2009年01月12日

Lonnie Smith『Turning Point』

ソウル/R&Bテイストのオルガン・グルーヴは最高!☆Lonnie Smith『Turning Point』
Turning Point
録音年:1969年
ez的ジャンル:ファンキー・オルガン・ジャズ
気分は... :ダラダラ状態の3連休...

この3連休はダラダラ状態で、更新もサボってしまいました(泣)

週末にNFLディビジョナル・プレイオフの4試合が行われ、レイブンズ、カーディナルス、イーグルス、スティーラーズが勝ちました。AFC第1シードのタイタンズ、NFC第1シードのジャイアンツ、第2シードのパンサーズが相次いで敗れるという波乱の結果になりました。

スーパーボウル出場を賭けたカンファレンス・チャンピオンシップはAFCが「スティーラーズ対レイブンズ」、NFCが「カーディナルス対イーグルス」という組み合わせとなりました。

AFC北地区のライバル対決となった「スティーラーズ対レイブンズ」は、リーグ屈指の強力守備陣を擁する両チームによるアグレッシヴなディフェンス合戦が見ものですね。

NFC「カーディナルス対イーグルス」は、QBワーナーを中心としたカーディナルスのハイパー攻撃陣と、ディビジョナル・プレイオフでジャイアンツにTDを許さなかったイーグルス守備陣の対決が楽しみです。

さて、今日はジャズ・オルガン奏者Lonnie Smithの紹介です。

ジャズ・オルガン奏者の"Smith"と言えば、先週紹介したJimmy Smithの名が真っ先に思い浮かぶと思いますが、クラブ・ジャズ好きにはLonnie Smithも外せない存在ですね。ちなみにレア・グルーヴで人気のキーボード奏者Lonnie Liston Smithとは別人です。

Lonnie Smithは1942年バッファロー郊外生まれのジャズ・オルガン奏者。1960年代初めにGeorge Bensonと出会い、共に活動するようになります。1967年には初のリーダー作『Finger Lickin' Good』をリリース。その後Lou Donaldson『Alligator Boogaloo』の録音に参加したのをきっかけに、名門Blue Noteとの契約に成功します。

そしてBlue Noteには、『Think』(1968年)、『Turning Point』(1969年)、『Move Your Hand』(1969年)、『Live at Club Mozambiqu』(1970年)等の充実作を残しました。70年代以降もターバン姿のオルガン奏者として今日まで活動を続けています。

当ブログで紹介した作品で言えば、Lou Donaldsonの『Mr. Shing-A-Ling』(1967年)、『Midnight Creeper』(1968年)といった作品でLonnie Smithのオルガン・プレイを聴くことができます。

今日紹介する『Turning Point』(1969年)はBlue Note時代を代表する1枚です。
メンバーはLonnie Smith(org)以下、Lee Morgan(tp)、Julian Priester(tb)、Bennie Maupin(ts)、Melvin Sparks(g)、Leo Morris(Idris Muhammad)(ds)という布陣です。特にSmithを中心にSparks、Muhammadが生み出すグルーヴがサイコーです!

正統派ジャズ・ファンからは評価が高くはない作品だと思いますが、クラブ・ジャズ好きの人にとってはサイコーにカッチョ良いソウル/R&Bテイストのオルガン・グルーヴだと思います。

全曲紹介しときやす。

「See Saw」
「Mercy, Mercy」、「Sookie, Sookie」等でお馴染みDon Covayのヒット曲をカヴァー。Aretha Franklinのカヴァーでもヒットした曲ですね(アルバム『Aretha Now』収録)。おそらくここでの演奏ももArethaバージョンを意識したのでは?

クラブ・ジャズ好きの方は気に入るであろうファンキーなオルガン・グルーヴです。Idris Muhammadの生み出す重心の低いグルーヴに、Smithのオルガンがファンキーに絡む様が最高にカッチョ良いですね。

「Slow High」
Smithのオリジナル。ユルユルのレイジーな演奏が魅力です。二日酔いのだる〜い朝の気分にピッタリ!といったところでしょうか(笑)。Melvin Sparksのギターが印象的です。

「People Sure Act Funny」
モッズ系R&B好きにはお馴染み、Titus Turnerの1962年のシングル曲をカヴァー。ここではSmith、Sparks、Muhammadのトリオで演奏されています。ホーン隊がいない分、オルガン・グルーヴ本来の魅力を存分に堪能できます。このへヴィなグルーヴ感がたまりません!

「Eleanor Rigby」
Beatlesの名曲カヴァー。最初はヘンテコなアレンジに戸惑いましたが、何度か聴いているうちにクセになる演奏かもしれません。この曲ではMaupin、Morganというホーン隊が頑張っています。 Smithのオルガンもノリノリですね。脇を固めるSparksのリズムギターもなかなか格好良いです。

「Turning Point」
タイトル曲はSmithのオリジナル。ソウル/R&Bテイストのファンキー・グルーヴが多い本作ですが、ここではモーダルな演奏を聴くことができます。Priester、Maupin、Morganという三管がビシッとキメてくれます。

3連休の体たらくを反省し、気分はブルー(泣)
明日からは気合い入れて、やるべき事をやらねば!
posted by ez at 15:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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