2009年02月21日

Digable Planets『Blowout Comb』

ラスト・アルバムとなった2nd。ジャジーHip-Hopの方はぜひ!☆Digable Planets『Blowout Comb』
Blowout Comb
発表年:1994年
ez的ジャンル:オシャレな知的ジャジーHip-Hop
気分は... :画像メンテ大変だったぁ!

昨日、過去記事の画像を一気にメンテナンスしていました。
当ブログの場合、Amazonの画像とリンクしていますが、リンク切れで画像がきちんと表示されない記事が相当あったもので...

記事数が1,000本以上あるのでチェックするだけでも一苦労でした。やはり、こういった作業はこまめにやっておかないとダメですね。何事もまめさが大事ですな。

さて、今日は90年代Hip-Hop好きには忘れられないユニットDigable Planetsの2回目の登場です。

デビューアルバム『Reachin'』(1993年)に続いて紹介するのは、2ndアルバムでありラスト・アルバムである『Blowout Comb』です。

Butterfly(蝶)、Ladybug(てんとう虫)、Doodlebug(蟻地獄)という男2女1の3人組は、グラミー賞をゲットしたデビューアルバム『Reachin'』(1993年)の勢いに乗って、2ndアルバムとなる本作『Blowout Comb』となるリリースしますが、セールス不振で1996年には解散してしまいます。

虫の命のようにDigable Planetsの活動期間は非常に短命でしたが、生演奏を多用したスタイリッシュなジャジーHip-Hopという点で非常に大きなインパクトを残したHip-Hopユニットであったと思います。

ティーンというより大人がスーツ姿で聴くHip-Hopといった感じが好きでしたね。Lauryn Hillを擁したFugeesのように、紅一点のメンバーLadybugがいるおかげでソフトかつ華やかな雰囲気があるの魅力でした。

一般にはデビュー作『Reachin'』の人気が圧倒的に高いと思いますが、この2ndも地味ながらも極上のジャジーHip-Hopを聴かせてくれます。

ゲストとしてGuruGang Starr)、Jeru The Damajaらが参加しています。

必ずしもコアなHip-Hopファンが聴くとビミョーかもしれませんが、このスタイリッシュなジャジー感はオシャレ音楽好きな日本人の感性にはフィットしていると思います。

全曲紹介しときやす。

「The May 4th Movement Starring Doodlebug」
ATCQあたりに通じる浮遊感溢れるトラックが気持ちいいオープニング。

「Black Ego」
僕のオススメその1。The Meters「Here Comes The Meter Man」をサンプリングしたトラックに、Grant Green「Luanna's Theme」ネタのギターが絡むメロウ&クールな仕上がりがいいですね。Digable Planetsらしい知的なオシャレ感覚Hip-Hopといった感じですな。
http://www.youtube.com/watch?v=VQuyFfu1QRQ

「Dog It」
心地好い生演奏を中心にした、まさにジャジーなHip-Hop。最近のアングラ・ジャジーHip-Hopがお好きな人ならば気に入ると思います。The Headhunters「God Made Me Funky」ネタ。

「Jettin'」
僕のオススメその2。Bob James「Blue Lick」ネタのDave Darlingtonによるエレピが何とも気持ちいいメロウ・トラックがサイコーですね。そんなメロウな音空間を浮遊するメンバーのフロウも実にマッチしています。
http://www.youtube.com/watch?v=TwIw97S6SYU

「Borough Check」
僕のオススメその3。Guru(Gang Starr)をフィーチャー。当時ジャズとHip-Hopの融合を試みたJazzmatazzプロジェクトを手掛けていたGuruとDigable Planetsの共演は実に自然な感じですね。本曲ではRoy Ayers「We Live In Brooklyn, Baby」ネタの不穏な雰囲気のトラックをバックに、Guruらしい少しハスキーなフロウを聴かせてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=obOIA-zo1SI

「Highing Fly」
インタールード的な小品。小気味良いトラックはもっと長く聴いていたい気分!

「Dial 7 (Axioms of Creamy Spies) 」
僕のオススメその4。アルバムからの2ndシングルであり、Sarah Webbの女性ヴォーカルをフィーチャーしています。Tavares「Bad Times」ネタのトラックに、ヴォーカル&ラップ、ジャジーな上モノが絡んできます。Sarah Webbのキュートなヴォーカルにヤラれてしまいます。
http://www.youtube.com/watch?v=gfzuNeVCpwg

「Art of Easing」
Bobbi Humphrey「Blacks and Blues」ネタのトラックがグッド!

「K.B.'s Alley(Mood Dudes Groove)」
ホーン隊とスペイシーなキーボードを中心にした小品。

「Graffiti」
僕のオススメその5。Jeru The Damajaをフィーチャー。Jeru The DamajaとDigable Planetsという組み合わせが意外ですよね。Roy Ayers「Slow Motion」ネタのベースラインが印象的です。
http://www.youtube.com/watch?v=mPRm3JXxMfU

「Blowing Down」
僕のオススメその6。Bobbi Humphrey「Jasper Country Man」ネタのトラックにメロウな上ものが絡む、ジャジーHip-Hop好きにはたまらない仕上がりだと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=QJPWCoQzQjM

「9th Wonder (Blackitolism)」
僕のオススメその7。アルバムからの1stシングルとなった本曲が一般的にはハイライトでしょうね。Grandmaster Flash & The Furious Five「Supperrappin' Theme」、The JB's「Blow Your Head」、Ohio Players「Love Rollercoaster」Donny Hathaway「Magnificent Sanctuary Band」ネタ。Jazzy Joyceをフィーチャー。
http://www.youtube.com/watch?v=BTov9ZW4gY4

「For Corners」
僕のオススメその8。Monica Payneをフィーチャー。一番のお気に入り曲です。アーバン&スタイリッシュ&メロウな極上ジャジー・チューン。Skull Snaps「It's A New Day」ネタのリズムに、Shuggie Otis「Island Letter」ネタのメロウな上ものが乗っかり、Roy Ayers「Ebony Blaze」ネタのホーン隊が絡んできます。Monica Payneの舌足らずなヴォーカルも実にキュート!
http://www.youtube.com/watch?v=Mn-qn1yZGuU

画像をメンテしながら過去記事を最初から眺めてみると、ブログ開設から約3年半の間に自分の音楽嗜好がビミョーに変化していることに気付きました。特定ジャンルに縛られて音楽を聴くことが嫌いな僕らしいかもしれませんね。
posted by ez at 03:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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