発表年:2023年
ez的ジャンル:イタリア発ポップ・ジャズ・プロジェクト
気分は... :メリークリスマス!そして最後の新作紹介・・・
2023年12月30日でブログを休止します。詳しくはこちら。
休止まで残り3エントリーです。
新作紹介としては今回がラストです。
セレクトしたのは当ブログでもお馴染みのPapikの変名プロジェクトSea Breezeの『West Coast Rendez Vous』です。
イタリア人キーボード奏者/コンポーザー/アレンジャーNerio Poggiによるポップ・ジャズ・プロジェクトPapik。
これまで当ブログで紹介したPapik関連作品は以下の6枚。
『Rhythm of Life』(2009年)
『Music Inside』(2012年)
『Papik Presents: Cocktail Martino - A Tribute To Bruno Martino』(2013年)
『Sounds for the Open Road』(2014年)
The Soultrend Orchestra『84 King Street』(2017年)
『Little Songs for Big Elevators』(2018年)
まだまだ日本での認知度は低いPapikですが、当ブログでは国内盤初リリースとなった『Music Inside』(2012年)以来かなりプッシュしてきたアーティストです。
過去のエントリーから僕のお気に入り曲をいくつか紹介しておきましょう。
「E La Chiamano Estate」
From 『Rhythm of Life』(2009年)
https://www.youtube.com/watch?v=8WFklfTWYpA
「Open Eyes」
From 『Music Inside』(2012年)
https://www.youtube.com/watch?v=E2mb8Kb7s0Y
「The Puzzle Of Life」
From 『Music Inside』(2012年)
https://www.youtube.com/watch?v=z7AD0SvgK40
「This Happiness」
From 『Music Inside』(2012年)
https://www.youtube.com/watch?v=p3-jvd9tpAI
「Rimpiangerai」
From 『Papik Presents: Cocktail Martino - A Tribute To Bruno Martino』(2013年)
http://www.youtube.com/watch?v=Or0qI5RI4cQ
「Let The Music Play」
https://www.youtube.com/watch?v=q_3N6wpiyFU
From 『Sounds for the Open Road』(2014年)
The Soultrend Orchestra「My Final Fantasy」
From 『84 King Street』(2017年)
https://www.youtube.com/watch?v=ElUX8xZbvLI
The Soultrend Orchestra「A Dream In Your Heart」
From 『84 King Street』(2017年)
https://www.youtube.com/watch?v=67A7dQVv-Cc
「Anyway You Want To」
From 『Little Songs for Big Elevators』(2018年)
https://www.youtube.com/watch?v=GKOqbBB9kv8
「Keep The Fire Higher」
From 『Little Songs for Big Elevators』(2018年)
https://www.youtube.com/watch?v=nSohxhEfefM
最近は変名プロジェクトも含めて、ものすごいペースで作品をリリースし続け、アナログ盤限定リリースなどもあるため、全作品をフォローするのが難しくなってきていますが、それでもPapikの名を目にすると気になってしまいます。
本作Papik Presents: Sea Breeze『West Coast Rendez Vous』は、AORにアプローチした変名プロジェクトSea Breeze名義の作品です。タイトルの通り、ウエスト・コーストAORを思わせるトラックがズラリと並びます。
過去の作品でもAOR的なトラックはありましたが、アルバム全編にそれを打ち出してきた作品は初となります。
そんなAOR色を象徴するように、「How Long」(Aceのカヴァー)、「Biggest Part Of Me」(Ambrosiaのカヴァー)、「Miss Sun」(Boz Scaggsのカヴァー)というAOR名曲カヴァーも収録されています。
上記3トラック以外はNerio Poggiらのオリジナルです。
AOR名曲カヴァー3トラックが目立ってしまいますが、寛いだ雰囲気のオープニング「Chains Of Our Love」、ブルーアイド・ソウルな「I Shouldn't Stay」、シティ・ポップ調の「Movin' On」、ロマンティックな「Wait Another Day」、エヴァーグリーンな魅力がある「Never Too Late」、僕好みのブルーアイド・ソウル「My Favorite Song」あたりもオススメです。
最後の新作をPapikで締め括ることができて、とても満足しています。
全曲紹介しときやす。
「Chains Of Our Love」
注目のイタリア人男性シンガーFilippo Perbelliniをフィーチャー。Filippo Perbelliniは2019年リリースの2ndアルバム『Almost Midnight』がL.A.の名うてのミュージシャンをバックに制作されたAORアルバムとして高評価を得ました。寛いだ雰囲気のミディアム・チューンです。この落ち着きこそがAORらしさかもしれませんね。
https://www.youtube.com/watch?v=qwctds56phY
ご興味がある方はFilippo Perbellini『Almost Midnightの(2019年)もチェックを!
Filippo Perbellini『Almost Midnight』(2019年)
「How Long」
Lodewijk Van Gorpをフィーチャー。UKロック・バンドAceのデビュー・シングルであり、USチャート第3位の大ヒット曲をカヴァー(Paul Carrack作)。オリジナルはアルバム『Five-a-Side』(1974年)収録。Lodewijk Van GorpはオランダのAORデュオMartin & Garpのメンバーであり、ソロ・アルバムもリリースしています。個人的にブルーアイド・ソウルなオリジナルが大好きだったので、このカヴァー・セレクトは嬉しい限りです。オリジナルの雰囲気を受け継ぐメロウなブルーアイド・ソウルで楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=_qFrst_UsEQ
Ace「How Long」
https://www.youtube.com/watch?v=TGkUdLJCLyE
ご興味がある方はMartin & GarpのアルバムやLodewijk Van Gorpのソロ・アルバムもチェックを!
Martin & Garp『Sentimental Fools』(2020年)
Lodewijk Van Gorp『True Friends』(2022年)
「A Blur In A Morning Dew」
Papik作品ではお馴染みの男性シンガーDario Daneluzをフィーチャー。Darioのセクシー・ヴォーカルを堪能できるロマンティック・バラード。ムーディーなサックスやメロウ・ギターも盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=GeP7kb6mC4A
「I Shouldn't Stay」
Papik作品には欠かせない男性シンガーAlan Scaffardiをフィーチャー。アーバン・ナイト・モードにフィットするブルーアイド・ソウルなメロウ・バラード。気分は80年代モードって感じですね。
https://www.youtube.com/watch?v=gbRMfky0pIs
「Biggest Part Of Me」
Mario Rosiniをフィーチャー。Ambrosia、1980年USチャート第3位となった大ヒット曲をカヴァー(David Pack作)。オリジナルはアルバム『One Eighty』(1980年)収録。お馴染みの名曲のカヴァーですが、オリジナルをさらにオトナ・モードにしたような仕上がりです。ポップさを少し減らして、よりソウルフルにした感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=LiMJIkPX-oM
Ambrosia「Biggest Part Of Me」
https://www.youtube.com/watch?v=k5gOehkLUTk
「Bottom Line」
Lodewijk Van Gorpをフィーチャー。ポップ・ロックのメロウ・ミディアム・グルーヴ。ウエスト・コーストらしい雰囲気のメロウ・ポップで楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=Sh91_yOkRdI
「I'm Counting On You」
Dario Daneluzをフィーチャー。ここでもDarioのセクシー・ヴォーカルに魅せられる素敵なメロウ・バラードを満喫できます。まさに王道AORな仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=2NmrSE6bxaI
「Movin' On」
Filippo Perbelliniをフィーチャー。シティ・ポップ調のミディアム・グルーヴ。80年代AOR調の仕上がりはいかにも日本人好みの雰囲気ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=RSQFhS8MSWM
「The Many Things I've Lost Along The Way」
Papikの過去作品に参加している男性シンガーAlessandro Pitoniをフィーチャー。アコースティックな質感が印象的なメロウ・バラード。切ないムードがジワジワと伝わってきます。
https://www.youtube.com/watch?v=buqGvV9z868
「Wait Another Day」
Lodewijk Van Gorpをフィーチャー。ムーディーなサックスと共に始まるラブ・バラード。昔大好きだったオトナマンガ、わたせせいぞう『ハートカクテル』の一場面が似合いそうな雰囲気です。
https://www.youtube.com/watch?v=W1G6ZzPhloE
「Never Too Late」
Dario Daneluzをフィーチャー。僕好みのメロウ・ミディアム。エヴァーグリーンな魅力がありますね。聴いている10代、20代の頃の青春の思い出が甦ってくる感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=oX5PhWWBqV0
「Right Or Wrong」
Andrea Bertorelliをフィーチャー。クールなミディアム・グルーヴですが、Papik作品らしいイタリアの少しキザなちょい悪オヤジ感があっていいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=YpXeo18-FJk
「Walkin' By My Side」
Papikの過去作品に参加している男性シンガーAlfredo Malabelloをフィーチャー。ここでもイタリアの少しキザなオヤジ感のあるヴォーカルがいい味わいを醸し出しています。AORというよりはPapikしていますね。
https://www.youtube.com/watch?v=yE-UamSKpkU
「Miss Sun」
Mario Biondi作品等にも参加しているシンガー/ソングライターDavid Florioをフィーチャー。Boz Scaggs、1980年のヒット曲をカヴァー(David Paich作)。シンセの音色が印象的なアーバン・メロウ・グルーヴで楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=9aKE2lD7hjE
Boz Scaggs「Miss Sun」
https://www.youtube.com/watch?v=8U35m_hD_kU
「My Favorite Song」
ボーナス・トラック。Papikの過去作品に参加している男性シンガーKenneth Baileyをフィーチャー。Bobby Caldwell好きの人は気に入るであろうブルーアイド・ソウルに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=vJnc7XiQYbo
Papik関連の他作品もチェックを!
『Rhythm of Life』(2009年)
『Music Inside』(2012年)
『Papik Presents: Cocktail Martino - A Tribute To Bruno Martino』(2013年)
『Sounds for the Open Road』(2014年)
『Cocktail Mina』(2016年)
『Papik Smooth Experience』(2016年)
Papik & Yuma『Lupin III (L'avventura Italiana)』(2016年)
『Cocktail Battisti』(2016年)
The Soultrend Orchestra『84 King Street』(2017年)
『Little Songs for Big Elevators』(2018年)
『Cocktail Italy Vol. 2』(2019年)
『Cocktail Italy Vol. 3』(2021年)
『Enjoy The Ride』(2022年)
The Soultrend Orchestra『Live For Funk』(2022年)
『Bossarama』(2023年)