2008年10月27日

The Flirtations『Sounds Like The Flirtations』

これってモータウン?Supremes好き、Vandellas好きの方にオススメ☆ The Flirtations『Sounds Like The Flirtations』
Sounds Like the Flirtations
発表年:1969年?(自信ありません?)
ez的ジャンル:UK産擬似モータウン・サウンド
気分は... :KFCとノーザン・ソウル!

今日はCDショップでたまたま試聴し、気に入って購入した1枚The Flirtations『Sounds Like The Flirtations』です。

正直、このグループのこと全然知りませんでした。
輸入盤CDに付いていた日本語解説とネット情報をベースに本作までのグループの歴史を辿ると以下のようになります。

The Flirtationsは60年代後半から70年代初めに活躍したガールグループ。メンバーはViola Billups、Shirley Pearce、Ernestine Pearceの3名。

The Flirtationsの前身はサウスカロライナで結成されたThe Gypsiesというグループであり、Ernestine、Shirley、BettyのPearce3姉妹に友人のLestine Johnsonを加えた4人組でした。The GypsiesはN.Y.を中心に活動し、1964-66年の間に数枚のシングルを残していたようです。

その後Lestine JohnsonがViola Billupsに代わり、さらに妹Bettyが脱退した時点でグループ名をThe Flirtationsへ改名しました。

The Flirtationsは数枚のシングルを残した後、1967年末にイギリスへ渡りDreamレコードとの契約に成功します。そこで出会ったのが当時のヒットメイカー(だったらしい)Wayne Bickerton & Tony Weddingtonであり、この制作陣を迎えてレコーディングされたのがグループの代表曲「Nothing But A Heartache」 でした。

「Nothing But A Heartache」は昨年イギリスのケンタッキー・フライドチキンのCMでも使われていたようです。そんな影響でThe Flirtationsへの注目が高まったのでしょうね。

本作『Sounds Like The Flirtations』は、「Nothing But A Heartache」を含む60年代後半から70年代初めのDreamレコード時代のシングル曲が楽しめるアルバムです。

いろんな記事に本作を1969年リリースと書いてあるのですが、70年代初めのシングルも数曲収録されており矛盾している気がします。でもよくわかりません。ゴメンナサイ。

中身はDiana Ross & the SupremesMartha Reeves & The Vandellasとがお好きな方ならば気に入るであろうUK産擬似モータウン・サウンドといった仕上がりです。特にVandellas好きの人はハマりそうな作品だと思います。ここまで徹底していればお見事!という気がします。

ノーザン・ソウル好きのイギリス人が喜びそうなサウンドですよね!

全曲紹介しときヤス。

「Nothing But A Heartache」
前述の通り1968年にリリースされたグループの代表曲。今聴いてもグッとくるノーザン・ダンサーはKFCのCM曲になるのも頷けますね。UK産擬似モータウン・サウンド恐るべし!
http://jp.youtube.com/watch?v=39SjyMvBbk4

KFCのCMに触発されたのか、昨年Freemasonsによるディスコ・ハウス調のリミックスもリリースされています。

「This Must Be The End Of The Line」
この曲はSupremes「Baby Love」に通じるプリティ&ポップな魅力を持った曲です。イントロを聴いただけで甘く切ない気分になりますね。

「I Wanna Be There」
「Momma I'm Comin' Home」
パンチの効いたノーザン・ソウルに仕上がっています。

「Stay」
「Someone Out There」
ポップな哀愁チューン2曲。バックの少し大袈裟な感じがグッドですね!

「How Can You Tell Me?」
僕のイチオシ曲。ノーザン・ダンサー好きの方はかなりテンション上がる仕上がりなのでは?思わず踊りたくなりますよ!

「Need Your Loving」
この曲は「愛の灯をつけて」の邦題で日本でもヒットしたらしいです。この曲もご機嫌なノーザン・ソウルに仕上がっています。

「South Carolina」
彼女たちの故郷サウスカロライナがタイトルになっています。まさに望郷モードの仕上がりです。

「Once I Had A Love」
実に雰囲気のあるミディアム・チューン。アレンジが秀逸ですね。

「Love Is A Sad Song」
哀愁ポップ・モードのミディアム・スロウ。

「What's Good About Goodbye My Love」
軽快なポップ・ダンスに仕上がっています。昔のTVの歌番組のテーマっぽい?
http://jp.youtube.com/watch?v=pHxcH3XNhEg&feature=related

CDはボーナス・トラックとして 「Christmas Time Is Here Again」 「Keep On Searching」 「Everybody Needs Somebody」 「Can't Stop Loving You」 「Give Me Love」 の5曲が追加収録されています。

懐かしいサウンドですが、実に新鮮な気分で聴くことができました。

探せばこうした擬似モータウン・サウンドってまだまだあるのでしょうね。僕の場合、それ以前に60年代の本家モータウン自体をきちんとフォローできていないので、そちらを先にすべきかもしれませんが(笑)
posted by ez at 11:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック