2008年10月13日

Beats International『Excursion On The Version』

レゲエ色を強めた2nd☆Beats International『Excursion On The Version』
Excursion on the Version
発表年:1991年
ez的ジャンル:レゲエ/ダブ系ブレイク・ビーツ
気分は... :三連休は全然休めんかった(泣)

Norman Cook率いるBeats Internationalの2回目の登場!
紹介するのは2ndアルバム『Excursion On The Version』です。

Norman Cook関連作品の紹介は、Beats Internationalの1st『Let Them Eat Bingo』(1990年)、Freak Powerの1stアルバム『Drive-Thru Booty』(1994年)に続き3回目になります。

以前にも書きましたが、僕にとってのNorman CookFatboy SlimよりもBeats InternationalFreak Powerの印象が強いですね。

Beats Internationalについては、一般には1st『Let Them Eat Bingo』の評価が高いと思いますが、個人的には1st以上に本作『Excursion On The Version』を聴いた記憶があります。

UKチャートNo.1の大ヒットとなった「Dub Be Good to Me」をはじめ、世界中の音楽をかき集めたブレイクビーツを聴かせてくれた1stと比較すると、この2ndは思い切りレゲエ色を強めています。そのあたりが評価の分かれるところかもしれませんね。

Norman Cookの手腕が注目されがちですが、黒人シンガーLester Noelのヴォーカルにも注目しましょう!本作における彼のスウィートなヴォーカルの貢献度はかなりポイント高いと思います。

ジャケにはカタカナで「ビーツ・インターナショナル」と表記され、さらにはJ-Waveのジングルのサンプリングに使われているあたりも、日本人にとっては愛着がわいてくるアルバムなのでは?

全曲紹介しときやす。

「Brand New Beat」
特別新しいビートではなく、思い切りレゲエです(笑)それでもスマイリー&ハッピーな感じが好きですね。元気が出てくるオープニング。

「Change Your Mind」
当時の一番のお気に入り曲。 Norman Cookらしいミッド・グルーヴ。妖しげなフルートの音色とLester NoelのセクシーなヴォーカルがNorman Cookワールドへ誘ってくれます。この曲は以前に紹介したFreak Power『Drive-Thru Booty』でも再演されています。両者を聴き比べてみるのも楽しいのでは?

「Love Is Green」
当時、「Change Your Mind」と共にウォークマンでよく聴いていたのがこの曲です。ポップなダンス・チューンに仕上がっています。「Change Your Mind」からシームレスにつながっているのがいい感じですね。さり気なくMarvin Gaye「Sexual Healing」がサンプリングされているのもお気に入りの要因の1つです。

「Echo Chamber」
ファスト・ラッピンでUKダンスホール・シーンを牽引したDaddy Freddyをフィーチャー。ということで思い切りラガな仕上がりと思いきや、ラガなのは一部のみで意外とポップダンスな仕上がりです。とてもNorman Cookらしいかも?

「The Sun Doesn't Shine」
この曲は気持ちいいですね。Lester Noelのスウィートなヴォーカルを堪能するにはもってこいのメロウ・チューン。初期のMaxi Priestあたりと一緒に聴きたくなります。

「Herman」
「Wear your love like heaven」、「Moira Jane's Cafe」、「Now Is Tomorrow」等で知られるDefinition Of Soundをフィーチャー。ダンスホールなリズムとDefinition Of Soundの脱力系ラップの絡みがいい感じです。De La Soulあたりと一緒に聴きたくなります。

「Three Foot Skank」
Daddy Freddy、Wildskiをフィーチャーしたラガ・チューン。名古屋、大阪、横浜、長崎、東京...なんて日本の地名が出てくるのが楽しいです。

「No More Mr Nice Guy」
「Eyes On The Prize」
レゲエ・モードは暫し小休止。「No More Mr Nice Guy」はテンポの良さがいい感じのキャッチーなダンス・チューン。「Eyes On The Prize」は僕好みの哀愁モードのミッド・グルーヴ。

「Ten Long Years」
ラヴァーズ・ロックしているメロウ・チューン。ゆったりと時が流れていく感じが心地好いですね。

「In The Ghetto」
なんとElvis Presleyのカヴァー。意外性のみならず出来栄えも秀逸です。いかにもElvisなオリジナルとのギャップを楽しみましょう。Elvisのオリジナルを聴いたことがない方も哀愁メロウ・チューンとして純粋に楽しめると思います。

「Come Home」
「In The Ghetto」の後に唐突にJ-Waveのジングルのサンプリングが挿入されておりサプライズ!なんて思っているうち、和やかなレゲエ・チューンの本曲が始まってしまいます。ピアニカのチープな音色に癒されます。

本作を最後にNorman CookBeats Internationalでの活動に区切りをつけ、新たにFreak Powerを結成することになります。

三連休は全然連休にならんかった!
週中あたりにでも1日ゆっくり休もうっと。
posted by ez at 15:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック