2008年12月19日

Grey & Hanks『You Fooled Me』

遂にCD化されたGrey & Hanksのデビュー・アルバム☆Grey & Hanks『You Fooled Me』
ユー・フールド・ミー
発表年:1978年
ez的ジャンル:ソングライターチーム系ソウル・デュオ
気分は... :ようやく聴けた!

今日は70年代に活躍したZane GreyLen Ron Hanksの二人によるソングライターチームGrey & Hanksの1stアルバム『You Fooled Me』(1978年)です。

Zane GreyLen Ron Hanksは共にシカゴ出身であり、同じくシカゴ出身のソウルシンガーJerry Butlerがスタートさせたソングライター講座で知り合ったのだそうです。その後L.Aで本格的にソングライターチームとしての活動を開始し、L.T.D.、Mystique、Ebonys、Thelma Jones、Jean Terrell、Tavares等に楽曲を提供しました。

特に有名なのがUSポップ・チャート第4位、R&Bチャート第1位となったL.T.D.「(Every Time I Turn Around) Back in Love Again」、R&Bチャート第5位となったTavares「Never Had A Love Like This Before」の2曲かもしれませんね。

L.T.D.「(Every Time I Turn Around) Back in Love Again」
http://jp.youtube.com/watch?v=eXpa0Ef25XQ

Tavares「Never Had A Love Like This Before」
http://jp.youtube.com/watch?v=LeDZ7uG2N6o

ソングライターチームとして頭角を現してきた彼らは、その勢いにのって自身もアーティスト・デビューを果たします。Grey & Hanksとして『You Fooled Me』(1978年)、『Prime Time』(1980年)という2枚のアルバムをリリースしています。

僕の場合、Michael Wycoffの人気曲「Looking Up To You」の作者として、Leon Wareと共にZane Greyの名がクレジットされていたことがGrey & Hanksを知るきっかけでした。

しかしながら、名前を認識してもGrey & Hanksの曲を聴く機会がなく、ネット上でサンプル試聴するのがせいぜいでした。今回『You Fooled Me』の初CD化でようやくGrey & Hanksをじっくり堪能することができました。

全体としてダンス/ディスコ系の曲が多く、かなりノリの良いアルバムに仕上がっています。

ソングライターチームのアルバムですが、"踊れるサウンドで勝負!"って感じがいいですね。この徹底ぶりが好結果につながっている気がします。

聴いているだけでウキウキ・モードになるご機嫌なダンス・アルバムです!

全曲紹介しときやす。

「Way Out To Get In」
ジャズ・ファンク風のミディアム・ファンク。楽曲のみならず、サウンド・メイキングにも非凡な才能を見せるLen Ron Hanksのセンスが光ります。

「Gotta Put Something In」
「You Fooled Me」と並ぶ僕のお気に入り。NYの大物DJ Timmy Regisfordがプレイしたことでも人気の曲です。メロウなイントロからスウェイ・ビートへの展開がサイコーです。ご機嫌なホーンで盛り上げてくれるのはPhenix Hornsです。ちなみに本曲の作者はPhenix HornsのRahmlee Michael Davisです(本作唯一の外部ライター作品)。
http://jp.youtube.com/watch?v=rJkW4K2mm4E

「You Fooled Me」
僕の一番のお気に入り!彼らのデビュー・シングルとして全米R&Bチャート第19位のヒットとなりました。L.T.D.提供曲のセルフカヴァーです(L.T.D.ヴァージョンはアルバム『Togetherness』収録)。このグルーヴ感はスウェイ・ビート好きにはたまらないはずです。Zane Greyの野太いヴォーカルと女性コーラス陣のコンビネーションもグッド!
http://jp.youtube.com/watch?v=sA7ewENjWrM&feature=related

「Never Let You Down」
この曲もキャッチーなディスコ・チューンに仕上がっています。この分かりやすさがサイコー!

「Dancin'」
2ndシングルとして全米R&Bチャート第8位のヒットとなったダンス・クラシック。リアルタイムで本作を聴いた方に人気があるのはディスコ・ヒットした本曲なのかもしれませんね。イントロを聴いただけでワクワク感があります。あとは女性コーラス隊がいいですね。基本的には女性コーラス隊が目立つダンス・チューンって大好き!
http://jp.youtube.com/watch?v=U9Om0etpy4M&feature=related

「I Can Tell Where Your Head Is」
パーカッシヴな仕上がりがかなり僕好みです。グイグイと全体を引っ張るベースラインがいいですね。

「Closer To Something Real」
Phenix Hornsが目立つせいかどこかEW&Fっぽい雰囲気もあるダンス・チューン。

「How Can You Live Without Love」
Jean Terrellへの提供曲(アルバム『I Had to Fall in Love』収録)のセルフカヴァー。アップものが多い中、ラストで多少テンポを落としたミディアム・チューンを聴かせてくれます。

2ndアルバム『Prime Time』(1980年)は本作ほどの成功を収めることができず、ソングライター・チームとしても1981年にはコンビ解消となったようです。
posted by ez at 03:34| Comment(2) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>同じくシカゴ出身のソウルシンガーJerry Butlerがスタートさせたソングライター講座で知り合ったのだそうです


へぇ〜、初耳だねー。どこから調べたの?。
Posted by Masato at 2008年12月19日 11:12
☆Masatoさん

ありがとうございます。

> 初耳だねー。どこから調べたの?。

ライナーノーツの受け売りです(汗)

それにしてもご機嫌なアルバムですね。
「Dancin'」もいいですが、「You Fooled Me」がかなりツボです。
Posted by ez at 2008年12月20日 02:32
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