発表年:1974年
ez的ジャンル:ナチュラル・ポップ系女性SSW
気分は... :喜びにつつまれて...
ようやく春らしい陽気になってきましたね。
今日は春らしいアルバムを...ということで選んだのがCarole King『Wrap Around Joy(邦題:喜びにつつまれて)』(1975年)です。
永遠のメロディ・メイカーCarole Kingの紹介は、『Music』(1971年)、『Fantasy』(1973年)に続いて3回目になります。
昨年の来日公演の盛り上がりも記憶に新しいCarole King。
僕は今年に入ってTVで来日公演を観ましたが、とても60代後半とは思えないチャーミングさが印象に残りました。よく考えると、自分の母親とほぼ同年齢なんですよねぇ...
来日公演のTV放送を観た直後に、CD棚から何枚か彼女の作品を取り出して聴いてみましたが、その中で最もグッときたのが今日紹介する『Wrap Around Joy』(1975年)です。
それまで自分の中では、『Music』、『Fantasy』の2枚をお気に入り作として認識していたのですが、それに迫る勢いでお気に入り度急上昇です。
前作『Fantasy』にあったニューソウル色は後退し、明快なポップ感に溢れたアルバムに仕上がっています。どこか吹っ切れた感じが清々しいですね。
本作では元Steely DanのDavid Palmerをソングライティング・パートナーに迎え、全曲彼とのコンビで書かれています。
プロデュースはお馴染みLou Adler。バックはDean Parks(g)、Danny Kortchmar(g)、Charles Larkey(b)、Andy Newmark(ds)、Tom Scott(s)、Jim Horn(s)、Abigale Haness(back vo)、Sherry Goffin(back vo)、Louise Goffin(back vo)等のメンバーが務めています。
特にCaroleと絶妙のコンビネーションを聴かせてくれる女性コーラス陣の貢献が大きいと思います。
チャート・アクションで言うと、『Music』(1971年)以来の全米アルバム・チャートNo.1に輝き、「Jazzman」、「Nightingale」という2曲の全米Top10シングルも生まれ、復活を印象付ける作品となりました。
タイトル通り、喜びにつつまれたポップスでワクワクしましょう!
全曲紹介しときやす。
「Nightingale」
前述の通り、全米チャート第10位となったヒット・シングル。(日本風に言えば)70年代ニューミュージックの香りが漂うポップ感覚がたまりません。ワクワクする躍動感がサイコー!
Carole King「Nightingale (Remix)」
http://www.youtube.com/watch?v=SXeIAWUhIn0
「Change in Mind, Change of Heart」
爽やかに心に浸透してくるバラード。春の清々しさの中でマッタリと過ごしながら聴きたい気分の1曲です。
「Jazzman」
全米チャート第2位となった大ヒット・シングル。Tom Scottのサックス・ソロも聴きものです。タイトルの通り、ジャズ・フレイヴァーの小粋なポップ・ソングに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=F7x_vWNRS5c
「You Go Your Way, I'll Go Mine」
味わい深いバラード。SSWらしいCarole Kingをお好みの方は気に入る1曲だと思います。若かりし頃の青春の思い出が浮かんでくる1曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=nLSjJfcnN0Q
「You're Something New」
Carole Kingらしいメロディと小粋なアレンジが心地好い1曲。地味ながらも確かな手応えがあります。かなり好き!
「We Are All in This Together」
邦題「世界はひとつに」。タイトルの通り、スケール感の大きなメッセージ・ソングになっています。僕には少し仰々しく聴こえますが...
「Wrap Around Joy」
タイトル曲は、ルーズな雰囲気が魅力のポップ・チューン。バック・コーラス陣が盛り上げてくれます。
「You Gentle Me」
アルバムで一番のお気に入り。彼女のポップ・ワールド全開の1曲ですね。♪シュビドゥワ〜♪のバック・コーラスを聴いただけで心トキメキますよね。
「My Lovin' Eyes」
ファンキー&ポップな味わいが魅力の1曲。バック陣の堅実なサポートが目立ちます。
「Sweet Adonis」
この曲もCarole Kingらしいメロディを聴くことができます。
「Night This Side of Dying」
クスリに溺れた少女ジュリーの悲劇を描いた1曲。今の僕の気分としては、こういったシリアス・ムードの曲はパスします。
「Best Is Yet to Come」
この曲もかなり好き!悲しい状況でも前向きに進んでいこうとする感じがメロディ&サウンドにも反映されています。
昨日でサッカーUEFAチャンピオンズリーグ準々決勝1stレグが終了しました。
マンチェスターUがポルト相手にホームでまさかの引き分け、接戦が予想された「リヴァプール対チェルシー」、「バルセロナ対バイエルン・ミュンヘン」の2試合がチェルシー、バルサの圧勝と、かなり意外な結果になりましたね。
バルサ・ファンの僕ですが、完璧すぎる前半で勝敗が決してしまったため、後半は「リヴァプール対チェルシー」の生中継を観ていました。エトー、メッシ、アンリを最強トリオを止めるのはどのチームなのか!というのがチャンピオンズリーグの見所ですね。誰も止めることができず、圧倒的な破壊力で優勝!というのが僕の望むシナリオですが,,,
このままで行けば、準決勝は「ポルト対アーセナル」、「バルセロナ対チェルシー」となり、決勝は2005-06年の再現「アーセナル対バルセロナ」になって欲しいというのが僕の願望です。