発表年:1998年
ez的ジャンル:ガラージ・ハウス男性ヴォーカル
気分は... :純粋主義者...
今日は二日酔いで体調最悪です。
オリンピックも全然観ていません(泣)
ガラージ・ハウスが聴きたい気分!
二日酔い状態だと頭にガンガン響いてきそうですが(笑)
ということで元Ten CityのヴォーカリストByron Stingilyの1stソロ・アルバム『The Purist』(1998年)です。
Ten Cityと言えば、1980年代後半〜90年代前半に活躍したシカゴ・ハウスのユニットであり、「That's The Way Love Is」、「My Piece of Heaven」等のクラシック・シングルはハウス・ファンであれば一度は聴いたであろう伝説のグループですね。メンバーはByron Stingily、Herb Lawson、Byron Burkeの3人。
アルバムで言えば、Marshall Jeffersonプロデュースの1st『Foundation』がハウス名盤として有名ですね。それ以外に『State of Mind』(1990年)、『No House Big Enough』(1992年)、『That Was Then, This Is Now』(1994年)といったアルバムをリリースしています。
Ten City解散後、Byron Stingilyはソロ活動に入ります。「Get Up」、「Flying High」、「Sing A Song」といったシングルをリリースし、その健在ぶりを示してくれました。
それらのシングルを含むByron Stingilyの1stソロ・アルバムが『The Purist』(1998年)です。まずはプロデューサー陣が豪華ですよね。Masters At Work、Frankie Knuckles、Paul Simpson、MousseT.、Maurice Joshua、Frankie Feliciano、Basement Boys、David Morales等ハウス・ファンならばヨダレものの強力布陣です。
そんな強力なバック・アップを得て、ByronがTen City時代と変わらぬ魅惑のファルセット・ヴォーカルを聴かせてくれます。また、ソングライターとしてのByronの能力にも注目ですね。
ガラージ・ハウス系男性ヴォーカリストのソロ・アルバムでここまで充実している作品って、そうはお目にかかれない気がします。王道ハウスですが、普段ハウスを聴かない人も違和感なく聴ける作品に仕上がっていると思います。
アルバムは"early evening"、"crowd-pleasers"、 "garage set"、"afterhours"、"Sunday morning"という5つのパートに分かれています。各パートの違いを聴き比べてみるのも楽しいのでは?
『The Purist』というタイトルにByronの本作への思いが表れていますね。
オススメ曲を紹介しときやす。
「Flying High」
最強プロデューサーMasters At Work("Little" Louie Vega & Kenny "Dope" Gonzalez)を迎えた話題曲。この組み合わせで悪いはずがありませんよね。ラテン・フレイヴァーの聴いたハッピー&キャッチーな仕上がりです。R&Bファンにはお馴染みの女性シンガーLisa Fischerがバック・ヴォーカルで参加しています。オリジナルとは別に4つ打ちハウスではないボッサなBrazilian Mixも収録されており、こちらもサイコーです。
「Back to Paradise」
大御所Frankie Knucklesプロデュース。キーボードのクレジットには日本が誇るSatoshi Tomiieの名もあります。ピアノが響きが何ともDef Mixらしいエレガントな仕上がりです。
「Beautiful Night」
ハウス独特の美しく儚い感じが堪能できる仕上がりです。
「You Make Me Feel (Mighty Real) 」
Sylvesterの1978年のディスコ・ヒット・カヴァー。ByronがSylvesterをカヴァーするのって、わかる気がしますね。
「Get Up」
前述のソロ第1弾シングル。Zack Toms & Paul Simpsonプロデュース。ハウス・ヴォーカリストByronのファルセット・ヴォイスの魅力を堪能できます。ハウスならではの高揚感がいいですな。
「Sing a Song」
「Testify」と並ぶお気に入り曲。キャッチーなメロディ&グルーヴに、♪トゥル・ル・ル・ル〜♪トゥル・ル・ル・ル〜♪のコーラス部分だけで昇天してしまいますね。Mousse T.プロデュース。
「Found a Love」
「Temptation」
Maurice Joshuaプロデュースの2曲。共に軽くラテン・フレイヴァーの効いたメロディアスな仕上がりがいいですね。
「Keep Love Going」
Frankie Felicianoプロデュース。クールな仕上がりが印象的です。
「Run to Me」
Eddie Perezプロデュース。昔のガラージっぽいクラシックな仕上がりが僕好みです。
「It's Over」
Basement Boysプロデュース作。ダンサブルながらもメロディアスな感じですね。サウンドもホーンなどを効果的に使ったBasement Boysらしいそつない仕上がり
です。かなり完成度高いと思います。
「Don't Fall in Love」
David Moralesプロデュース。昔のガラージっぽい哀愁モードがいいですね。
「Testify」
僕の一番のお気に入り曲。キャッチー&アッパーな感じがサイコー!僕のガラージ・ハウスに対するニーズに見事に応えてくれた!って感じです。こういった高揚感を味わうためにハウスを聴いているだよなぁ!Jazz N Grooveプロデュース。
順序が逆ですが、Ten Cityのアルバムもいつか紹介したいと思います。