2023年09月20日

Carrie Lucas『Simply Carrie』

Solarのディスコ・クイーン☆Carrie Lucas『Simply Carrie』

発表年:1977年
ez的ジャンル:Solar系ディスコ・クイーン
気分は... :こっち側? あっち側?

人気レーベルSolarのディスコ・クイーンとして活躍したCarrie Lucasのデビュー・アルバム『Simply Carrie』(1977年)です。

Carrie Lucasは1945年カリフォルニア州生まれの女性シンガー。弟は人気キーボード奏者

当初はソングライター、D.J. RogersThe Whispersなどのバック・コーラスをしていましたが、公私のパートナーとなるSolarの設立者Dick Griffeyと出会ったことで、ソロ・シンガーとしてのチャンスを掴み、70年代後半から80年代前半にかけて6枚のアルバムをリリースしています。

デビュー・アルバムとなる本作『Simply Carrie』(1977年)はSolarの前身であるSoul Trainからのリリースです。

アルバムからは「I Gotta Keep Dancin'」がダンス・チャートでヒットしました。

プロデュースはDick GriffeyClarence McDonald

また、上記プロデューサー二人と共に、Jerry PetersGregg PhillinganesJohn Parrishがアレンジを手掛けています。

Nathan East(b)、Scott Edwards(b)、Ahaguna Sun(ds、per)、James Gadson(ds)、Raymond Pounds(ds)、Werner Schuchner(g、b)、Carl Lockett(g)、Glennis Jones(g)、Jay Graydon(g)、Marlo Henderson(g)、Clarence McDonald(key)、Gregg Phillinganes(key)、Fred Lewis(per)、Ernie Watts(sax)等がレコーディングに参加しています。

また、元Honey ConeCarolyn WillisD.J. RogersThe WhispersScott兄弟Walter & ScottyJim GilstrapDick Griffeyがバック・コーラスで参加しています。

ハイライトは前述のダンス・クラシック「I Gotta Keep Dancin'」。それ以外にも「Play By Your Rule」「I Gotta Get Away From Your Love」といったダンサブルなファンキー・グルーヴが僕のお気に入り。

また、The Emotionsの名バラード・カヴァー「Me For You」、アーバンなファンキー・メロウの「I'll Close Loves Door」「Men Kiss And Tell」あたりもオススメです。

全曲紹介しときやす。

「I Gotta Keep Dancin'」
Malcolm Anthony作。作者Malcolm AnthonyはCarrieの従兄弟です。前述のようにディスコ・ヒットしたダンス・クラシックがオープニング。エレガントなオーケストレーションと重心の低いグルーヴ、爽やかなCarrieが織り成すクラシックの風格漂う文句なしのダンス・チューンに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=GoGCE_yDQfY

「Me For You」
The Emotionsの名バラードをカヴァー(Malcolm Anthony/Fritz Baskett作)。オリジナルは『Flowers』(1976年)収録。当ブログではJohnny Mathis & Deniece Williamsヴァージョンも紹介済みです。オーセンティックなバラードを切々と歌い上げる感動バラードに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=W5oqKDZxjmw

「Play By Your Rule」
Carrie Lucas/Gregg Phillinganes作。クラヴィネットが煌めき、スラップ奏法のベースがブンブン唸るファンキー・グルーヴ。実にキャッチーです。開放的なホーン隊もいい仕事しています。
https://www.youtube.com/watch?v=VS5lewMWBHw

「Tender Interlude」
Malcolm Anthony/Wayne Bell作。Wayne BellもCarrieの従兄弟です。次曲のイントロ。

「Tender」
Malcolm Anthony/Wayne Bell作。7分超の大作バラード。ただし、個人的には少し退屈かも?Fly Anakin and Foisey. feat. Pink Siifu「Affirmations」のサンプリング・ソースとなっています。

「Jammin' Tenderly (Tender Part II)」
Wayne Bell作。副題で「Tender Part II」となっていますが、個人的には短いインスト・トラックであるこのパート2だけで十分です(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=m2cDR_fItPs

「I Gotta Get Away From Your Love」
Carrie Lucas/Gregg Phillinganes作。クラヴィネットが印象的なファンキー・ダンサー。華やかなアーバン・ナイトのダンス・チューンといった雰囲気がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=V8XnyWqxw0Q

「I'll Close Loves Door」
Carrie Lucas作。Carrieのソングライターとしての才を確認できる哀愁ミディアム・バラード。アーバンなファンキー・メロウ・サウンドがよく似合います。
https://www.youtube.com/watch?v=Jn74oVy0a7w

「What's The Question」
Carrie Lucas作。この曲もCarrie単独で書いたバラード。品のあるビューティフル・バラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=PV1b2XYYf3g

「Men Kiss And Tell」
Carrie Lucas作。本編ラストは爽快ポップ・メロウで締め括ってくれます。さり気ないですが、アーバンなファンキー・メロウ・サウンドが実に心地好いです。
Ullanda McCulloughがカヴァーしています。
https://www.youtube.com/watch?v=0HWXg1GEkDo

僕の所有する再発CDには、「Keep Smilin' (Original 12" Rick Gianatos Remix)」「I Gotta Keep Dancin' (Original Single Version)」「I Gotta Get Away From Your Love (Original Single Version)」の3トラックがボーナス・トラックとして追加収録されています。

Carrie Lucasの他作品もチェックを!

『Street Corner Symphony』(1978年)


『In Danceland』(1979年)


『Portrait of Carrie』(1980年)


『Still in Love』(1982年)


『Horsin' Around』(1984年)
posted by ez at 00:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする