発表年:1973年
ez的ジャンル:ソウル・ジャズ/ジャズ・ファンク系ギタリスト
気分は... :とりあえず何か音を流していたい♪
今日は最初、Ornette Coleman『Body Meta』(1977年)にしようと思ったのですが、聴いているうちに少し疲れてきたので、もっと気軽に聴ける作品に急遽変更...ということで、Ivan "Boogaloo Joe" Jones『Black Whip』(1973年)です。
Ivan "Boogaloo Joe" Jones(1940年生まれ)は、60年代半ばから70年代半ばにかけて活躍したジャズ・ギタリスト。我が家のCD棚では、Grant Green、Melvin Sparksあたりと同じグループ扱いで収納されています。
Prestigeから数多くの作品をリリースしていますが、『What It Is』(1971年)、『Snake Rhythm Rock』(1972年)、『Black Whip』(1973年)あたりの人気が高いのでは?その中から今回は『Black Whip』(1973年)をセレクト。
メンバーは、Ivan "Boogaloo Joe" Jones(g)、Dave Hubbard(ss、ts、per)、Bobby Knowles(org)、Sonny Phillips(el-p)、Ron Carter(b、el-b)、Bud Kelly(ds、perc)、Jimmy Johnson(perc)といった布陣です。
全6曲のうち、Jonesのオリジナルが半分、Paul McCartney 、Elton John、Leon Russellといった有名アーティストのカヴァーが半分という構成です。オリジナルでファンキーに盛り上がり、カヴァーでオリジナルからの変貌ぶりを楽しむといった感じですかね。
ぜひ、このアルバムを聴きたい!と思って手に取ることは少ないですが、とりあえず何か音を流していたいと思った時に聴くと実に収まりがいいアルバムですね。
ちなみにAmazonのジャケ写真はかなり青みがかっていますが、実際はもっと白っぽいジャケです。
全曲紹介しときやす。
「Black Whip」
タイトル曲は人気ですね。ソウル・ジャズ/ジャズ・ファンクの醍醐味を堪能できるファンキー・グルーヴ。決してど派手な感じじゃありませんが、このチープなファンキー感がたまりませんね。一気に突っ走ってくれます。カッチョいいねぇ。
「My Love」
ご存知Paul McCartney & Wingsの名バラードのカヴァー。オリジナルがお好きな方も納得の絶品カヴァーだと思います。Sonny Phillipsのメロウなエレピに先導されながら、Jonesがロマンティックなギターを聴かせてくれます。ロマンティックといってもビター&スウィートな枯れ具合がいいんですよね。秋の夜長に聴くとハマりすぎかも?
「Freak Off」
「My Love」から一転、超ファンキー・グルーヴです。本ブログでも紹介したGrant Green『Live at the Lighthouse』あたりがお好きな方は、間違いなく歓喜するハイテンションな演奏です。この1曲だけでもかなりお腹一杯になるはずですよ。
「Daniel」
Elton Johnの大ヒット曲のカヴァー。軽やかにシャッフルしている感じがいいですね。先に書いた何気なく音を流していたい時、このタイプの演奏が実に心地好いですね。
「Ballad Of Mad Dogs And Englishmen」
Leon Russellのカヴァー。「My Love」、「Daniel」に比べると、いささかシブすぎるかも?でも、こういったブルース・フィーリングがJonesの持ち味なのだと思います。
「Crank Me Up」
ラストはジャズ・ギタリストらしい1曲。1973年時点でこの演奏はオールド・スタイルという気もしますが、でも何か惹かれるものがあるんですよね。
今日断念したOrnette Coleman『Body Meta』(1977年)は改めて紹介しますね。決して悪いアルバムでじはありません。僕の頭の中がOrnette Colemanを聴けるほど"フリー"な状態ではなかったというだけです(笑)