発表年:2002年
ez的ジャンル:シカゴ系ポスト・モダン・ポップ
気分は... :わ〜い!very Happy,,,((/*~∇)乂(∇~*\)),,,
先日紹介したStereolab『Cobra and Phases Group Play Voltage in the Milky Night』投稿後、John McEntireとJim O'rourke絡みのアルバムが気になって、CD棚からJim O'rourkeのソロやTortoise、Gastr Del Sol、Sea and Cake、Sam Prekop、Archer Prewitt、The Aluminum Group、Brokebackなんかを引っ張り出して久々に聴いてみた。
その中で一番今の気分にマッチしたのがThe Aluminum Group『Happyness』だ。エレクトロニカ&アコースティックがいいカンジでブレンドされて、程よくひねくれポップで僕のモロ好みっす。
The Aluminum Groupは、Frank & JohnのNavin兄弟を中心に結成されたグループであり、1995年に自主制作の1stアルバム『Wonder Boy』を発表した。Jim O'rourkeプロデュースの3rd『Pedals』(1999年)、John McEntire共同プロデュースの4th『Pelo』(2000年)あたりから注目されるようになったグループっす。
本作『Happyness』は、彼らの5thアルバムであり、“Happyness”三部作の第1作として制作されたものである。『Pedals』、『Pelo』あたりくらべると、グッとポップ度がアップしており、とてもキャッチーなアルバムに仕上がっている。
どこかの記事で彼らのことを“現代のSteely Dan”と称していたが、確かに本作にはそんな表現がピッタリくるかもね。洗練されているんだけど、少しひねくれたポップさは、Steely Danを彷彿させる点があるし、シカゴ音響派周辺ミュージシャンたちを束ねてアルバムを制作したスタイルも、腕利きスタジオミュージシャンを豪華に揃えてレコーディングを行っていたSteely Danと似ているしね。
オススメ曲を紹介しときやす。
「Tiny Decision」
哀愁のメロウナンバーで幕を開ける。このたまらない切なさは何なんだろう?
「I Blow You Kisses」
ヒンヤリ・ボーカルとの相性バッチリのピコピコ打ち込みサウンドとパーカッシヴなカンジが心地良いナンバー。
「Pop」
女性ボーカルも入ったタイトル通りポップなナンバー。このスタイリッシュさはシカゴ版AORとでも呼びたくなるね。
「Two Lights」
渋谷系(死語)っぽいナンバー。僕が知っているある曲に似ているんだけど、曲名、アーティストが思い出せない...ウーン、気になる。
「Kid」
まさに子供のような無邪気で可愛いシンセサウンドが印象的なナンバー。
「Speed Dial」
またまた哀愁のポップソング。ホント、この手の哀愁ソングを作らせたら天下一品ですな。
「Be Killed」
ラテン・テイストのオシャレなサウンドに載せて、♪Be 〜Killed♪Be〜Killed♪というとんでもない歌詞を爽やかに歌ってしまうのが、彼ららしい。コワ〜っ。
「Stroke」
アルバム中もっともエレクトロニカなナンバー。壮大なスケール感がいいかも?
この後彼らは三部作の第2作『Morehappyness』(2003年)を発表した。第3作はいつ出るのかな?