2009年01月25日

The Cyrkle『Neon』

ソフト・ロック/ソフト・サイケ好きには外せない1枚☆The Cyrkle『Neon』
ネオン(紙ジャケット仕様)
発表年:1967年
ez的ジャンル:ソフト・ロック/ソフト・サイケ
気分は... :ドリーミーなコーラスでリフレッシュ!

何故だか今日はお疲れモードでなかなか起床できず(泣)

そんな時にはソフト・ロックが聴きたい気分!ということでThe Cyrkle『Neon』(1967年)をセレクト。

The Cyrkleは1960年代に活動していたN.Y.出身のフォーク/ソフト・ロック・グループ。オリジナル・メンバーはDon Dannemann(vo、g)、Tom Dawes(vo、g、b)、Marty Fried(ds、per)の3名。

当初グループはThe Rhondellsと名乗っていましたが、BeatlesのマネージャーBrian Epsteinに認められ、レコード会社との契約に成功し、グループ名も"The Cyrkle"(John Lennonが発案したのだとか)となりました。

そして1966年にPaul Simon作のシングル「Red Rubber Ball」でデビューします。当時Tom Dawesがベース奏者としてSimon & Garfunkelのツアーに同行しており、その縁でこの曲がシングルになった模様です。

「Red Rubber Ball」は全米シングル・チャート第2位の大ヒットとなり、その勢いでデビュー・アルバム『Red Rubber Ball』をリリースします。さらにはBeatles最後の全米ツアーのオープニング・アクトを務め、2ndシングル「Turn-Down Day」も同16位のヒットとなりました。

1967年には2ndアルバム『Neon』をリリース。しかし、デビュー作のような成功を収めることができず、さらにはBrian Epsteinの死という不幸も重なります。そしてそのままグループは解散してしまいます。なお、1970年に映画『The Minx』(B級エロ映画)のサウンド・トラックを何故かCyrkle名義でリリースしています。

このように商業的には失敗に終わった『Neon』ですが、その後再評価が高まり今日ではソフト・ロック/ソフト・サイケの名盤の地位を不動のものにしています。

60年代ソフト・ロック好き、Pizzicato Five等"渋谷系"好き、Baetkesファンなど間口の広いアルバムですね。多くの人がポップなメロディ&ドリーミーなコーラス&お洒落なアレンジ&サイケなスパイスに魅了されるはずです。

本作からMichael Losekamp(key)が新たにグループに加わっています。プロデュースは1stに続きJohn Simonが務めています。サウンド面での彼の貢献度はかなり大きいのでは?

サポート・ミュージシャンの中にはラテン・グルーヴの帝王Ray Barrettoの名を発見してニンマリしてしまいました。どうでもいい話ですが...

聴きどころ満載のソフト・ロックで胸キュン・モードになりましょ!

全曲紹介しときやす。

「Don't Cry, No Fears, No Tears Comin' Your Way」
オススメその1。再評価で人気となった曲ですね。60年代らしいメロディ&ハーモニーにグッときます。シタールの響きとカッチョ良いオルガン・ソロもグッド!Pizzicato Fiveの"お葬式"ライブのタイトルにもなりましたね。
http://jp.youtube.com/watch?v=l93qHXw6Ykc&feature=related

「The Visit (She Was Here)」
オススメその2。ボッサかつ幻想的な仕上がりがたまりません。Millennium/Curt Boettcherあたりがお好きな人は気に入るのでは?A Tribe Called Questファンの僕としては「Get a Hold」(アルバム『Beats Rhymes & Life』収録)のネタとしても見逃せません。Bodie Chandler/Edward McKendry作品。
http://jp.youtube.com/watch?v=Ll_Jsko95Gg&feature=related

「Weight of Your Words」
ソフト・ロック好きにはたまらないメロディ&サウンド&コーラスなのでは?個人的にはコーラスに相当グッときます。

「I Wish You Could Be Here」
オススメその3。シングルにもなったPaul Simon/Bruce Woodley作品。爽快なフォーキー・チューンに仕上がっています。パーカッシヴな仕上がりが僕好み。

「It Doesn't Matter Anymore」
オススメその4。Burt Bacharach & Hal David作品。Pizzicato Fiveのお気に入り曲だったみたいですね。小粋なアレンジが光ります。
http://jp.youtube.com/watch?v=FJWsfhPmgws

「Two Rooms」
メロウ&プリティな仕上がりがいいですね。エンディングは少し呆気ないですが(笑)

「Our Love Affair's in Question」
Beatlesっぽい雰囲気がする仕上がりです。

「I'm Happy Just to Dance With You」
オススメその5。こちらは正真正銘Beatlesのカヴァーです。オリジナル(『A Hard Day's Night』収録)はGeorge Harrisonのヴォーカルが印象的でしたね。こちらのカヴァーは幻想的な仕上がりです。ビミョーに外れた感じがたまりません。

「Problem Child」
フォーキーな仕上がりと思いきや賑やかな展開に...

「Please Don't Ever Leave Me」
オススメその6。爽快なメロディ&コーラスが炸裂するソフト・ロック好きが歓喜する仕上がりです。ハープシコードの響きもグッド!Susan Haber作品。

「I'm Not Sure What I Wanna Do」
オリジナルの最後はほのぼのフォーキー・チューンで締め括られます。Chip Taylor作品。

CD(2006年発売盤)には18曲ものボーナス・トラックが収録されています。正直、通しで全部聴いたことは一度もありません(笑)。
posted by ez at 13:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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