発表年:1978年
ez的ジャンル:AOR系ポップ・ロック
気分は... :ルンルン気分で!
「What a Fool Believes」と言えば、ご存知の通り1979年グラミー受賞のDoobie Brothersの名曲。あるいは昨年日産のCMで流れていたMatt Biancoのカバー・バージョンで耳にした方も多いかもしれませんね!僕も大好きなこの名曲をDoobie BrothersのMichael McDonaldと共作していたのがKenny Logginsデス。
僕がKenny Logginsの名を最初に知ったのは、映画『Caddyshack』のサントラからシングルカットされ、Top10ヒットとなった「I'm Alright」(1980年)。
ただ僕は当時売れていたもう一人のKennyであるカントリー歌手Kenny RogersとKenny Logginsの区別がつかず、長い間同一人物だと思ってまシタ。脱線するけど、Kenny Rogersって当時全米でかなり売れていたよね。ロック少年だった僕には、白髪のオッサンが歌うカントリーソングが何故大人気なのか全く理解できなかったねぇ〜!
話を戻しますねぇ!僕にとってのKenny Logginsって、『フットルース』の主題歌となった全米No1ヒット「Footloose」(1984年)、『トップガン』のサントラ収録の全米第2位のヒット曲「Danger Zone」(1986年)といったサントラ男の印象がやっぱり強かったよね!どちらも大学生の時にデートでお世話になった映画っす。
一方で、Kennyとこれらの典型的なアメリカン・ロックナンバーの組み合わせって、少し違和感を感じたなぁ。「What A Fool Believes」を作ったKennyならば、もっとAOR的なヒットソングを作れるんじゃない!ってカンジで、少し辛口の見方をしていたかもね。リアルタイムで聴いた中では『High Adventure』(1982年)からのスマッシュヒット「Heart To Heart」が一番スキだったかなぁ〜☆
そんな僕のKennyに対するAOR願望を叶えてくれたアルバムが後追いで社会人になってから購入した、Loggins & Messina解散後の1stソロ『Celebrate Me Home』(1977年)と今回紹介する2nd『Nightwatch』(1978年)デス。
『Celebrate Me Home』はPhil Ramone(Billy Joelでお馴染み)とBob Jmaesの二人がプロデュースし、『Nightwatch』は引き続きBob Jmaesが起用されている。これだけでAORファンならば期待しちゃいますよね!
全体の雰囲気では『Celebrate Me Home』の方が好きだけど、「Whenever I Call You "Friend"」、「Wait a Little While」、「What A Fool Believes」という超強力3曲が収録されているという点では『Nightwatch』に軍配アリっす!
オススメ曲を紹介しときやす。
「Whenever I Call You "Friend"」
まずはシングルカットされ全米第5位の大ヒットとなった代表曲。以前紹介したMelissa ManchesterとKennyの共作です。そしてFleetwood Macの妖精Stevie Nicksとデュエットしてます。Stevieの小悪魔的な魅力にメロメロの僕としては、AORらしい洗練されたアレンジをバックにStevieのハスキーヴォイスをこんなに爽やかに聴けるなんて、もうたまらんっす。コーラスワークもステキだし、何たって曲がイイよねっ!
「Wait a Little While」
アルバム中一番のお気に入りって言うか、Kennyの全作品の中で一番好きなメロウ&グルーヴ。少しラテン・フレイヴァーの効いたBob Jmaesらしいフュージョン・テイストの仕上がりがまさに僕好みっす。Kennyのハイトーン・ボーカルは、こういった爽やかなフュージョン風アレンジが一番合っていると思いマス。Al Jarreauもカバーしてマス。
「What a Fool Believes」
前述の名曲のKennyバージョン。この曲がKennyの作品であることを知っている人は多いけど、案外このKennyバージョンを聴いたことがある人って少ないのでは?
Doobie Brothersのバージョンに比べると、より軽快なカンジっす。Doobie BrothersファンやMichael McDonaldファンの方はぜひ聴いてみて下さいね!
「Nightwatch」
8分弱の大作デス。タイトル通り幻想的な夜を連想させる不思議な浮遊感がありマス。
「Easy Driver」
Kennyらしい軽快なロックナンバー。なんかバックがとってもDoobie Brothersっぽいっす。これ以上ロック色が強すぎるとダメっていう一歩手前で仕上がっているところがイイっす。これもBob Jmaesのおかげかな?
『Celebrate Me Home』もイイっす。こちらはフュージョン系の豪華メンバーがバックを努めているので、よりAORらしい音作りになっていマッスル☆でも、こちらは廃盤になっているようです。早く再発して〜!
それにしても「ボブ・ジェームス」がロック系のアーティストをプロデュースしたのはコレが最初で最後?
残念ながら「ボブ」の良さが出ていないのは否めないかな(笑)。
でも「ケニー・ロギンス」の作品の中では秀逸な1枚ですよね!
私もコレには色々とお世話になりました(笑)。
ありがとうございます。確かにもっとBob James主導でフュージョン色強め、ロック色弱めだと嬉しいですよね。
あるいはPhil Ramoneも引き続きやっていれば...という気もします。Phil RamoneはBilly Joelの方が脈アリと思ったのでしょうか?
このアルバム、やはり真ん中の3連発がインパクトありますね。
@とかHなんか、ファンは戸惑ったのではないでしょうかね。個人的にはハートウォームなケニーが好みなので、ちょっと@とかHは???ですね。
ありがとうございます。
しばらく本作を聴いていなかったので、久々に聴いてみました。
ご指摘のとおり、中盤3曲がやはり目玉ですね。
僕はタイトル曲の幻想的な雰囲気も結構好きですよ。
ジャケのイメージともマッチしていますしね。