発表年:2008年
ez的ジャンル:愛と魂の伝道師系男性R&Bシンガー
気分は... :愛と魂の伝道師!健在!
ここ数日の疲れが蓄積し、疲労困憊状態...
今日もいくつかの締め切り間近の作業に追われて朝から少しブルーです。
こんな時には新作R&Bアルバムでも聴いて、しばし現実逃避...
ということで、先日の特別企画☆『R&B秋の陣〜注目新作リリース10枚』でも紹介したEric Benetの新作『Love & Life』です。
Eric Benetの紹介は『True to Myself』 に続き2回目です。
Eric Benetのデビュー・アルバム『True to Myself』 (1996年)は、D'Angelo『Brown Sugar』(1995年)、Maxwell『Maxwell's Urban Hang Suite』(1996年)、Rahsaan Patterson『Rahsaan Patterson』(1997年)あたりと共に、男性R&Bにおける新時代到来を感じさせてくれたアルバムでした。
そんな『True to Myself』 のインパクトが強かったせいか、2ndアルバム『A Day In The Life』(1999年)、3rdアルバム『Hurricane』(2005年)の印象がイマイチ弱いですね。ちゃんと聴けば、どちらの作品も良いアルバムだと思いますが、我が家のCD棚からこれら2枚を手にする頻度はかなり少ないです。
ということで本作『Love & Life』も購入したものの、過度の期待は抱いていませんでした。
ところが...実にこの新作がいいんです!
派手さはないけど、胸にグッと込み上げてくる曲が数多く収録されています。
『愛すること、生きること』というベタな邦題に、少し野暮ったい印象を受ける方もいるかもしれませんが、Eric Benetらしさを保ちつつ、70年代ソウルへリスペクトした2008年仕様のR&Bアルバムに仕上がりとなっています。曲構成もミッド〜スロウ系中心ですが、一本調子にならずバラエティに富んでいるのがいいですね。
Eric Benetの才能を再認識することができ嬉しい限りです。
R&B秋の陣の中でも、かなりの完成度を持った1枚だと思います。
愛と魂の伝道師は健在なり!
全曲紹介しときやす。
「Love Patience & Time」
いきなりアカペラ・パートで聴かせてくれます。このミッド・グルーヴを聴いて、本作の充実ぶりを確信しました。Ray Hargroveのトランペットも実に効果的ですね。
「The Hunger」
胸キュン好きに嬉しいミディアム・スロウ。 実にロマンティックな仕上がりです。
「You're the Only One」
アルバムからの1stシングルはThe Stylisticsからインスパイアされた曲らしいです。確かにスウィートな込み上げ感はそんな印象を受けます。ただし、モロに70年代ソウルをなぞっている印象は少なく、Eric Benet節をしっかりと感じ取ることができます。
「Don't Let Go」
かなり気に入っている大人のミッド・グルーヴです。Eric Benet作品ではお馴染みのDemonte Poseyプロデュース。
「Everlove」
Terry Dexterとのデュエット曲。壮大なラブ・バラッドに仕上がっています。ジワジワと感動が増してくる感じがいいですね。
「Chocolate Legs」
この曲はKeith Crouchがプロデュースしています。さすがKeith Crouch、そつなく仕上げています。Ericらしいファルセット・ヴォーカルと70年代テイストのサウンドの組み合わせがグッド!
「Weekend Girl」
ライトタッチのファンク・グルーヴに仕上がっています。アップものでもEric節は健在です。
「Iminluvwichoo」
Linda Kirallyとのデュエット曲。この曲は80年代のエレクトリック・ファンク風の仕上がりですね。Linda Kirallyの女性ヴォーカルが80年代風の雰囲気を高めてくれます。
「Spanish Fly」
タイトルの通り、ラテン・フレイヴァーのミッド・グルーヴ。アルバム全体の中でいいアクセントになっています。
「Still I Believe」
単なる原点回帰ではなく、今時のR&Bになっていることを証明してくれる仕上がりですね。中盤に軽くラテン・スパイスが効いているのもいいですね。バック・コーラスには16歳になるEricの娘India Jordanが参加しています。
「Sing to Me」
「One More Tomorrow」
ラスト2曲は前述の娘Indiaのことを歌っています。「Sing to Me」はアコースティック・ギターの弾き語りによる感動的な仕上がりです。中盤以降の仕上がりにはかなりグッときます。「One More Tomorrow」は70年代Stevie Wonder風の仕上がりが僕好みですね。
R&B秋の陣、これからガンガン紹介していきます!
自分もほぼ毎日の激務で身体がついていけません。お互い、身体には気をつけましょうね。
Eric Benetの新作ですか!?ノーチェックでした、これは買わねば!
彼の歌声はこの季節、心と身体に染み渡りますよね。
ありがとうございます。
Eric Benetの新作はかなり良いと思います。
今秋は男性R&Bの新作ラッシュですね。かなり期待大です。
Eric Benet"Love&Life"良いですよね。
ezさんのエリックの本質をついた詳細なレビュー、楽しく拝見しました♪
ありがとうございます。
『Love & Life』良かったですね。
久々に愛と魂の伝道師!らしい充実作ですね。
これからもお気軽にお立ち寄りください。