2009年01月18日

Donald Byrd『Black Byrd』

Mizell兄弟率いるスカイ・ハイの記念すべきファースト・フライト☆Donald Byrd『Black Byrd』
Black Byrd
発表年:1972年
ez的ジャンル:スカイ・ハイ系レア・グルーヴ
気分は... :テイク・オフ!

ジャズ・トランペット奏者Donald Byrdの3回目の紹介です。

『Places and Spaces』(1975年)、『Street Lady』(1973年)に続いて紹介するのは、『Black Byrd』(1972年)です。

今回もMizell兄弟が率いるSky High Production(以下スカイ・ハイ)の作品になってしまいました。1950年代から活躍しており、長いキャリアを誇るDonald Byrdの音楽をスカイ・ハイ作品のイメージに限定してしまうことはいけないとわかっていながらも、いざセレクトするとなるとスカイ・ハイ作品を選んでしまいます(泣)。

『Street Lady』の記事を読み返していたら、"次回はスカイ・ハイ以外のByrdが主役の作品を紹介します"なんて書いていたのですが...

今日はスカイ・ハイ・サウンドが聴きたい気分で当初Bobbi Humphrey『Blacks And Blues』を取り上げようと思ったのですが、 "これはもう少し暖かくなった時期になってからにしよう"と考え直し、急遽『Black Byrd』へ変更した次第です!と言い訳をしておきます(笑)

今日紹介する『Black Byrd』は記念すべきスカイ・ハイ第1号作品であり、スカイ・ハイ好きやレア・グルーヴ好きの方にはお馴染みの1枚ですね。

プロデュースはLarry Mizell。メンバーはDonald Byrd(tp、flh、vo)以下、Fonce Mizell(tp、vo)、Roger Glenn(fl、sax)、Joe Sample(p、el-p)、Fred Perren(el-p、syn、vo)、Dean Parks(g)、David T.Walker(g)、Wilton Felder(b)、Chuck Rainey(b)、Harvey Mason(ds)、Bobbye Porter Hall(per)、Stephanie Spruill(per)、Larry Mizell(vo、arr)といった布陣です。

スカイ・ハイ作品の場合、アーティスト本人よりもMizell兄弟の作品という印象が強くなってしまいますが、本作ではまだスカイ・ハイ・サウンド全開とまでは行っておらず、その意味で逆にバランスのとれた作品になっている気もします。いずれにしても爽快なライト・グルーヴには変わりありませんが...

スカイ・ハイの快適なファースト・フライトを満喫しましょう!

全曲紹介しときやす。

「Flight Time」
僕のお気に入りその1。Nas「NY State of Mind」でもお馴染み、飛行機の離陸音でスタートします。まさにスカイ・ハイのテイクオフといった感じですね。Harvey Masonの叩き出すリズムの上を、トランペット、フルート、ピアノ、ギターが爽快に駆け巡ります。ライト・グルーヴだけど薄っぺらではない!って感じがいいですね。
http://jp.youtube.com/watch?v=5us9fXis5kw&feature=related

「Black Byrd」
タイトル曲はミドル・テンポのファンキー・グルーヴ。David T. Walkerのギターがサイコーにカッチョ良いですね。下手くそヴォーカルも、ここでは逆にいい味出しています(笑)

「Love's So Far Away」
僕のお気に入りその2。ブラジリアン・フレイヴァーの効いたライト・グルーヴ。爽やかな疾走感が快感になりますっ! Byrdのトランペットも実に気持ち良さそう。Five Deez「Blue Light Special」でもネタになっいます。
http://jp.youtube.com/watch?v=BF0NpcclvqM&feature=related

「Mr. Thomas」
僕のお気に入りその3。レア・グルーヴ好きの人ならば気に入るであろうファンキー・グルーヴ。リズム隊とホーン隊の絡みが実にスムーズ。特にこれだけカッチョ良いフルートが聴けるファンキー・チューンって少ないのでは?
http://jp.youtube.com/watch?v=9opghgA86TQ

「Sky High」
僕のお気に入りその4。まさに"スカイ・ハイ"のテーマといった感じの心地好いライト・グルーヴ。♪スカ〜イ、ハ〜イ♪♪スカ〜イ、ハ〜イ♪のコーラスを聴いていると、まさに天高く昇天してしまいそうです。メロウ・サウンドをしっかり下支えするChuck Rainey & Harvey Masonのリズム隊も見逃せません。

「Slop Jar Blues」
涼しげなジャズ・ファンク。ここでもトランペットとフルートのコンビネーションが抜群です!

「Where Are We Going? 」
僕のお気に入りその5。メロウ・ソウル風のサウンドがグッときます。スカイ・ハイらしいコーラスもグッドだし、これで気の利いたソウル・シンガーでもフィーチャーされていると言うこと無しなのですが(笑)。それを抜きにしても十分楽しめる作品だと思います。
http://jp.youtube.com/watch?v=R_6bIPH1Yg4

次回こそ、スカイ・ハイ以外のByrd作品を紹介しますね!
なんて言いながら、『Stepping Into Tomorrow』(1975年)、『Caricatures』(1975年)あたりを取り上げていそうな...
posted by ez at 02:53| Comment(2) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
僕のiPodは手動で管理しているんですが、気が付くとDonald Byrdはスカイハイもの(+Fancy Free)だけになってました。
なぜなんでしょうね〜(笑)。
Posted by Kaz at 2009年01月18日 16:40
☆Kazさん

ありがとうございます。

> 僕のiPodは手動で管理しているんですが

何らかの理由でiTunesとリンクして自動更新してしまったのでは?

僕の場合、iPod(shuffle)では新作中心に特定楽曲を集中的に聴きたいので、週替わりプレイリスト(約30〜50曲程度)を作成し、それしか入れていません。

スカイハイについては「スカイハイ」プレイリストを作っておくと便利ですね。
Posted by ez at 2009年01月19日 00:16
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