2008年12月20日

Common『Universal Mind Control』

キャリア初の踊るための作品、内容は如何に?☆Common『Universal Mind Control』
Universal Mind Control
発表年:2008年
ez的ジャンル:エレクトロ系Hip-Hop
気分は... :シャレにならない事態発生?

昨日の昼間からSeesaaブログがダウン...今日の深夜2時を過ぎてようやく復旧しました。

原因はSeesaaが利用するデータセンター(さくらインターネット)における発煙および電源供給停止だった模様。データセンターが災害なんてシャレにならないですよね。さくらインターネットが失ったものは相当大きいのでは?

マジで今まで書き溜めてきた記事データが全て消失なんて事態にもなりかねません。データのバックアップをしておかないとね。

さて今日はCommonの新作『Universal Mind Control』です。

Commonの紹介は、『Be』(2005年)、『Like Water For Chocolate』(2000年)、『Finding Forever』(2007年)に続き4回目になります。

僕の中でCommonは期待水準の高いHip-Hopアーティストの一人です。常にHip-Hopシーンを牽引する存在でいて欲しいですね。

『Be』『Finding Forever』Kanye Westとのコラボが2作続きましたが、本作では大半の曲をThe Neptunesがプロデュースしています。

Common本人曰く"キャリア初の踊るための作品"なのだとか。
それを裏付けるようにCommonの巧みなフロウを生かしたパーティ・チューンが並びます。サウンドもエレクトロかつハイ・エナジーな仕上がりです。その意味ではThe Neptunesの起用はピッタリはまっていますね。

個人的には『Like Water For Chocolate』『Be』のようにソウルフルな作品が好みであり、複雑な思いもありますが...

ゲストとして、Kanye WestPharrellCee-Lo、Muhsinah、D.A.Wallach(Chester French)、Martina Topley-Bird等が参加しています。

以前エレクトロニカに挑んだ『Electric Circus』(2002年)では賛否両論を巻き起こしましたが、本作はどうなるのでしょうか?エレクトロ路線は現在のトレンドなので、案外すんなり受け入れられるのかもしれませんね。

戸惑いながらも、Commonの新たなチャレンジを楽しみましょう。

全曲紹介しときヤス。

「Universal Mind Control (Umc)」
タイトル曲は本作を象徴するサイバーなエレクトロHip-Hopに仕上がっています。リズミカルなCommonのフロウとNeptunesによるトラック実にマッチしています。フランス語によるイントロもいい感じ。Gil Scott-Heron「No Knock」のフレーズを引用。
http://jp.youtube.com/watch?v=CGGB-olkAi0&feature=related

「Punch Drunk Love」
Kanye Westをフィーチャー。かなりエロエロのリリックですな。Common、Neptunes、Kanye Westの三者がコラボするならば、もうちょっと別のモノを...という気もしますが、この位の軽いノリが逆にいいのかもしれませんな。アルバムには本曲のリミックスBooty Shake Remixも収録されています。
http://jp.youtube.com/watch?v=jc78XruTwSo&feature=related

「Make My Day」
Cee-Loをフィーチャー。ノリ的にはGnarls Barkleyの雰囲気に近いキャッチーな仕上がり。本作ではOutkast作品などで知られるMr. DJがプロデュースしています。
http://jp.youtube.com/watch?v=EhAjmdImHvQ&feature=related

「Sex 4 Suga」
Neptunesらしいトラックが印象的です。このリリックも相当エロいですな。

「Announcement」
Pharrellをフィーチャー。The Notorious B.I.G.「Just Playing (Dreams)」のビートをリメイクしたものだとか。聴き比べるのも面白いのでは?
http://jp.youtube.com/watch?v=I4vOYUTk0cU&feature=related
The Notorious B.I.G.「Just Playing (Dreams)」
http://jp.youtube.com/watch?v=IJriH4uiLS8

「Gladiator」
不穏な空気の中で煽りまくるCommonを堪能できます。Neptunesによるトラックも僕好み。
http://jp.youtube.com/watch?v=GHHllX86jbg&feature=related

「Changes」
タイトルからもおわかりの通り、オバマ次期米国大統領の応援歌です。先日紹介したThe Foreign Exchange『Leave It All Behind』にも参加していた女性シンガーMuhsinahをフィーチャーしています。さらにはCommonの一人娘Omoye Assata Lynnちゃんの可愛い声を聴くこともできます。Mr. DJプロデュース。
http://jp.youtube.com/watch?v=xuielNVV2W4&feature=related

「Inhale」
僕の一番のお気に入り曲。非常にパワーを貰える曲ですね。僕はやっぱりエロエロ路線よりも闘うCommonが好きだなぁ。
http://jp.youtube.com/watch?v=wZ4aUGGJBiw&feature=related

「What a World」
Chester FrenchのD.A.Wallachをフィーチャー。Chester FrenchはD.A.WallachとMaxwell Drummyの2人による白人ロック・デュオ。Pharrellが相当惚れ込んでいるみたいですね。そんなChester Frenchの持ち味も生かした攻撃的な仕上がりです。
http://jp.youtube.com/watch?v=BQ654dmVhRA&feature=related

「Everywhere」
かつてTrickyと共に活動していたイギリス人女性ミュージシャンMartina Topley-Birdをフィーチャー。なんとドラムン・ベースです。僕の場合、ドラムン・ベースもそれなりに聴くのでスンナリ受け入れられますが、Hip-Hopファンの方はどうなんですかね。
http://jp.youtube.com/watch?v=rZ2v5uWmb6w&feature=related

それにしてもブログがダウンして終日イライラしっぱなしだった気がします。
それだけブログ中毒になっている証拠かもしれませんね。
posted by ez at 02:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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