2023年05月10日

Power『Power』

Malacoの男性ソウル・グループ☆Power『Power』

発表年:1982年
ez的ジャンル:Malaco系男性ソウル・グループ
気分は... :きんに君!

サザン・ソウルの名門レーベルMalacoの1枚、Power『Power』(1982年)です。

PowerBruce PiersonDarryl DraperPat DaneilWendell WatsonKen Jonesという5名による男性ソウル・グループ。

グループ名はThe Temptations、1980年のヒット曲「Power」に因んだものらしいです。

本作『Power』(1982年)が唯一のアルバムですが、マラコ産レア・グルーヴとして再評価の高い1枚です。

プロデュースはMalacoの創設者の一人Tommy Couchとソングライターとしても活躍していたJoe Shamwell

ハイライトは1981年に先行してシングル・リリースした「Play It Again Sam (Medley)」。ソウル名曲13曲のメドレーです。The Young Rascalsの大ヒット曲をカヴァー「Groovin'」もシングルになりました。

個人的にはP-Funk超ファンク「Hott」、ソウル・ダンサー「I Can't Stop」、オトナ・ソウルな「You're Everything I Always Wanted」がオススメです。

他にもSam Deesのカヴァー「My World」Frederick Knightのカヴァー「Betcha Didn't Know That」など充実の全8曲です。

全曲紹介しときやす。

「Groovin'」
The Young Rascalsの大ヒット曲をカヴァー(Felix Cavaliere/Eddie Brigati作)。シングル曲にもなりました。ハイ・テナーが映える爽快ソウル・グルーヴに仕上がっています。少しイナたい感じがMalacoらしいのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=MJVrskN0g0M

「Old Fashioned Girl」
Joe Shamwell/Tommy Tate作。タイトルの通り、オールド・ファッションなロマンティック・ムードのソウル・バラード。オーセンティックな魅力があります。
https://www.youtube.com/watch?v=r--OV7BEd8s

「Play It Again Sam (Medley)」
前述の11分超のソウル名曲メドレー。ポピュラー・スタンダード「As Time Goes By」に続き、The Temptations「Ain't Too Proud to Beg」、「My Girl」、「Cloud Nine」、Sly & The Family Stone「Dance To The Music」「Stand!」Johnnie Taylor「Who's Making Love」、Wilson Pickett「In the Midnight Hour」、Sam & Dave「Hold On! I'm Comin'」Marvin Gaye「I Heard It Through the Grapevine」、The Impressions「People Get Ready」。The O'Jays「Love Train」というソウル名曲13曲が歌われます。Joe Shamwellがプロデュースしたファンク・バンドWynd Chymesがバックを務めています。一気にソウル名曲を堪能できるお得感があります!
https://www.youtube.com/watch?v=-qK3MXAYaLs

「Hott」
Joe Shamwell作。シンセの響きが印象的なファンク・チューン。この1曲のみかなり雰囲気が違うのでアルバムの中で浮いた存在になってしますが、かなり僕好みのP-Funk調ファンクに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=AkJyoe9kHX0

「My World」
Sam Deesのカヴァー。感動的なソウル・バラードをエモーショナルに歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=u4droVYkpuQ

「I Can't Stop」
Mickey Buckins/Randy McCormick作。本作と同じ1982年にBettye Lavetteをレコーディングしている楽曲。個人的にはアルバムで一番お気に入りのソウル・ダンサー。
https://www.youtube.com/watch?v=6jdkKCUYwBo

スウェイビートなディスコ・チューンのBettye Lavetteヴァージョンもオススメです。
Bettye Lavette「I Can't Stop」
 https://www.youtube.com/watch?v=npoOJk2S8DY

「You're Everything I Always Wanted」
Joe Shamwell/Tommy Tate作。シングル「Play It Again Sam (Medley)」のB面だった曲。オトナ・ソウルな落ち着いた雰囲気が魅力のミディアム・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=PBj94g_kWnw

「Betcha Didn't Know That」
Frederick Knightのシングル曲をカヴァー(Frederick Knight/Sam Dees作)。Ben E. King、KC & The Sunshine Bandもカヴァーしています。軽やかなのに哀愁が滲むのが面白いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=DasHolckMi4

国内盤CDには「Play It Again Sam (Medley) (DJ Version)」「Play It Again Sam (Medley) (Instrumental)」の2曲がボーナス・トラックとして追加収録されています。
posted by ez at 00:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする