発表年:1971年
ez的ジャンル:ラテン・ソウル・ジャズ
気分は... :プーチョ、プーチョ、プーチョ???
昨日の雨と雷は凄かったですね。
TVでサッカー五輪代表の壮行試合「日本対アルゼンチン」を観ていましたが、あんなかたちで中止になってしまうのは残念でしたね。
それにしてもアグエロ、リケルメ、マスチェラーノ等アルゼンチンは豪華メンバーでしたね。あとはメッシがどうなることか...
五輪本番でロナウジーニョ、パト、ジエゴらがいるブラジルとの対決を観たいですね。
さて、今日は陽気にラテンのりでいきたい気分!
ということで、Pucho & His Latin Soul Brothers『Yaina』(1971年)です。
Pucho & His Latin Soul Brothersは、ティンバレス奏者"Pucho"ことHenry Brown(1938年生まれ)が率いたラテン・ジャズ・グループです。グループは1959年から1973年まで活動していました。特に60年代後半から70年代前半に数多くの作品をリリースしています。レア・グルーヴの動きの中で再評価が高まりました。
僕持っているPucho作品は、『Heat』(1968年)、『Jungle Fire』(1970年)、『Yaina』(1971年)の3枚。正直、プーチョ氏が何者かを殆ど知らないままCDを購入してしまいました(笑)なので、ラティーノではないPuchoが、なぜラテンなのか?というあたりはよく知りません。まぁ、"プーチョ"だからいいかぁ(意味不明)。
正統派ラテン音楽好きの方が聴くような作品ではないのかもしれません。我が家のCD棚でも最初はラテン・コーナーに置いていましたが、現在はジャズ・コーナーに置いてあります。でもあまり深いことを考えなければ、かなり楽しめファンキーなラテン・ジャズだと思います。
特に本作はRolling StonesやJohn Cortraneのカヴァーもあり、バラエティに富んだ内容になっています。
Puchoのティンバレスは勿論のこと、Harold Alexanderのフルート、William Bivensのヴァイヴがかなり目立っています。
全曲紹介しときヤス。
「You Can't Always Get What You Want」
この曲はCDのみのボーナス・トラックです。The Rolling Stonesのカヴァーですね(オリジナルはアルバム『Let It Bleed』収録)。ここではエロ・ファンキーな「You Can't Always Get What You Want」を聴かせてくれます。喘ぎまくるフルートがインパクトありますっ!
「Cease the Bombing」
Neal Creque作品。Neal CrequeはPucho & the Latin Soul Brothersでも活動したキーボード奏者です(本作には不参加)。以前に本ブログではGrant Greenのカヴァーを紹介しましたね(アルバム『Carryin' On』収録)。ヴァイヴの音色がいい感じの涼しげな仕上がりです。
「Chitterlings con Carne」
Kenny Burrell作品。ソウルしている(?)Harold Alexanderのフルートがインパクトありすぎです。このフルートのフレーズはMondo Grosso「Souffles H」でも使われていましたね。
「Homeland」
小粋なラテン・ジャズ・グルーヴ。いかにもラテン・ジャズってベタな感じが好きです。
「Yaina」
アルバムのハイライトはこのタイトル曲でしょうね。サバービアでもお馴染みのラテン・ソウル・グルーヴ。聴いているうちに、どんどんヒートアップしてテンション上がってくるのがサイコーですね。
「Inside the Corn」
「Yaina」と同じくらいカッチョ良いラテン・ファンク・グルーヴ。パーカッシヴ・サウンド大好きな僕としては、疾走感あふれるこのグルーヴ感がたまりません。
「Naima」
John Cortraneのスピリチュアル作品をカヴァー。ここでは幻想的かつメロディアスな演奏を聴かせてくれます。これが結構ハマりますな。
「San Juan 2000」
「Yaina」、「Inside the Corn」と並ぶ僕のお気に入り。後半はラテン指数も高めでかなりいい感じです。Cal Tjaderあたりがお好きな方はヴァイヴもなかなかいい感じです。
「Hard Hat」
最後はかなり男気がある感じの仕上がりです(笑)
お色気ムンムンのジャケも僕好みです(笑)