2006年01月04日

The Blow Monkeys『She Was Only A Grocer's Daughter』

意外とマニアックなUKブルーアイド・ソウルの傑作☆The Blow Monkeys『She Was Only A Grocer's Daughter』
She Was Only a Grocer's Daughter
発表年:1987年
ez的ジャンル:ソウルマニア系ブルーアイド・ソウル
気分は... :食わず嫌いせずに!

僕はおしるこ、ゆであずきが大好物デス。
実は今もおしるこを食べながら、この記事を投稿してやす(^〜^*)

でも、高校生までは和菓子系はすべて苦手だったというか、拒絶していた。それが大学時代に甘味喫茶のカウンターでバイトをしていてたら、知らぬ間に大の甘党に変貌...要は食わず嫌いだったんですな。

同じように音楽でも、食わず嫌いというか聴かず嫌いってありますよねぇ。
僕の場合、アイドル系や大ヒット系の音楽にその傾向がありマス。

Blow Monkeysもそんなグループの1つだった。
学生時代にBlow Monkeys大スキの知人がいた。でも当時の僕はBlow Monkeysをビジュアル系アイドル・ロックグループと勘違いしていたので、かなり及び腰だった。

ある時、その知人にプレゼントしてもらった音楽テープに彼らのヒット曲「Digging Your Scene」が入っていた。そして、聴いてみたらビックリ!“なんだ、ロックじゃなくてR&B/ソウルなんじゃん!しかも、スタイリッシュだし...”というのが第一印象だったかなぁ。そんな直後に購入したのが彼らの3rdアルバム『She Was Only A Grocer's Daughter』だった。

Blow Monkeysは、リーダーのDr.Robertを中心にしたグループだ。Dr.Robertはジャケでおわかりの通り、いわゆるイケメン系だ。一方で彼はソウル系レコード・コレクターとして有名であり、そんなマニアックなR&B/ソウル好きが作るブルーアイド・ソウルだからこそ、Blow Monkeysには意外に根強いファンが多いのだと思いマス。

ちなみにアルバムタイトルの『She Was Only A Grocer's Daughter(雑貨屋の娘のくせに)』とは、当時のサッチャー英国首相を皮肉ったものデス(- -;

オススメ曲を紹介しときやす。

「It Doesn't Have to Be This Way」
「Digging Your Scene」と並ぶ彼らの代表曲と呼べるメロウ&ダンサブルなナンバー。イントロのギターカッティングのカッチョ良さ、Dr.Robertのセクシーなボーカル、分厚い女性コーラス、ホーン&ストリングスのゴージャスさ...僕にとってまさに完璧な曲デス。この1曲のみでも聴く価値アリです。

「Some Kind of Wonderful」
60年代、70年代のソウルグループを80年代に甦らせたような曲。途中のホーンセクションのアレンジなどは、Style Councilの超名曲「My Ever Changing Moods」あたりにも通じるものがありマス。

「Out With Her」
シングルにもなったメロウ&スウィートな胸キュンナンバー。切なく、甘酸っぱい雰囲気がグッドっす。

「Man at the End of His Tether」
シニカルな歌詞とファンキーなサウンドのギャップが面白い曲。何だか続けて、Kool & the Gang「Celebration」を聴きたくなるカンジっす。

「Rise Above」
一転して、T.RexやDavid Bowieあたりのグラムロックを意識したような曲。今度はBowie「Heroes」あたりを続けて聴きたい気分かな。

「Day After You」
なんとCurtis Mayfield参加の曲。ホント『Superfly』あたりのCurtisを80年代風に再構築したカンジの音っす。アルバム未収録だけど、シングルバージョンはもっとモロCurtis風になってマス。

「Checking Out」
70年代ソウルと80年代シンセポップがうまく融合したナンバー。ワウワウギターと打ち込みシンセの組み合わせが何かイイっす。

「Don't Give It Up」
当時のエレクトリックファンクやGo-Goあたりを意識したナンバー。アルバムの中では少し異色だけど、これはこれで悪くないっす。

R&B/ソウル好き、UKポップ好き、フリーソウル好き等々...未聴の方はぜひお試し下さい。案外美味ですよd=(^ ^)
posted by ez at 00:24| Comment(4) | TrackBack(1) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いやー、新年早々このアルバムを持ってくるとは御見それいたしました・・・。
私も彼のサウンドは大好きで、
「Dr.ロバート」も持ってます。
「ブロウモンキーズ」時代のソウルっぽさはありませんが、
結構フォーキーでかなり気に入ってます。
このアルバムのジャケットは・・・ハハハ!
Posted by Musicman at 2006年01月04日 22:41
Musicmanさん、ありがとうございます。
Blow Monkeys好きの人と出会えて嬉しいです\(^^)/
「Digging Your Scene」、「It Doesn't Have to Be This Way」の2曲は僕の永遠のクラシックっす。Dr.Robertって音楽好きがハマるツボをあまりに知りすぎてますよねっ!
確かにジャケはどれもナルシスト系ですね。この人らしいですが...
Posted by ez at 2006年01月05日 02:50
TBありがとうございます。
ezさん絶賛の2曲しか聴いたことがありませんが、どちらも名曲ですね。
Dr.ロバート、アイドルとまではいかずとも、軽い感じのポップスターというイメージでしたが、ネットでポール・ウェラーと親交が深いという記事を読んで、急に重厚なオーラを感じてる単純な俺です(笑)
Posted by heavytopper at 2006年05月16日 21:48
☆heavytopperさん

ありがとうございます。

Dr.Robertは、当時の情報でソウル/R&Bのレコードを3万5千枚以上持っているとのことでしたので、かなりの筋金入りコレクターだと思います。

Curtis Mayfieldに参加してもらうために、彼の滞在中のホテルへ直談判しに行ったり、元T.RexのMicky Finnと共演したいがために、探偵を使って行方不明の彼を探し出したりと、わりと目的達成のためには手段を選ばず徹底的にやっちゃうタイプなのかもしれませんね。

ジャケでのナルシストぶりも徹底していますしね(笑)
Posted by ez at 2006年05月17日 01:50
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