発表年:1999年
ez的ジャンル:ミクスチャー&ローファイ系オルタナ
気分は... :酒はほどほどに!
昨晩は新宿某所で飲んでいましたが、さすがに脱ぎたくなるほど深酒はしないように気をつけました(笑)
Beckの2回目の登場です。
『Odelay』(1996年)に続いて紹介するには、『Midnite Vultures』(1999年)です。
発売当時は賛否両論分かれた作品でしたね。
Beckらしさに溢れた作品として僕は支持していましたが...
(と言いつつ、熱心なBeckファンでもないのですが)
前作『Mutations』(1998年)は、アコースティック・サウンドを前面に打ち出したフォーキーな味わいのアルバムでした。決して悪くはない出来でしたが、『Odelay』からのギャップに肩透かしを食らった感がありましたね。その意味では本作『Midnite Vultures』を聴いて、"これがBeckだよね!"とスッキリした記憶があります。
まぁ、『Mutations』で一息ついたからこそ、『Midnite Vultures』のような突き抜けた作品を生み出すことができたのかもしれませんが。
中身としてはGeorge Clinton、Prince、70年代後半〜80年代初めのニューウェイヴ/エレポップをBeck風に調理したサウンドという印象です。僕の中でBeckの持つミクスチャー感覚&ローファイ感って"90年代版ニューウェイヴ"というイメージがあるんですよね。
プロデューサーはBeck本人に加え、殆どの曲でTony Hoffer又はMickey Petraliaが共同プロデューサーとしてクレジットされています。Dust Brothersも2曲でプロデュースに関与しています。
山塚EYE(ボアダムス)のデザインによるジャケも大好き!
グリーンとピンクが目立つジャケってそんなに無い気がします。
昔は僕もピンクのパンツをよくはいていたのですが(笑)
全曲紹介しときやす。
「Sexx Laws」
オープニングはシングルにもなったご機嫌なファンキー・チューン。フジテレビ系のスポーツ・バラエティ番組『ジャンクSPORTS』の挿入歌としてお馴染みですね。能天気なホーンが浜ちゃんや内田恭子のキャラにぴったりですな。バンジョーとシンセの組み合わせというのがBeckらしいのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=XC7ucvAAVvw
「Nicotine & Gravy」
ダーク&クールなミッド・グルーヴ。Sly & The Family Stoneを意識した作りかもしれませんね。重く響き渡るベースとチープなエレクトリック・サウンドが僕好み。
http://www.youtube.com/watch?v=CJu3Z9o4uJM
「Mixed Bizness」
この曲もシングルになりました。シングル向きのキャッチーな仕上がりです。ノリの良さが魅力ですな。変態チックなコーラスも大好き!
http://www.youtube.com/watch?v=FgRQAnFQS48
「Get Real Paid」
80年代風エレクトリック・サウンドで徹底した1曲。80年代をリアル体験した僕などはこのレトロなピコピコ感がたまりませ〜ん。
http://www.youtube.com/watch?v=I8BzQoz8LHE
「Hollywood Freaks」
G-Funk風のラップ・チューン(Dust Brothersプロデュース)。悪くはないけどBeckらしさという点ではどうなんでしょうかね?
「Peaches & Cream」
怪しげな雰囲気がいいですね。ヴォーカルはPrinceしています。
「Broken Train」
アーシーな味わいをベースにしたエレクトリック・サウンドがいいですね。ローファイ感もあってBeckらしい仕上がりなのでは?
「Milk & Honey」
Beckらしいミクスチャー感覚が堪能できる1曲。チープなスペイシー・サウンドがクセになりますな。
http://www.youtube.com/watch?v=7hIg_fdT8PA
「Beautiful Way」
アーシーな味わいのマッタリとした1曲。これもBeckの持ち味!
「Pressure Zone」
70年代後半〜80年代初めのニューウェイヴ/エレポップ・サウンドあたりを彷彿させる仕上がり。
「Debra」
この曲は完璧にPrinceしています(笑)。Ramsey Lewis「My Love For You」をサンプリング。Dust Brothersプロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=H8YaaUYiELw
今日を乗りければ、気分はGWモードですな!