2008年09月02日

Moodymann『Silentintroduction』

"不機嫌な"天才の1stアルバム☆Moodymann『Silentintroduction』
Silent Introduction
発表年:1997年
ez的ジャンル:ソウルフル・デトロイト・ハウス
気分は... :不機嫌モードの時には...

人は誰しも機嫌の良い時と悪い時がああります。
特に不機嫌モードになった場合、自分自身をどのようにコントロールするかは大切ですよね。

僕の場合、究極の不機嫌モードになる前のプチ不機嫌モードの段階で感情を発散するようにしているのですが...周囲は迷惑なんだろうなぁ(笑)

ということで"不機嫌な男"Moodymannの1stアルバム『Silentintroduction』(1997年)です。

MoodymannことKenny Dixon Jr.は、デトロイト・ハウス・シーンで活躍するDJ/ミュージシャン。自身のレーベルKDJ、Mahogani Musicから勢力的に作品を発表しています。

Moodymann名義では『Silentintroduction』(1997年)、『Mahogany Brown』(1998年)、『Forevernevermore』(2000年)、『Silence in the Secret Garden 』(2003年)といった作品をリリースしています。

デトロイトのクラブ・ミュージックと言えば、Derrick May、Juan Atkins、Kevin Saundersonに代表されるデトロイト・テクノですよね。と言いつつ、僕の場合は殆どスルーしてきてしまい、辛うじてデトロイト・テクノ第二世代のUnderground Resistance『Revolution For Change』(1992年)やCarl CraigによるInner Zone Orchestra『Programmed』を持っているくらいです。

そんなデトロイトから出てきた"不機嫌な男(Moodymann)"がKenny Dixon Jr.です。

90年代前半はそれなりにハウスを聴いていた僕ですが、90年代後半になると興味はかなり薄れていたかもしれません。そんな時に出会ったアルバムがMoodymannの1stアルバムとなる本作『Silentintroduction』でした。

アフロヘアにサングラスというワルそうなビジュアルだけでもインパクトありますが(笑)、ソウル、ジャズ、ファンク、ディスコといったブラック・ミュージックからの影響が色濃く出た"ドス黒い"トラックはかなり強烈な印象を与えてくれました。「デトロイト=テクノ」のイメージしか無かったので実に新鮮に聴こえましたね。

幻想的なブラック・ミュージックって感じが大好きです。
僕の中でハウスはブラック・ミュージックの1ジャンルであり、そういったフィーリングに溢れた作品に出会えた喜びがありましたね。

70年代ブラック・ミュージックへのオマージュに充ちた妖しく幻想的な世界へ誘ってくれます。

全曲紹介しときやす。

「Misled」
幻覚の中で霧の向こう側から聴こえてくるソウル・ミュージック...このフワ〜っとした感じがたまりません。

「I Can't Kick This Feeling When It Hits」
「Sunday Morning」に次ぐ人気曲なのでは?だんだんと高揚感が高まってきます。幻想的なシンセの上モノと骨太リズムの対比がいいですね。Chic「I Want Your Love」ネタ。

「Third Track」
70年代ディスコチックな感じがいいですね。ファンキーなテイストがクセになります。

「Oceans」
重心の低いベースラインでグイグイ迫ってきます。

「Answer Machine」
このトラックはかなり好きです。ソウル、ジャズ、ラテン...いろんな要素が詰まった感じが好きです。ハウスを普段聴かない人をも惹きつける人肌の温度感がいいですね。

「M Traxx」
このトラックもディープ&ソウルフルですね。聴けば聴くほど中毒になりそうです。

「Music People」
この曲も大好き!パーカッシヴなリズムとMass Production「Welcome To Our World (Of Merry Music)」ネタの上モノの組み合わせがファンキーでグッド!

「Sunday Morning」
本作のハイライト。デトロイト朝の光景が表情豊かな音風景として描かれています。序盤はジャジー・テイストですが、中盤以降はトライバル&ソウルフルな展開へと変わっていきます。デトロイト・ハウス・シーンではお馴染みの女性サックス奏者Norma Jean Bellが盛り上げてくれます。

「In Loving Memory」
幻想的かつソウルフルなトラック。このユルい感じが実に心地好いですな。

「Dem Young Sconies」
最後は少しテクノっぽいトラック。このあたりもデトロイトっぽいんですかね。

現在、少し不機嫌モード...午後から仕事で外出するので、美味いランチでも食べてご満悦モードにチェンジしなければ(笑)
posted by ez at 10:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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