2023年09月29日

『今の気分は...2023年9月29日編』

過去記事から10曲セレクトするシリーズです。
今回は2000年代カテゴリーからクロスオーヴァー/オーガニックなソウル/R&Bを中心に10曲セレクトしました。

全て過去記事で紹介済なので、気に入った曲があれば過去記事もご参照下さい。

Julie Dexter「Like Ours」
https://www.youtube.com/watch?v=O9Ky-GHHQDU
From 『Conscious』(2004年)


Seek「Rise」
https://www.youtube.com/watch?v=Hu8Tx4JE7tQ
From 『Journey Into Day』(2003年)


Jiva「Love Chooses Lovers」
https://www.youtube.com/watch?v=6p8VFHV-GsI
From 『Sun & Moon』(2005年)
サン・アンド・ムーン

Julie Dexter & Khari Simmons「Salt Sea」
https://www.youtube.com/watch?v=Ocy8NompJtE
From 『Moon Bossa』(2006年)


Rhonda Thomas「Fly Away」
https://www.youtube.com/watch?v=zr1gxRZf6Oo
From 『Breathe New Life』(2006年)


Sirius B Project「Autumn Breeze」
https://www.youtube.com/watch?v=qlGtSIjYp-A
From 『Sirius B Project』(2003年)


Giovanca「On My Way」
https://www.youtube.com/watch?v=WdK5-eyX5s4
From 『Subway Silence』(2008年)


Conya Doss「Only Be Me」
https://www.youtube.com/watch?v=PqYUsMcHHA4
From 『Love Rain Down』(2006年)


Hil St. Soul「Don't Forget The Ghetto」
https://www.youtube.com/watch?v=DkNcQlnbneI
From 『Black Rose』(2008年)


Adriana Evans「I Hear Music」
https://www.youtube.com/watch?v=CHoFa5DkDIU
From 『Nomadic』(2004年)
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2023年09月27日

B.B.O.T.I.『Badd Boyz Of The Industry』

DJ Jazzy Jeffらがプロデュース☆B.B.O.T.I.『Badd Boyz Of The Industry』

発表年:1993年
ez的ジャンル:90年代男性R&Bグループ
気分は... :しなやかに跳ね返す!

90年代男性R&Bグループ作品からB.B.O.T.I.『Badd Boyz Of The Industry』(1993年)です。

B.B.O.T.I.『Badd Boyz Of The Industry』

B.B.O.T.I.Eugene BrooksShon EvansShydi EvansDamian JohnsonAnthony Walkerの5名から成る男性R&Bグループ。

映画『Posse』(1993年)のサントラに「One Night Of Freedom」が収録されたことでチャンスを掴み、制作されたデビュー・アルバムが本作『Badd Boyz Of The Industry』(1993年)です。結局これがグループ唯一のアルバムとなってしまいました。

B.B.O.T.I.自身がプロデュースを手掛ける他に、DJ Jazzy Jeff(Jeff Townes)James PoyserMarc GordonLevert)、Victor Emanuel CookeJon GassLindsay Guionrong>、Martin BlocksonDamian Johnsonがプロデュースを手掛けています。特にDJ Jazzy Jeffが気になりますね。

アルバム全体としてはB級男性R&Bグループ作品といった印象ですが、B級ならではの魅力があります。

前述のサントラ収録曲「One Night Of Freedom」DJ Jazzy Jeff絡みのトラックらしくHip-Hopフィーリングを持った「Badd Boyz Of The Industry」「Da Choice Is Yours」Babyfaceのカヴァー「Where Will You Go」、僕好みのミディアム・グルーヴ「Addicted To You」、オーセンティックなラブ・バラード「Baby, Hold On」あたりがオススメです。

90年代男性R&Bグループ好きの方であれば楽しめる1枚なのでは?

全曲紹介しときやす。

「Intro」
Victor Emanuel Cookeプロデュース。アルバムのイントロ。
https://www.youtube.com/watch?v=qBWpQFNntOI

「Badd Boyz Of The Industry」
DJ Jazzy Jeff(Jeff Townes)/Victor Emanuel Cooke/B.B.O.T.I./ James Poyserプロデュース。グループ名を冠したタイトル曲はDJ Jazzy Jeff絡みのトラックらしくラップ、スクラッチを織り交ぜたHip-HopフィーリングのR&Bグルーヴで躍動します。
https://www.youtube.com/watch?v=UuaLbrTX73s

「Nasty」
DJ Jazzy Jeff(Jeff Townes)/Victor Emanuel Cooke/B.B.O.T.I./ James Poyserプロデュース。前曲と同じ制作陣ですが、こちらは甘く危険な香りのするバラード。こういった雰囲気もこの時期の男性R&Bグループらしいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=iid_k8R2Njw

「Where Will You Go」
Jon Gass/Lindsay Guionプロデュース。Babyfaceのカヴァー。オリジナルはアルバム『Tender Lover』(1989年)収録。しみじみ聴かせるオリジナルに対して、こちらはよりドラマティックな雰囲気です。
https://www.youtube.com/watch?v=QqHChkowHWw

オリジナルと聴き比べるのも楽しいのでは?
Babyface「Where Will You Go」
 https://www.youtube.com/watch?v=V6hFwxjnEnQ

「Addicted To You」
Martin Blocksonプロデュース。ダンサブルとメロディアスのバランスが絶妙なミディアム・グルーヴ。90年代男性R&Bグループ好きの人ならば気に入る1曲なのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=GV0_ChOa_I4

「Why Does Love Hurt (So Badd)」
Marc Gordonプロデュース。哀愁モードのスロウを切々と歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=3t3yPsagQ6c

「Da Choice Is Yours」
DJ Jazzy Jeff(Jeff Townes)/Victor Emanuel Cooke/B.B.O.T.I./ James Poyserプロデュース。このトラックもDJ Jazzy Jeff絡みらしくHip-HopフィーリングのキャッチーなR&Bグルーヴに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=SBCuecdbOns

「Ecstasy」
B.B.O.T.I.プロデュース。雨音の効果音と共に始まるスロウ。オーセンティックですが、そこにセクシー要素が加わることで好き/嫌いが分かれるかも?
https://www.youtube.com/watch?v=IFiuCQzPtr8

「Da Format」
B.B.O.T.I.プロデュース。全編ラップ調のトラックですが、今聴くと少し古臭いかも?
https://www.youtube.com/watch?v=6pKPjzwiaIA

「Baby, Hold On」
Damian Johnsonプロデュース。スロウ系では「Where Will You Go」と並ぶお気に入り。切々と熱唱するオーセンティックなラブ・バラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=D6wf5fFduuk

「One Night Of Freedom」
B.B.O.T.I.プロデュース。ラストは前述の映画『Posse』サントラ収録曲。グループの代表曲と呼べるダンサブルなR&Bグルーヴにはクラシックの風格があります。
https://www.youtube.com/watch?v=UC5x1-byvTc

NHK『明鏡止水』を見ていました。
ラグビーを武術の視点で分析する回でしたが、両者の共通点・接点が見えて面白かったですね。物事を全く別の角度が眺めてみる重要性を再認識できました。
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2023年09月24日

Bebel Gilberto『Joao』

偉大な父のレパートリー集☆Bebel Gilberto『Joao』
bebel gilberto joao.jpg
発表年:2023年
ez的ジャンル:レジェンドDNA系ボサノヴァ
気分は... :受け継がれていくべきもの・・・

今回はコスモポリタンなブラジル人シンガーBebel Gilbertoの最新作『Joao』です。

“ボサノヴァの父”と呼ばれるブラジル音楽界の巨人Joao GilbertoとMiuchaの娘Bebel Gilbertoについて、これまで以下のアルバムを紹介済みです。

 『Tanto Tempo』(2000年)
 『Bebel Gilberto』(2004年)
 『Moment』(2007年)
 『All In One』(2009年)
 『Tudo』(2014年)

最新作『Joao』はタイトルが示す通り、父Joao Gilbertoのレパートリーのカヴァー集です。

偉大なミュージシャンJoao Gilbertoを父に持つBebelが、同じアーティストとしていつかは取り組まねばならないテーマだったのでしょうね。アーティストとしての円熟味を増した今がそのタイミングということなのでしょう。

プロデュースはBebel Gilberto自身と前作『Agora』(2020年)もプロデュースしていたThomas Bartlett

さらにGuilherme Monteiroがギター&ギター・アレンジを手掛け、アルバムに大きく貢献しています。

Joao Gilbertoのレパートリーということですが、全11曲中Joaoを代表する名盤『Joao Gilberto』(1973年)からのセレクトが4曲、それ以外に『Joao Gilberto』(1961年)、『Getz/Gilberto』(1964年)、『Getz/Gilberto #2』(1966年)、『Ela E Carioca(En Mexico)』(1970年)、『Amoroso』(1977年)、『Joao Voz E Violao』(2000年)等の収録曲がセレクトされています。

父が歌ったボサノヴァ名曲の数々をBebelが父への想いも込めて歌い上げています。

個人的には「Adeus America」「E Preciso Perdoar」「Ela E Carioca」「Caminhos Cruzados」「Desafinado」「Voce E Eu」あたりがお気に入りです。

父娘の写るジャケにも思わず感情移入してしまいますね。

全曲紹介しときやす。

「Adeus America」
Geraldo Jacques/Haroldo Barbosa作。Os Cariocasの名曲カヴァー。Joaoヴァージョンは『Live In Montreux』(1987年)、『Joao Gilberto In Tokyo』(2004年)等に収録されています。Bebel曰く、この曲は父Joaoのストーリーであり、今はBebel自身のストーリーなのだとか。コスモポリタンなGilberto親子を象徴する曲なのかもしれませんね。リラックスした雰囲気の中にもエレガントな品格を感じるボサノヴァに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=5j23m-OORSg

本曲に関して、当ブログではLuciana SouzaBossacucanovaのカヴァーも紹介しています。

「Eu Vim Da Bahia」
Gilberto Gil作。『Joao Gilberto』(1973年)収録曲。父Joaoの故郷バイーアを祝福する楽曲。小気味よさの中に粋なセンスを感じる軽快ボッサです。
https://www.youtube.com/watch?v=8Pa4S6e49co

本曲に関して、当ブログではDaniela Basso/Ernesto Salgueiroのカヴァーも紹介済みです。

「E Preciso Perdoar」
Alcyvando Luz/Carlos Coqueijo作。『Joao Gilberto』(1973年)収録曲。この曲自体が大好きです。ここではギターのみならずピアノも加わったボッサ・グルーヴに仕上がっています。Bebelのシンガーとしての魅力がよくわかるのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=yo6H80-O32U

本曲に関して、当ブログではAmbitious LoversAdam DunningIsabelle AntenaBossacucanovaGretchen Parlatoのカヴァーも紹介済みです。

「Undiu」
Joao Gilberto作。『Joao Gilberto』(1973年)収録曲。少しミステリアスな仕上がり。Guilherme MonteiroのギターとBebelのヴォーカルの一体感が実にいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=voVBofKOnqU

「Ela E Carioca」
Antonio Carlos Jobim/Vinicius de Moraes作。Joaoヴァージョンは『Ela E Carioca(En Mexico)』(1970年)収録。「She's a Carioca」のタイトルでも知られる名曲ですね。ここではリラックスした雰囲気の中で、Bebelが艶っぽいヴォーカルを聴かせてくれるビューティフル・ボッサに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=BE4mDbvRcug

本曲について、当ブログではAstrud GilbertoWalter WanderleyCelso FonsecaVinicius CantuariaTill BronnerGretchen ParlatoOs CatedraticosJoyce & Toninho Hortaのカヴァーを紹介済みです。

「O Pato」
Jaime Silva/Neuza Teixeira作。『Getz/Gilberto #2』(1966年)収録曲。軽快なテンポに乗って、Bebelが快活に歌い上げる楽しげな仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=_cO5-IXPPUc

本曲について、当ブログではSergio Mendes & Brasil'66Lennie Dale & Sambalanco TrioJon HendricksSamba TrioBruno Battisti D'Amarioのカヴァーを紹介済みです。

「Caminhos Cruzados」
Antonio Carlos Jobim/Newton Ferreira De Mendonca作。『Amoroso』(1977年)収録曲。曲自体はアルバムで一番好きなので、このカヴァーは大歓迎です。Bebel曰く、歌うのが一番難しい曲だったそうですが、その分仕上がりは完璧なのでは?Bebelの優しい歌声が聴く者を包み込んでくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=24oG6A7OdOI

本曲について、当ブログではIve MendesNicola Conte/Stefania DipierroGal Costaのカヴァーも紹介済みです。

「Desafinado」
Antonio Carlos Jobim/Newton Ferreira De Mendonca作。『Getz/Gilberto』(1964年)収録曲としてお馴染み。『Joao Voz E Violao』(2000年)等にも収録されています。お馴染みの名曲はさり気ない雰囲気で歌い上げます。このサラッと感が魅力だと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=o7hcLGhTBgw

本曲について、当ブログではNara LeaoRoberto MenescalGary McFarlandTania MariaOs 3 MoraisO QuartetoGal CostaNico Gomez & His OrchestraLaurindo Almeida & The Bossa Nova AllstarsTamba TrioClare Fischerのカヴァーを紹介済みです。

「Valsa」
Joao Gilberto作。『Joao Gilberto』(1973年)収録曲。少しワルツ調のエレガントな演奏と晴れやかなBebelのスキャットがよくマッチしています。
https://www.youtube.com/watch?v=3DZ3xOIJ3Yw

「Eclipse」
Margarita Lecouna作。『Ela E Carioca(En Mexico)』(1970年)、『Joao Voz E Violao』(2000年)等に収録。Gilberto一家がメキシコ滞在時に書かれた楽曲であり、スペイン語で歌われます。少しノスタルジックな雰囲気が印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=NCjJszGEZng

「Voce E Eu」
Carlos Lyra/Vinicius de Moraes作。『Joao Gilberto』(1961年)、『Joao Voz E Violao』(2000年)等に収録。ラストは疾走感が心地よい、僕好みの軽快なメロウ・ボッサ・グルーヴで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=8ztehA8C0Dw

本曲について、当ブログではNara LeaoRoberto MenescalPaul Winter With Carlos LyraAdam DunningJoyceChristiane LegrandJon HendricksMaysaのカヴァーを紹介済みです。

Bebel Gilbertoの過去作品もチェックを!。

『Tanto Tempo』(2000年)
タント・テンポ

『Bebel Gilberto』(2004年)
Bebel Gilberto

『Moment』(2007年)
モメント

『All In One』(2009年)
All in One

『Tudo』(2014年)
Tudo!

『Agora』(2020年)
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2023年09月22日

『今の気分は...2023年9月22日編』

過去記事から10曲セレクトするシリーズです。
今回は70年代カテゴリーからレア・グルーヴを中心に10曲セレクトしました。

全て過去記事で紹介済なので、気に入った曲があれば過去記事もご参照下さい。

Bobby Boyd「Why Are You Cryin'」
https://www.youtube.com/watch?v=lCvw1kTnmck
From 『Bobby Boyd』(1976年)
BOBBY BOYD ボビー・ボイド

Monk Higgins「Heaven Only Knows」
https://www.youtube.com/watch?v=60go7k-EnWE
From 『Little Mama』(1972年)


Brothers By Choice「She Puts The Ease Back Into Easy (Part 1)」
https://www.youtube.com/watch?v=B2j1H5bC7Ns
From 『She Puts The Ease Back Into Easy』(1978年)


Ben Sidran「Poor Girl」
https://www.youtube.com/watch?v=cBsFlM6WTLQ
From 『Feel Your Groove』(1971年)
夢の世界(紙ジャケット仕様)

Mose Davis「Strivin' For Tomorrow」
https://www.youtube.com/watch?v=EG8jFHL_q6Q
From 『The Coming Of Moses』(1978年)


Carl Holmes「Modesa」
https://www.youtube.com/watch?v=Y3eIonD_fUc
From 『Investigation No.1』(1972年)
インヴェスティゲーション・ナンバーワン

Brian Auger's Oblivion Express「Beginning Again」
https://www.youtube.com/watch?v=VTPDooV8xZk
From 『Straight Ahead』(1975年)


James Knight & The Butlers「Fantasy World」
https://www.youtube.com/watch?v=3N8xTqLUxLg
From 『Black Knight』(1971年)
ブラック・ナイト+2

People's Pleasure With L.A.'s No.1 Band Alive & Well「Dreaming Our Lives Away」
https://www.youtube.com/watch?v=8iJ-9FUYn7M
From 『Do You Hear Me Talking To You?』(1976年)
ドゥ・ユー・ヒア・ミー・トーキング・トゥ・ユー?

Smoked Sugar「I've Found Someone Of My Own」
https://www.youtube.com/watch?v=EGQzV8zQtZo
From 『Smoked Sugar』(1972年)
スモークド・シュガー+1
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2023年09月20日

Carrie Lucas『Simply Carrie』

Solarのディスコ・クイーン☆Carrie Lucas『Simply Carrie』

発表年:1977年
ez的ジャンル:Solar系ディスコ・クイーン
気分は... :こっち側? あっち側?

人気レーベルSolarのディスコ・クイーンとして活躍したCarrie Lucasのデビュー・アルバム『Simply Carrie』(1977年)です。

Carrie Lucasは1945年カリフォルニア州生まれの女性シンガー。弟は人気キーボード奏者

当初はソングライター、D.J. RogersThe Whispersなどのバック・コーラスをしていましたが、公私のパートナーとなるSolarの設立者Dick Griffeyと出会ったことで、ソロ・シンガーとしてのチャンスを掴み、70年代後半から80年代前半にかけて6枚のアルバムをリリースしています。

デビュー・アルバムとなる本作『Simply Carrie』(1977年)はSolarの前身であるSoul Trainからのリリースです。

アルバムからは「I Gotta Keep Dancin'」がダンス・チャートでヒットしました。

プロデュースはDick GriffeyClarence McDonald

また、上記プロデューサー二人と共に、Jerry PetersGregg PhillinganesJohn Parrishがアレンジを手掛けています。

Nathan East(b)、Scott Edwards(b)、Ahaguna Sun(ds、per)、James Gadson(ds)、Raymond Pounds(ds)、Werner Schuchner(g、b)、Carl Lockett(g)、Glennis Jones(g)、Jay Graydon(g)、Marlo Henderson(g)、Clarence McDonald(key)、Gregg Phillinganes(key)、Fred Lewis(per)、Ernie Watts(sax)等がレコーディングに参加しています。

また、元Honey ConeCarolyn WillisD.J. RogersThe WhispersScott兄弟Walter & ScottyJim GilstrapDick Griffeyがバック・コーラスで参加しています。

ハイライトは前述のダンス・クラシック「I Gotta Keep Dancin'」。それ以外にも「Play By Your Rule」「I Gotta Get Away From Your Love」といったダンサブルなファンキー・グルーヴが僕のお気に入り。

また、The Emotionsの名バラード・カヴァー「Me For You」、アーバンなファンキー・メロウの「I'll Close Loves Door」「Men Kiss And Tell」あたりもオススメです。

全曲紹介しときやす。

「I Gotta Keep Dancin'」
Malcolm Anthony作。作者Malcolm AnthonyはCarrieの従兄弟です。前述のようにディスコ・ヒットしたダンス・クラシックがオープニング。エレガントなオーケストレーションと重心の低いグルーヴ、爽やかなCarrieが織り成すクラシックの風格漂う文句なしのダンス・チューンに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=GoGCE_yDQfY

「Me For You」
The Emotionsの名バラードをカヴァー(Malcolm Anthony/Fritz Baskett作)。オリジナルは『Flowers』(1976年)収録。当ブログではJohnny Mathis & Deniece Williamsヴァージョンも紹介済みです。オーセンティックなバラードを切々と歌い上げる感動バラードに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=W5oqKDZxjmw

「Play By Your Rule」
Carrie Lucas/Gregg Phillinganes作。クラヴィネットが煌めき、スラップ奏法のベースがブンブン唸るファンキー・グルーヴ。実にキャッチーです。開放的なホーン隊もいい仕事しています。
https://www.youtube.com/watch?v=VS5lewMWBHw

「Tender Interlude」
Malcolm Anthony/Wayne Bell作。Wayne BellもCarrieの従兄弟です。次曲のイントロ。

「Tender」
Malcolm Anthony/Wayne Bell作。7分超の大作バラード。ただし、個人的には少し退屈かも?Fly Anakin and Foisey. feat. Pink Siifu「Affirmations」のサンプリング・ソースとなっています。

「Jammin' Tenderly (Tender Part II)」
Wayne Bell作。副題で「Tender Part II」となっていますが、個人的には短いインスト・トラックであるこのパート2だけで十分です(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=m2cDR_fItPs

「I Gotta Get Away From Your Love」
Carrie Lucas/Gregg Phillinganes作。クラヴィネットが印象的なファンキー・ダンサー。華やかなアーバン・ナイトのダンス・チューンといった雰囲気がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=V8XnyWqxw0Q

「I'll Close Loves Door」
Carrie Lucas作。Carrieのソングライターとしての才を確認できる哀愁ミディアム・バラード。アーバンなファンキー・メロウ・サウンドがよく似合います。
https://www.youtube.com/watch?v=Jn74oVy0a7w

「What's The Question」
Carrie Lucas作。この曲もCarrie単独で書いたバラード。品のあるビューティフル・バラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=PV1b2XYYf3g

「Men Kiss And Tell」
Carrie Lucas作。本編ラストは爽快ポップ・メロウで締め括ってくれます。さり気ないですが、アーバンなファンキー・メロウ・サウンドが実に心地好いです。
Ullanda McCulloughがカヴァーしています。
https://www.youtube.com/watch?v=0HWXg1GEkDo

僕の所有する再発CDには、「Keep Smilin' (Original 12" Rick Gianatos Remix)」「I Gotta Keep Dancin' (Original Single Version)」「I Gotta Get Away From Your Love (Original Single Version)」の3トラックがボーナス・トラックとして追加収録されています。

Carrie Lucasの他作品もチェックを!

『Street Corner Symphony』(1978年)


『In Danceland』(1979年)


『Portrait of Carrie』(1980年)


『Still in Love』(1982年)


『Horsin' Around』(1984年)
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