発表年:2008年
ez的ジャンル:美メロ系女性R&B
気分は... :Brandy復活!!!
12月はR&B/Hip-Hop大物アーティストの新作ラッシュですね。
僕の場合、Common、EPMD、Brandy、Avant等の新作を聴き込んでいる最中です。さらにMusiq Soulchild、Keyshia Coleの新作を早くゲットできないかと待ちわびています。
ということで、これから年末にかけては新作の紹介を多めにしたいと思っています。
まずはBrandyの新作『Human』です。
Brandyの紹介は、『Afrodisiac』(2004年)、『Never Say Never』(1998年)に続き3回目になります。
本作『Human』は『Afrodisiac』(2004年)以来4年ぶりの新作であり、Epic移籍第1弾アルバムとなります。
ファンの方はご存知の通り、2006年12月30日に死者を出す交通事故を起こし、多額の損害賠償訴訟や精神的ショックで活動再開が危ぶまれていたBrandyでしたが、そんな試練を乗り越えてリリースされた新作が『Human』です。
本作ではR&BシンガーBrandyの基礎を作った大ヒット・アルバム『Never Say Never』を手掛けたRodney Jerkinsが全面的にバックアップしています。
その意味では原点回帰したアルバムと言えるかもしれませんね。
あまり奇をてらわず、良い楽曲をオーソドックスに仕上げているのが目立ちます。
Rodney Jerkins以外にBruno Mars、D'Mile、Midi Mafia、Dapo Torimiro、Toby Gad、RedOne、Soundz、Hit-Boy & Chase N. Cashe、Brian Kennedyがプロデュースを手掛けています。
Brandyの元気な歌声を聴けるだけでも感動ですが、さらに目をウルウルにする美メロ曲も揃っています。
個人的にはTimbaland、Kanye Westを迎えた前作『Afrodisiac』をかなり気に入っていたのですが、今のBrandyには本作のようなオーソドックス路線が相応しいと思います。
大きな試練を乗り越え、人間として一回り成長したBrandyの姿がここにある!
全曲紹介しときやす。
「Human Intro」
「The Definition」
「Human Intro」に続き、Brandy復活を告げるこのアップ・チューンでアルバムは幕を開けます。Rodney Jerkinsらしいクールな仕上がりであり、Brandyも自分の原点に戻った感じなのでは?
「Warm It Up (With Love)」
僕のお気に入り曲その1。ピアノのループとBrandyの憂いを帯びたヴォーカルの相性が抜群のミッド・グルーヴ。この胸が締め付けられる感じがたまりませんな。Rodney Jerkinsプロデュース。
http://jp.youtube.com/watch?v=3eFCrV2S7ck&feature=related
「Right Here (Departed) 」
アルバムからのリード・シングル。Rodney Jerkinsがプロデュースし、ソングライティングにはRihannaの大ヒット曲「S.O.S」の作者Evan "Kidd" Bogartも加わっています。チャート・アクション的には芳しい結果ではありませんでしたが、キャッチーでなかなか良い出来だと思います。
http://jp.youtube.com/watch?v=PP_U5OeCMLg&feature=related
R&BファンはThe Gameをフィーチャーしたリミックスも注目ですね。
Brandy feat. The Game「Right Here(Departed)」
http://jp.youtube.com/watch?v=W2b5bxMZdF4
「Piano Man」
今流行のエレクトロ路線の仕上がり。Rodney Jerkinsプロデュース。
「Long Distance Interlude」
「Long Distance」
アルバムからの2ndシングル。Bruno Mars/Rodney Jerkinsプロデュースによる感動的なバラード。曲の良さを生かしたオーソドックスな作りが成功していると思います。本作に至るまでのBrandyの苦悩を思い浮かべると余計にグッとくるのでは?
http://jp.youtube.com/watch?v=LeKLKKbdbeE&feature=related
「Camouflage」
お気に入り曲その2。Rodney Jerkins/D'Mileプロデュースによる美メロ・チューン。実にナチュラルなメロディとポコポコ・リズムの組み合わせが僕のツボです。聴いていて心が温まります。
http://jp.youtube.com/watch?v=J6DskAt2BLs
「Torn Down」
Midi Mafia(Dity Swift & Bruce Waynne)/Dapo Torimiroプロデュース。Jack Johnsonあたりを彷彿させるとアコースティック・サウンドとエレクトロなR&Bサウンドが合体したような仕上がりが面白いですね。ソングライティングにはJames Fauntleroyも加わっています。
「Human」
お気に入り曲その3。タイトル曲はBeyonce、Fergie等の作品も手掛けているToby Gadのプロデュース。スケール感の大きい感動的なバラードです。曲、ヴォーカル、アレンジの3拍子が揃い名曲の雰囲気に溢れていますな。
http://jp.youtube.com/watch?v=yvEwBn_QPRA&feature=related
「Shattered Heart」
メロディ重視のオーソドックスな曲が多い中で、変化球の雰囲気も持った仕上がり。Rodney Jerkinsプロデュース。
「True」
再びオーソドックスなバラード。ストリングスが感動をさらに盛り上げてくれます。RedOneプロデュース。
「A Capella (Something's Missing)」
Soundzプロデュース。タイトルの通りアカペラで作られています(厳密にはバックでギターが鳴っていますが)。面白い試みで完成度も高いですが、少し狙いすぎの印象も受けます。
「1st & Love」
Hit-Boy & Chase N. Casheプロデュース。Chase N. Casheらしい少し妖しげな雰囲気を持ったダイナミックなミッド・チューン。
「Fall」
ラストは切れ味鋭くドラマチックなミッド・チューン。Brian Kennedyプロデュース。ソングライターにはNatasha Bedingfield、Brian Sealsも名を連ねます。
忘年会にクリスマス、そして新作アルバム購入...財布の中がだんだんお寒い状態になってきました。