発表年:1975年
ez的ジャンル:本流John Lennonベスト!
気分は... :A very Merry Xmas!
いよいよイブですね。やっぱりクリスマスの日には、それにふさわしい曲を紹介しようと考えた時に、真っ先に思い浮かんだ曲がJohn Lennon & Yoko Ono「Happy Xmas」でした。
本当は12月8日のJohnの命日にJohnのソロ作を取り上げようと思ったけど、やっぱりクリスマスに「Happy Xmas」を紹介したいと思い、今日の紹介となりマシタ。
「Happy Xmas」を含む『Shaved Fish』は、数あるJohnのベスト盤の中で唯一Johnの生前に発表されたアルバムであり、その意味では本流ベスト盤と言えるだろう。僕は、『Shaved Fish』以外のベスト盤を欲しいと思ったことはない。
「Happy Xmas」は、サブタイトルに「War Is over」とあるように、世界中の人々に戦争を止めて、幸福なクリスマスを迎えようと訴える平和のクリスマスソングだ。本来、クリスマスって感謝したり、祈ったり、願ったりする日だと思うので、その意味で「Happy Xmas」は正統派クリスマスソングだと思う。
ひねくれ者の僕は、恋人同士のイベントと化した日本のクリスマスにギモンを感じてマス。だから、Wham!「Last Christmas」はあまり好きではない。ミーハーでWham!自体はブレイクする前から好きだったんだけどねぇ(;^∀^)ゞ
先日、NHK衛星で1969年にJohnとYokoが渡り繰り広げたキャンペーン「ベッドイン」のドキュメンタリー番組が放送されていた。「ベッドイン」は、カナダ・モントリオールのホテルで1週間に渡り、世界中の著名人やマスコミを集め、JohnとYokoが世界平和を訴えたものだ。
そして、このキャンペーン中にホテル室内で録音された「Give Peace A Chance」の演奏風景などもあり、とても興味深いものであった。同時に、今から約35年前にJohnとYokoが訴えたメッセージが、現在の世界情勢を見渡すとそのまま当てはまるところに、Johnの鋭さと懲りない人間の愚かさを感じずにはいられなくなる。
愛と平和を願うクリスマスにふさわしい曲を中心に紹介しやす。
「Happy Xmas(War Is over)」
“Happy Xmas Kyoko,Happy Xmas Julian”という囁きからこの曲は始まる。KyokoとはYokoと前夫との間の子である京子チャン、JulianとはJohnと前妻Cynthiaとの間の子であるJulianクンのことであり、このクリスマスソングは平和の歌であると同時に、二人の子供へのプレゼントされた曲でもある。この曲のメッセージのように、未来ある子供たちのためにも、世界中に平和でハッピーなクリスマスが訪れることを願うばかりデス。
A very Merry Xmas
And a happy New Year
Let's hope it's a good one
Without any fear
何故だか、このアルバムの歌詞カードには、“Happy Xmas Kyoko,Happy Xmas Julian”の部分が“Happy Xmas Yoko,Happy Xmas John”と誤植になってマス。CDになってもそのままデス。
「Give Peace a Chance」
現在でも平和への願いの象徴となっている反戦ソング。昔は、あまりメロディアスとは言えないこの曲が正直あまりスキではなかったが、年を重ねるにつれ、♪All we are saying is give peace a chance♪というメッセージの持つパワーと重みを痛感し、スキとかキライとかを超越した素晴らしい歌だと認識するに至っていマス。
「Power to the People」
タイトル通り、人々にパワーを与えてくれる強烈なナンバー。メッセージも力強いけど、それを抜きにしても純粋にファンキーでカッチョ良い曲デス。思わず、拳を高々と掲げたくなりマス。
「Happy Xmas」、「Give Peace a Chance」、「Power to the People」の3曲の持つ普遍的なパワーはやはりスゴイ!Beatles時代もそうだったけど、Johnってゴチャゴチャしたことをシンプルなメッセージで伝える天才だと思いマス。
「Instant Karma!」
「Power to the People」と並んでパワフルなJohnらしいナンバー。タイトル通りの性急なムードを醸し出すAlan Whiteのドラムがイイっす。 Beatlesは大好きだけどJohnの初期のソロ作はどうも...という人をたまに聞くけど、この曲はBeatlesファンも納得のナンバーだと思いマス。
「Imagine」
説明不要のJohnの代表作。前述の3曲のように人々をアジテートするのもJohnだし、この曲のように静かなるメッセージで人々を諭すのもまたJohnの世界だ。
その他「Mother」、「Woman Is the Nigger of the World」、「Cold Turkey」、「Whatever Gets You Thru the Night」、「Mind Games」、「#9 Dream」といったJohnの代表作がギュッと凝縮されていマス。
Johnのソロ作についてはまたキチンと紹介しマス。
皆さん、ステキなクリスマスをお過ごし下さい。
ラブ・アンド・ピースを願って(‐‐)†