2008年09月28日

Eric Benet『Love & Life』

愛と魂の伝道師は健在☆Eric Benet『Love & Life』
愛すること、生きること。
発表年:2008年
ez的ジャンル:愛と魂の伝道師系男性R&Bシンガー
気分は... :愛と魂の伝道師!健在!

ここ数日の疲れが蓄積し、疲労困憊状態...
今日もいくつかの締め切り間近の作業に追われて朝から少しブルーです。

こんな時には新作R&Bアルバムでも聴いて、しばし現実逃避...

ということで、先日の特別企画☆『R&B秋の陣〜注目新作リリース10枚』でも紹介したEric Benetの新作『Love & Life』です。

Eric Benetの紹介は『True to Myself』 に続き2回目です。

Eric Benetのデビュー・アルバム『True to Myself』 (1996年)は、D'Angelo『Brown Sugar』(1995年)、Maxwell『Maxwell's Urban Hang Suite』(1996年)、Rahsaan Patterson『Rahsaan Patterson』(1997年)あたりと共に、男性R&Bにおける新時代到来を感じさせてくれたアルバムでした。

そんな『True to Myself』 のインパクトが強かったせいか、2ndアルバム『A Day In The Life』(1999年)、3rdアルバム『Hurricane』(2005年)の印象がイマイチ弱いですね。ちゃんと聴けば、どちらの作品も良いアルバムだと思いますが、我が家のCD棚からこれら2枚を手にする頻度はかなり少ないです。

ということで本作『Love & Life』も購入したものの、過度の期待は抱いていませんでした。

ところが...実にこの新作がいいんです!
派手さはないけど、胸にグッと込み上げてくる曲が数多く収録されています。

『愛すること、生きること』というベタな邦題に、少し野暮ったい印象を受ける方もいるかもしれませんが、Eric Benetらしさを保ちつつ、70年代ソウルへリスペクトした2008年仕様のR&Bアルバムに仕上がりとなっています。曲構成もミッド〜スロウ系中心ですが、一本調子にならずバラエティに富んでいるのがいいですね。

Eric Benetの才能を再認識することができ嬉しい限りです。
R&B秋の陣の中でも、かなりの完成度を持った1枚だと思います。

愛と魂の伝道師は健在なり!

全曲紹介しときやす。

「Love Patience & Time」
いきなりアカペラ・パートで聴かせてくれます。このミッド・グルーヴを聴いて、本作の充実ぶりを確信しました。Ray Hargroveのトランペットも実に効果的ですね。

「The Hunger」
胸キュン好きに嬉しいミディアム・スロウ。 実にロマンティックな仕上がりです。

「You're the Only One」
アルバムからの1stシングルはThe Stylisticsからインスパイアされた曲らしいです。確かにスウィートな込み上げ感はそんな印象を受けます。ただし、モロに70年代ソウルをなぞっている印象は少なく、Eric Benet節をしっかりと感じ取ることができます。

「Don't Let Go」
かなり気に入っている大人のミッド・グルーヴです。Eric Benet作品ではお馴染みのDemonte Poseyプロデュース。

「Everlove」
Terry Dexterとのデュエット曲。壮大なラブ・バラッドに仕上がっています。ジワジワと感動が増してくる感じがいいですね。

「Chocolate Legs」
この曲はKeith Crouchがプロデュースしています。さすがKeith Crouch、そつなく仕上げています。Ericらしいファルセット・ヴォーカルと70年代テイストのサウンドの組み合わせがグッド!

「Weekend Girl」
ライトタッチのファンク・グルーヴに仕上がっています。アップものでもEric節は健在です。

「Iminluvwichoo」
Linda Kirallyとのデュエット曲。この曲は80年代のエレクトリック・ファンク風の仕上がりですね。Linda Kirallyの女性ヴォーカルが80年代風の雰囲気を高めてくれます。

「Spanish Fly」
タイトルの通り、ラテン・フレイヴァーのミッド・グルーヴ。アルバム全体の中でいいアクセントになっています。

「Still I Believe」
単なる原点回帰ではなく、今時のR&Bになっていることを証明してくれる仕上がりですね。中盤に軽くラテン・スパイスが効いているのもいいですね。バック・コーラスには16歳になるEricの娘India Jordanが参加しています。

「Sing to Me」
「One More Tomorrow」
ラスト2曲は前述の娘Indiaのことを歌っています。「Sing to Me」はアコースティック・ギターの弾き語りによる感動的な仕上がりです。中盤以降の仕上がりにはかなりグッときます。「One More Tomorrow」は70年代Stevie Wonder風の仕上がりが僕好みですね。

R&B秋の陣、これからガンガン紹介していきます!
posted by ez at 06:01| Comment(4) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
大丈夫ですか?お仕事大変そうですね。
自分もほぼ毎日の激務で身体がついていけません。お互い、身体には気をつけましょうね。

Eric Benetの新作ですか!?ノーチェックでした、これは買わねば!
彼の歌声はこの季節、心と身体に染み渡りますよね。
Posted by milk at 2008年09月29日 23:10
☆milkさん

ありがとうございます。

Eric Benetの新作はかなり良いと思います。
今秋は男性R&Bの新作ラッシュですね。かなり期待大です。
Posted by ez at 2008年09月30日 03:31
こんにちは!
Eric Benet"Love&Life"良いですよね。
ezさんのエリックの本質をついた詳細なレビュー、楽しく拝見しました♪
Posted by AK at 2008年09月30日 10:37
☆AKさん

ありがとうございます。

『Love & Life』良かったですね。
久々に愛と魂の伝道師!らしい充実作ですね。

これからもお気軽にお立ち寄りください。
Posted by ez at 2008年10月01日 03:20
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