2008年10月10日

Curtis Mayfield『Got To Find A Way』

脇Curtis作品ですが、インスト・パート充実の濃厚なグルーヴ☆Curtis Mayfield『Got To Find A Way』
Got to Find a Way
発表年:1974年
ez的ジャンル:グルーヴィー・ニューソウル
気分は... :ドルフィンズ2連勝!必殺"ワイルド・キャット"

NFLで我がマイアミ・ドルフィンズが2連勝!
開幕2連敗の時は"今年もダメか"と諦めかけましたが、ペイトリオッツ、チャージャースと強豪を連破し、2勝2敗の五分に盛り返してきました。

必殺!"ワイルド・キャット"フォーメーションは観ていて楽しいですね。
週を重ねるごとに相手チームの分析が進み、そうは簡単に突破できなくなるとは思いますが、そのうちブラウンからペニントンへラテラル・パス、さらにペニントンがレシーバーへパスというスペシャル・プレーが観られるかもしれませんね。楽しみです。

NFLに興味がない方は、訳のわからん話でしたね。ごめんなさ〜い!

ニューソウルの旗手Curtis Mayfieldの5回目の登場です。

本ブログでは、これまで以下の4枚のCurtis作品を紹介してきました。

 『Curtis』(1970年)
 『Curtis/Live!』(1971年)
 『Superfly』(1972年)
 『Back To The World』(1973年)

数あるCurtis作品の中でも基本アイテムの4枚ですよね。

このまま基本アイテムで続けるのもいいのですが、ここらで少し脇の作品を取り上げたいと思います。

ということで、5枚目に紹介するのは『Got To Find A Way』(1974年)です。上記の4枚と比較すると取り上げられることの少ないアルバムですが、ワウワウギターやパーカッションによるインスト・パートが充実したグルーヴィーなCurtisサウンドを満喫できる1枚だと思います。

全6曲構成ですが、シングルになった「Mother's Son」、、レアグルーヴ・ファンに人気の「Ain't No Love Lost」 、フリーソウル・ファンにお馴染みの「Cannot Find a Way」等各曲の内容が濃密で完成度が高く、曲数の少なさは全く気になりません。各曲時間長めなので、聴いているうちに結構テンション高くなると思いますよ。

脇の作品なんてCurtis先生に失礼な書き方をしてしまいましたが、Curtisサウンドの持つカッチョ良さを堪能するには、ここらの作品から聴き始めるのも面白いかも?

なんて、『夢をかなえるゾウ』の古田新太演じるガネーシャ並みにいい加減なレコメンドでした(笑)

『夢をかなえるゾウ』を観ながら記事を書いていたらこんな内容に...
水川あさみサイコー!古田新太サイコー!カーティスもサイコー!

全曲紹介しときやす。

「Love Me (Right in the Pocket)」
オープニングからグルーヴィーなCurtisサウンドが全開です。セクシーかつスリリングなギターがサイコーですね。ニューソウルらしい不穏な空気感とCurtisらしい男臭いセクシーさにヤラれっぱなしです!

「So You Don't Love Me」
少しイナたい感じのメロウ・チューン。タイトルの通り♪お前は俺ももう愛してはいない♪という哀愁モードの歌ですが、未練タラタラではなく潔く別れを歌っているのがいいですね。パーカッションがジメジメしていないカラッとした雰囲気を演出してくれます。

「Prayer」
大盛り上がりの後半3曲の前のブレイクって感じです。しみじみとした感じが和みモードにしてくれます。さぁ、小さな祈りを唱えましょう!

「Mother's Son」
さぁ、ここから本作のハイライト三連発!まずはシングルにもなった「Mother's Son」。ミッド・テンポながらソリッドなリズムが緊張感を高めてくれるファンク・チューン。一つひとつの音が鋭いナイフのような切れ味を持っているようです。このテンションを表現できるのはCurtisしかいないでしょうね。

L.L. Cool J「Soul Survivor」、Rakim「It's The R」のサンプリング・ネタにもなっています。

「Cannot Find a Way」
Henry Gibsonのパーカッションが心地好く響く、Curtisらしいミッド・ファンク。ストリングスとホーン・アレンジも秀逸ですね。このあたりはアレンジ担当Rich Tufoの手腕でしょうか。橋本徹氏が本アルバムを"Natural FourLeroy Hutsonが好きな人にオススメ"と紹介していましたが、この曲を聴いていると納得してしまいますね。

Too $hort「I Ain't Nuthin but a Dogg」 のサンプリング・ネタにもなっています。

「Ain't No Love Lost」
レア・グルーヴ・ファンからも人気のファンク・チューン。個人的にもこの曲が一番好きですね。この曲の持つリズムのカッチョ良さって、Bob Marley & The Wailersと共通するものがあると思います。Bob Marleyがファンク・チューンを演奏したらCurtisになってた!みたいな(笑)CurtisもBob Marleyも音から男の色気が漂ってきますよね。

その他の脇Curtis作品では、ディスコへアプローチした『Do It All Night』(1978年)も結構好きですね。
posted by ez at 01:54| Comment(2) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Curtisの作品はezさんが以前取り上げられたような「超名盤」があるから、その他の作品が「脇」扱いになってしまうだけで、どれも名盤と言ってよいクオリティがありますよね?(好みは別として)

僕は「超名盤」よりもむしろ最近は本アルバムや「Never Say You Can't Survive」「Honesty」「Something to Believe In」「Love Is the Place」等の新しめの(新しくはないけど..)脇作品を好んで聴いてます。
軽いので肩凝らなくていいんですよね〜。
Posted by Kaz at 2008年10月11日 13:46
☆Kazさん

ありがとうございます。

> どれも名盤と言ってよいクオリティがありますよね?

その通りですね。
先入観なく聴けば、どの盤も楽しめると思います。
Curtisは結構オリジナル・アルバムの枚数が多いので全部聴くのは大変ですが、皆さん密かなお気に入り脇作品があるのではないかと思います。それがまた楽しいのでは?

Curtisに限らず有名アーティストの脇作品って、身構えて聴く必要がないのがいいですねぇ。有名レストランよりもガード下の飲み屋が心地好いみたいな感じでしょうか(笑)
Posted by ez at 2008年10月12日 04:17
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