2009年04月23日

Graham Central Station『Ain't No 'Bout-A-Doubt It』

ダイナマイト・ファンク炸裂の3rdアルバム☆ Graham Central Station『Ain't No 'Bout-A-Doubt It』
Ain't No 'Bout-A-Doubt It
発表年:1975年
ez的ジャンル:ダイナマイト・ファンク
気分は... :ゲロンチョリー!

僕の場合、月に1、2回最寄のブックオフの250円、500円CDコーナーをチェックしているのですが、4月はかなり収穫がありました。きっと転居に伴い手持ちCDを処分される方が多く、掘り出し物が出回りやすい時期なのでしょうね。

1時間以上チェックしていると、目がクラクラ、足がパンパンでぐったりしてしまうのですが、ここ数回はウキウキ気分で店を後にしています。

収穫ゼロという日も多くあるのですが、たまに当たりがあるので止められないですね。

さて、今回はLarry Graham率いるGraham Central Stationの2回目の登場です。

『Release Yourself』(1974年)に続いて紹介するのは、3rdアルバム『Ain't No 'Bout-A-Doubt It(邦題:ダイナマイト・ミュージック)』(1975年)です。

『Ain't No 'Bout-A-Doubt It』は彼らの3rdアルバムになります。

ジャケが印象的ですよね。個人的には『Graham Central Station』や『Release Yourself』のジャケの方が好きですが、本作のイラスト・ジャケは良くも悪くもインパクトはありますよね。僕にはLarry Grahamの頭髪部分の不自然さが気になって仕方ないのですが...

『ダイナマイト・ミュージック』という邦題はどうなんですかね。Larry Grahamのベースを中心にダイナマイトなド迫力ファンクを聴かせてくれるというニュアンスは十分伝わってきますが(笑)

やはり、聴きどころは「The Jam」「It's Alright」をはじめとするダイナマイトなファンク・チューンです。ただし、一本調子にならないための配慮からか、ファンク・チューンとソウル・バラードが交互に登場する構成になっています。特にシングル・ヒットした「Your Love」あたりはグッときますね。

Larry Graham以下、Patryce Banks(vo)、Hershall Kennedy(g、clavinet)、David Vega(g)、Willy Sparks(ds)、Robert Sam(key)というメンバー6名の一体感もいいですね。また、前作同様Tower Of Powerのホーン隊が参加しています。

グループとしてのGraham Central Stationの絶好調ぶりを堪能できる1枚なのでは?

全曲紹介しときやす。

「The Jam」
本作のハイライトと言えば、このオープニング曲ですよね。メンバー紹介をしながら、ソロ回しで聴かせていく大盛り上がりのファンク・ジャム。楽しく盛り上がれるのがいいですね。Larryのベースがブリブリで絶好調なのは勿論のこと、Robert "Butch" Samのオルガンがファンキー度を更に高めてくれます。

また、中盤のドラムブレイクは定番サンプリング・ネタとしてお馴染みですね。Eric B. & Rakim.「Move the Crowd」、Jungle Brothers「Sounds of the Safari」、LL Cool J「Fast Peg」、DJ Jazzy Jeff & the Fresh Prince「Numero Uno」、Biz Markie「Pickin' Boogers」、The Notorious B.I.G.「Friend of Mine」等でサンプリングされています。

「Your Love」
シングルにもなった胸にしみるソウル・バラード。Patryce "Chocolate" Banksのキュートなヴォーカルがサイコーです。

「It's Alright」
曲のキャッチーさで言えば、このファンキー・ディスコ・チューンが一番なのでは?Larryのベースにだけ注目して聴いても相当グッときます。Tower Of Powerのホーン隊も大いに盛り上げてくれます。

「I Can't Stand the Rain」
Ann Peebles、お馴染みのヒット曲をカヴァー。Patryce Banksのヴォーカルを堪能できます。僕の場合、"Ann Peeblesのオリジナルは少し渋すぎー!でもEruptionのディスコ・カヴァーは少しやりすぎー"という印象があり、その意味ではこのGCSヴァージョンくらいが丁度いいのかもしれません。とか言って、Missy Elliott「The Rain (Supa Dupa Fly)」が一番良かったりして(笑)

「It Ain't Nothing But a Warner Brothers Party」
Sly & The Family Stone時代を彷彿させるファンク・チューン。Sly & The Family Stoneがお好きな方ならば気に入ると思います。Tower Of Powerホーン隊がサイコー!

「Ole Smokey」
イナたい味わいが魅力のソウル・チューン。ファンク・チューンの合間で小休止といったところでしょうか。

「Easy Rider」
イントロがめちゃめちゃキマっているロックン・ロール調の1曲。

「Water」
密かに好きなのがこの曲。腰にグイグイくる重心の低いファンク・ナンバー。もっと長尺で聴いていたい1曲。

「Luckiest People」
ラストは壮大のバラード。後年のバラード路線を予感させる?この大味な仕上がりは僕の好みではありませんが。

Sly & The Family StoneTower Of Powerの作品もしばらく紹介していないですね。近々取り上げたいと思います。
posted by ez at 02:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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