発表年:2023年
ez的ジャンル:UK次世代ネオソウル/ジャズ
気分は... :夢か現か・・・
新作からUKジャズ/ソウル・シーンで注目される女性シンガーYazmin Laceyのデビュー・アルバム『Vices Notes』です。
Yazmin LaceyはUKノッティンガム育ちの女性シンガー。
これまで「Black Moon」(2017年)、「When The Sun Dips 90 Degrees」(2018年)、「Morning Matters」(2020年)等のEPをリリースしています。
彼女が注目を浴びるきっかけとなったのが、UK新世代アーティストによるBlue Note作品の新解釈アルバム『Blue Note Re:Imagined』(2020年)です。
『Blue Note Re:Imagined』(2020年)
同作でYazminはDodo Greene「I’ll Never Stop Loving You」をカヴァーしました。
そして、満を持してリリースされたデビュー・アルバムが本作『Vices Notes』です。
メイン・プロデュースはDave OkumuとMelo-Zed。
それ以外にCraigie Dodds、JD. Reid、Sarah Tandyもプロデュースを手掛けています。
レコーディングにはDave Okumu(b、g、syn、p、prog、melodica、per、back vo)、Craigie Dodds(prog、key)、元The Cinematic OrchestraのNick Ramm(el-p、key)、新世代UKアフロ・ジャズ・ユニットKokorokoのリーダーSheila Maurice-Grey(tp)、Ezra CollectiveのJames Mollison(sax)、Sarah Tandy(key)、Zachary Cayenne-Elliott(g、key、syn、prog)、Dan See(ds)、Avi Barath(stn)、Sam Crowe(el-p)、Tagara Mhizha(b)、Jaega Francis McKenna-Gordon(ds)、Jordan Hadfield(key、per)、Renato Paris(syn)、Marla Mbemba(b)、Ritchie Seivwright(tb)、Maria Zofia Osuchowska(harp)等のミュージシャンが参加しています。
基本的な次世代ネオソウルですが、UK次世代ジャズやレゲエ/ダブのエッセンスも織り交ぜているのがUKアーティストらしくていいですよね。
派手さはありませんが、UK音楽シーンの今が凝縮された1枚に仕上がっていると思います。
全曲紹介しときやす。
「Flylo Tweet」
Dave Okumu/Melo-Zedプロデュース。ジャジー・フィーリングのオープニング。アルバムのイントロです。
https://www.youtube.com/watch?v=EwW1RjnI5EA
「Bad Company」
Dave Okumu/Melo-Zedプロデュース。幻想的なネオソウル。Erykah Badu好きの人であれば気に入るであろうトラックです。
https://www.youtube.com/watch?v=ifnR9TBVgVA
「Late Night People」
ビートを効かせたポップ・ソウル。あえてローファイ感覚で仕上げているのが今時のアーティストらしいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=fC9EUPd3HYY
「Fool's Gold」
Dave Okumu/Melo-Zedプロデュース。新世代ジャズ感覚のダンサブルなメロウ・ソウル。さり気なくダンサブルなのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=43bEearc0DE
「Where Did You Go?」
Dave Okumu/Melo-Zedプロデュース。少しレイジーなムードのメロウ・バラード。往年のジャジーなネオソウル好きの人は気に入るのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=CEutZOKFBPw
「Sign & Signal」
Dave Okumu/Melo-Zedプロデュース。アンニュイでコケティッシュな語り口にグッとくるミディアム。
https://www.youtube.com/watch?v=JN5YUQQkzBM
「From A Lover」
Dave Okumu/Melo-Zedプロデュース。レゲエ/ラヴァーズ調の1曲。ある意味とてもUKっぽくて好きです。ARIWAラヴァーズあたりが好きの人は気に入るはず!
https://www.youtube.com/watch?v=hIhGUuGR7EA
「Eye To Eye」
Dave Okumu/Melo-Zedプロデュース。次世代ネオソウルな仕上がり。幻想的なサウンドとキュートなYazminの歌声の組合せがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=--O9fWSc0PE
「Pieces」
Dave Okumu/Sarah Tandyプロデュース。雰囲気のあるバラードをしっとりと歌い上げます。James Mollison、Ritchie Seivwright、Sheila Maurice-Greyというホーン隊の参加も注目です。
https://www.youtube.com/watch?v=Gee7Z5kAD1U
「Pass It Back」
Dave Okumu/Craigie Doddsプロデュース。ドリーミー&メロウなネオソウル。夢の中を彷徨う感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=BZbeznFsrvc
「Tomorrow's Child」
Dave Okumu/Craigie Doddsプロデュース。クールなレゲエ・チューン。ダビーなサウンドがクールな雰囲気を醸し出します。
https://www.youtube.com/watch?v=PrZqUIPQWtM
「Match In My Pocket」
Dave Okumu/Melo-Zedプロデュース。次世代ネオソウルな幻想的メロウ・グルーヴ。気分は夢か現か・・・
https://www.youtube.com/watch?v=kcxO8fZdYDM
「Legacy」
Dave Okumu/JD. Reidプロデュース。ボッサ・フィーリングを取り入れたジャジー・ソウル。モロにボッサにしないところにセンスを感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=xubjs2E0mIs
「Sea Glass」
Dave Okumu/Melo-Zedプロデュース。本編ラストは美しいハープ&ギターによるアコースティック・メロウで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=8tT8wuuW71Y
国内盤ボーナス・トラック。EP「Morning Matters」(2020年)からの3曲です。
「Own Your Own」
Moonchild的な陽だまりの次世代ネオソウルに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=W8hBEu3NY5Y
「Morning Matters」
素敵なトランペット・ソウルとメロウ・エレピが心地好い次世代ネオソウル。Yazminのソウル・フィーリングが伝わってきます。
https://www.youtube.com/watch?v=vFkvNo-vqC0
「Not Today Mate」
Yazminのコケティッシュな魅力がよく伝わってくるメロウな次世代ネオソウル。
https://www.youtube.com/watch?v=WBvSNtb_wpE
少しお疲れモード。とりあえず寝よう・・・