発表年:1978年
ez的ジャンル:ポップ・センス満載ビート・ロック
気分は... :リヴァプールが奇跡をおこす?
只今、UEFAチャンピオンズリーグ準々決勝2ndレグをTV観戦中!
特に「リヴァプール対チェルシー」はアウェーのリヴァプールが2点を先制して、面白い試合展開になっています。
さて、久々のElvis Costelloです。
これまで当ブログで紹介してきたCostello作品は以下の4枚(発売年順)。
『Get Happy!!』(1980年)
『Imperial Bedroom』(1982年)
『Blood & Chocolate』(1986年)
『Spike』(1989年)
そして、5枚目に紹介するのは2ndアルバム『This Year's Model』(1978年)です。日本におけるデビュー作でもあります。
僕の場合、リアルタイムでのCostello初体験が『Imperial Bedroom』(1982年)だったので、過去紹介作品を見てもおわかりのとおり、どうしても80年代作品への思い入れが強いかもしれません。
偏ったセレクトではCostello本来の魅力が伝わらないかもしれないので、今回は70年代作品を取り上げることにしました。
Elvis Costelloがロック・シーンに与えたインパクトという点で言えば、やはりデビュー作『My Aim Is True』(1977年)、2nd『This Year's Model』(1978年)の2枚かもしれませんね。
個人的な好みで今回は『This Year's Model』の方ををセレクト。
ジャケのインパクトもありますし、サウンド面でもCostelloらしさ全開の1枚だと思います。
デビュー作『My Aim Is True』(1977年)同様、プロデュースはNick Loweが務めています。
『My Aim Is True』ではClover(かのHuey Lewisも在籍していたグループ)がバックを務めていましたが(Huey Lewisは不参加)、本作ではいよいよ自身のバック・バンドThe Attractionsを結成します。
オーディションで選ばれたのは、Steve Nieve(p、org)、Bruce Thomas(b)、Pete Thomas(ds)の3人(BruceとPeteは兄弟ではありません)。シンプルな編成ながらも息の合った演奏で、アルバムの魅力向上に大きく貢献しています。
Costello作品を冷静に振り返ると、本作がみんながイメージするCostelloのイメージに一番近いのでは?
パンク/ニューウェイヴ真っ只中に若者の代弁者として登場したElvis Costelloが、単なる"Angry young man"ではなく、音楽的センスも持ち合わせたミュージシャンであることを実感できる作品だと思います。
Costelloのパンク/ニューウェイヴという枠組みでは説明しきれない魅力を堪能できる1枚です。
全曲紹介しときやす。
「No Action」
いきなり僕の一番のお気に入り曲。このエネルギッシュ&キャッチーなビート・ナンバーを聴くと、体中のアドレナリンが出まくります。CostelloとAttractionsの一体感がいいですね!サイコー!
http://www.youtube.com/watch?v=77ihULTtWjo
「This Year's Girl」
タイトル曲はCostelloのキャッチーなポップセンスが光る1曲。Attractionsのパワフルな演奏も聴き逃せません。
http://www.youtube.com/watch?v=pLwoh-DYqp8
「The Beat」
Costello節炸裂の哀愁ビート・チューン。サウンド面ではSteve Nieveのオルガンが肝ですな。
http://www.youtube.com/watch?v=0Xoc5UB8ldo
「Pump It Up」
ライブ・レパートリーとしてもお馴染みの1曲。シングルにもなりました。Pete Thomasの叩き出すキャッチーなビートと全体に彩を添えるSteve Nieveのオルガンがキマっています。それにしてもPVのCostelloはさすがに若いですね(笑)
http://www.youtube.com/watch?v=tpprOGsLWUo
「Little Triggers」
今ではバラードシンガーの印象が強いCostelloですが、そんな才能の片鱗を感じさせる1曲。
http://www.youtube.com/watch?v=HZm44y1HipE
「You Belong To Me」
スコーンとした抜けの良さがサイコー!明快さとシンプルさが好結果を生んでいると思います。
http://www.youtube.com/watch?v=-7AiFggQPjY
「Hand In Hand」
60年代へのオマージュを感じる1曲。ノスタルジーの中にもCostelloらしさが散りばめられているのがいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=BG_aQtm-XaI
「(I Don't Want To Go To) Chelsea」
シングル曲。ニューウェイヴな仕上がりが印象的です。シングル曲。ニューウェイヴな仕上がりが印象的です。"チェルシーに行きたくない!"というタイトルは、今まさにチェルシーと戦っているリヴァプール・イレブンの心境だったはずなのですが(笑)
http://www.youtube.com/watch?v=DjYTgwDizbk
「Lip Service」
Costelloのポップ・センスを感じる1曲。このキャッチーさはかなりグッときます。皆が大好きなCostelloがこの1曲に凝縮されているのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=BJZef9--QUs
「Living In Paradise」
タイトル通り、パラダイス・モードな1曲???なのかなぁ(笑)何処となくコミカルな要素も漂うのがいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=DrCsTZoGbMw
"Living In Paradice"でもスカとはちょっと違うがトロピカル(?)なビート感を強調。この時代のバンドには欠かせなかった要素だが、消化の度合いもなかなか。
「Lipstick Vogue」
思い切りパンクしている1曲。アクセル全開で一気に駆け抜けるスピード感がたまりません。Bruce Thomas & Pete Thomasのリズム隊の演奏もサイコー!
http://www.youtube.com/watch?v=ykgYNeQesmU
「Night Rally」
重苦しい出だしから、パッと道が開けるような展開が印象です。
http://www.youtube.com/watch?v=T8Extc2nat0
UKのオリジナルは以上の全12曲。ただし、USや日本盤は一部異なる選曲でリリースされていました。
現在のCDにはボーナス・トラックが多数追加収録されています。
僕が所有するCDには「Radio Radio」、「Big Tears」、「Crawling to the USA」、「Running Out of Angels」、「Green Shirt」、「Big Boys」の6曲が追加収録されています。
やはり、この中ではシングルにもなった人気曲「Radio Radio」でしょうね。US盤アルバムには収録されていたので、アルバム収録曲扱いでもいいのかもしれませんが。
「Radio, Radio」
http://www.youtube.com/watch?v=3j7JFP6ZOCI
昨年リリースされた最新作『Momohuku』は未聴ですが、チキンラーメンでも食べながら聴いてみようかなぁ?(アルバム・タイトルは日清食品の創業者であり、チキンラーメンの生みの親である安藤百福氏にちなんだものです。)
このアルバムを買いにいったんです。
でも同行者の主張に負けてグラハム・パーカーを
買ってしまい、後悔しました(笑
昔からオルガンの音が大好きなのです。
部屋が片付いたら体制を整えて
オルガン中心の曲をやってみたいと思っているのですが
部屋が一向に片付きません(涙
ありがとうございます。
> グラハム・パーカーを 買ってしまい、後悔しました
Graham Parker、僕も好きですよ。
紹介する機会を逸していますが、当ブログでもいずれは取り上げるつもりです。
> 昔からオルガンの音が大好きなのです。
Costello & The Attractions、Specials、XTCなど初期ニューウェイヴ・バンドは、
オルガンがサウンドの肝になっているケースが多かったですよね。
僕もオルガン独特のソウルフル&アナーキーなサウンドは大好きですよ。