2009年04月07日

Ingram『Night Stalkers』

ファミリー・グループによる80年代ファンク佳作☆Ingram『Night Stalkers』
Night Stalkers
発表年:1984年
ez的ジャンル:ファミリー・グループ系アーバン・ファンク
気分は... :ややこしいですな...

今日はIngramが1984年にリリースしたアルバム『Night Stalkers』です。

Ingramは、その名の通りニュージャージー出身のIngramファミリーによる6人組ファンク・グループです。

The Ingram Kingdom名義で『The Ingram Kingdom』(1976年)、Ingram名義では『That's All』(1977年)、『Would You Like to Fly』(1983年)、『Night Stalkers』(1984年)といったアルバムをリリースしています。僕が彼らについて知っているにはこの程度...

Ingramについて、"(有名な男性R&Bシンガー)James Ingramが在籍していたグループ"という情報を見かけることがあるのですが、それって違いますよね?確かに本作のミュージシャンのクレジットにJames Ingramという名前がありますが、同姓同名の別人だと思います。

そもそもJames Ingramはオハイオ出身だし、本作『Night Stalkers』のジャケにも(有名な)James Ingramとおぼしき人物の顔はないし、中身のヴォーカルやサウンドも全然違う感じだし....なんて書きながら僕の勘違いだったらゴメンナサイ!

ちなみに今日紹介する『Night Stalkers』がリリースされた頃のJames Ingramと言えば、前年にPatti Austinとのデュエット「Baby, Come to Me」がヒットし、1stアルバム『It's Your Night』をリリースしています。そして、本作と同じ1984年にはMichael McDonaldとのデュエット「Yah Mo B There」がヒットしています。

Ingramに話を戻すと、本作『Night Stalkers』は80年代らしいエレクトリック/アーバン・ファンク・アルバムに仕上がっています。(僕の好きな)B級感が漂う感じがたまりません。

僕の場合、リアルタイムで聴き逃した分、80年代前半のアーバンなブラコン/ファンクに心トキメクことが多いのですが、本作も昨年ゲットして以来かなりグッときています。この頃のブラコン/ファンクのギラギラした感じに惹かれてしまうのでしょうね。

James Ingramのヒット曲はリアルタイムで聴いていましたが、どうせならばこちらのIngramをリアルタイムで聴きたかったですね。

80年代気分を満喫できる佳作だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Night Stalkers」
80年代エレクトリック・ファンクしているオープニング。妖しげなムードが漂う感じが好きです。でもよく考えると、ヤバいタイトルですな...
http://www.youtube.com/watch?v=EbkxCBVcwf4

「With You」
おそらくアルバムで一番人気はこの曲なのでは?アーバン・ナイトな疾走感とパワフルなバリトン・ヴォーカルの組み合わせがグッド!Bob James「Take Me to the Mardi Gras」の有名なブレイク風の音色が響き渡るところも好きです。
http://www.youtube.com/watch?v=epi00gmCni0

「Drivin' Me Crazy」
セクシーなリード・ヴォーカルとそれに絡むコーラスがいい感じのスロウ。サックスの盛り上げ方が80年代らしいですね。

「When You're Hot You're Hot」
ほんのりブラジリアン・フレイヴァーの軽快な打ち込みサウンドが印象的なダンス・チューン。この手の打ち込みサウンドって、"今聴いても全然OK"と"古臭くて全くダメ"が紙一重なのですが、本曲は前者です。
http://www.youtube.com/watch?v=SDBliAPKxc8

「Just For You」
仰々しいイントロが80年代しているロマンティック・モードのスロウ。スロウではこの曲が一番好きですね。
http://www.youtube.com/watch?v=J4ApKsVI6Oo

「I Like IT」
80年代前半らしいダンサブルな打ち込みサウンドがいい感じのアップ・チューン。Michael Jackson「Rock with You」風なところも好きです。
http://www.youtube.com/watch?v=4WMqxi5brE4

「Fantasy」
アコースティック・ギターとトランペットの音色が黄昏モードのスロウ・チューン。

「Hot Body」
ラテン・フレイヴァーのアップ・チューン。アルバムで唯一イマイチな感じがします。

CDにはボーナス・トラックとして、「With You (Extended 12 Inch Mix)」「Girl What's Goin' on (12 Inch Mix)」の2曲が収録されています。前者は人気の「With You」を更に楽しめるお得感があります。後者は本編には未収録の曲ですが、僕好みの軽快かつキャッチーなダンス・チューンです。この曲もお得感がありますね。

個人的には『The Ingram Kingdom 』(1976年)を聴いてみたいですね。

ちなみにJames Ingramは、アルバム単位では殆ど聴いたことがありません。
僕の中でゲスト・シンガー、デュエット・シンガーというイメージが強く、それが彼の作品から僕を遠ざけているのかもしれません。先入観なしに聴かないといけないのでしょうが...
posted by ez at 06:39| Comment(2) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>確かに本作のミュージシャンのクレジットにJames Ingramという名前がありますが、同姓同名の別人だと思います。

リアルタイムで買った84年から25年間James Ingramその人だと思ってましたけど。

ド真ん中にいる人がJames Ingramだと25年間思ってましたけど。
Posted by Masato at 2009年04月07日 07:52
☆Masatoさん

ありがとうございます。

> ド真ん中にいる人がJames Ingramだと25年間思ってましたけど。

ソウルマニアMasatoさんのご指摘ならば間違いないと思いますが、
何処かモヤモヤ感が残ります。

口ひげの形が決定的に違うように思えるのですが...
James Ingramと言えば、下唇のすぐ下まであるひげが印象的です。
でもこの真ん中の人のひげは違うような?

あとはIngramがNJ出身のグループなのに、
James Ingramがオハイオ出身というのも???な気がします。

さらにwikiのJames IngramのページやJames IngramのオフィシャルサイトにIngram及びIngramファミリーの記述が全くないのは何故なのでしょうか?
http://en.wikipedia.org/wiki/James_Ingram
http://www.jamesingramsmusic.com/home1.htm

僕の場合、、確固たるリソースを持っているわけではありません。
 IngramのJames Ingram=あのJames Ingram
という決定的なリソースを教えていただけると、とってもスッキリします。

お手数ですが、リソースがあれば教えて下さい。
Posted by ez at 2009年04月07日 10:16
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