるのが本作『Centelha』です。

本作で大きな役割を果たしているのが、プロデューサーを務め、Qinhonesと共にすべてのソングライティングを手掛けたAlberto Continentino

ベーシストとして有名ですね。当ブログで紹介したアルバムでも彼が参加している作品が10以上あります。

さて、この国内盤ですがオリジナル10曲にEP「Gota」(2021年)の4曲がボーナス・トラックとして追加収録されています。

アルバム本編はイントロ、アウトロ、インタールード的小曲を除くと6曲なので少し物足りなさを感じるかもしれません。その点、内容的にもボリューム的にもEP「Gota」の4曲が加わることで、本作の印象がガラリと変わるのではないかと思います。

本編であれば、爽快メロウな「Cidade Narciso」、ファンキー・メロウな「O Rio Continua Rindo」Bebeとの男女デュエット「Agua Salgada」がオススメです。

ただし、個人的にはそれ以上にEP「Gota」の4曲がオススメです。

先にEP「Gota」の4曲から聴くというパターンもアリだと思います。

全曲紹介しときやす。

「Atrito Inicial」
アルバムのイントロ。
https://www.youtube.com/watch?v=KMPzalUGXvo

「Cidade Narciso」
社会派メッセージ・ソングですが、サウンド自体は僕好みの爽快メロウ。ネオソウル好きの人も気に入りそうな1曲なのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=FrKaeFuEvHE

「O Rio Continua Rindo」
モダンなブラジリアン・ファンキー・メロウ。サンバ・ソウル×アーバン・ファンクな感じがいいですね。幻想的な中間部分のアクセントもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=nsS6kmpRA0Q

「Sweet Narciso I」
Silvia Macheteをフィーチャー。メロウなインタールード的小曲。
https://www.youtube.com/watch?v=CupDs5S999M

「Ha Festa (Corpos Celestes)」
ファンキーなホーン・サウンドが印象的なポップ・ファンク。開放的なアーバン・フィーリングが好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=h-McARMgy6g

「Agua Salgada」
Bebeをフィーチャー。男女デュエットによる素敵なブラジリアン・メロウに仕上がっています。白日夢の中の二人だけの世界といったムードがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=A_fca1e2Gas

「Sweet Narciso II」
「Sweet Narciso」のパート2。こちらもメロウなインタールード的小曲。
https://www.youtube.com/watch?v=D0sKMDhEmrM

「Mentira Anestesia」
Qinhonesの優しくも少し愁いを帯びた語り口のヴォーカルが印象的な1曲。ブラジル人SSWらしい雰囲気の1曲なのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=P5Xihh06L4I

「Seus Olhos Vidrados」
ジャジー・フィーリングが印象的な小粋なミディアム。都会派SSWといった雰囲気の仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=kqktop0Ij5A

「Atrito Final」
本編ラストは余韻に浸るアウトロ。
https://www.youtube.com/watch?v=DC8ujLJu0dE

ここからは国内盤ボーナス・トラック。EP「Gota」(2021年)収録の4曲です。

「Gota」
さり気ないファンキー・サウンドがいい感じネオソウル調の仕上がり。Qinhonesのソウルフルな魅力を満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=HS4ofPjj2qU

「Toda Manha」
Mahmundiをフィーチャー。本編の「Agua Salgada」と同タイプの男女デュエットによるブラジリアン・メロウ。二人だけの時間がゆっくり流れていく感じが好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=ujjduOW5mNQ

「Parafuso」
ブラジル人SSWらしいソフトリーな語り口で優しく包み込んでくれるメロウ・チューン。モロに僕好みの1曲。ボートラですがアルバムで一番のお気に入り。
https://www.youtube.com/watch?v=oUZLX12hCsw

「Garota Manga」
ジェントルなメロウ・ソウル。Qinhonesのファルセット・ヴォーカルが聴く者の心を癒やしてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=TxfXJhqJm68

『O Tempo Soa』(2012年)
オ・テンポ・ソア

『Canta Marina Lima』(2018年)
posted by ez at 00:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 2020年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする