発表年:1988年
ez的ジャンル:Zappファミリー系歌姫
気分は... :Zapp/Rogerサイコー!
本当は故Roger Troutmanの息子Lynchのアルバム『Pinch of Lynch』(1989年)を紹介したい気分なのですが、Amazonで扱いがないので、同じくZapp/Rogerファミリーの歌姫Shirley Murdockの2ndアルバム『A Woman's Point of View』(1988年)をセレクトしました。
Shirley Murdockの紹介は、デビュー・アルバム『Shirley Murdock』(1986年)に続き2回目になります。
彼女の作品と言えば、「Go On Without You」、「As We Lay」という秀逸スロウ2曲が収録されている、デビュー・アルバム『Shirley Murdock』の印象が強いですが、2ndとなる本作『A Woman's Point of View』(1988年)もZapp/Rogerファミリーの全面バックアップの下、充実した1枚に仕上がっています。
正直、今聴くとサウンドがチープな印象を受けるかもしれません。しかしながら、Zapp/Roger好きの人にとっては、このチープなサウンドが何ともグッとくるのではないかと思います。
Zapp/Roger大好きの僕は、このサウンドを聴くだけで脳内から幸福ホルモンが分泌しまくりです。
主役であるShirleyのパワフルなヴォーカルも存分に堪能できます。特にスロウが多いのがグッド!
Zappファンにはサプライズなトラックもあって、楽しさ倍増!って感じです。
ジャケで引かないで、ぜひ聴いてみてください(笑)
全曲紹介しときやす。
「Husband」
シングルとして全米R&Bチャート第5位のヒットとなりました。いかにもRogerらしいトラックをバックに、Shirleyらしいパワフルなヴォーカルを聴かせてくれるバラード。Lil' Moがカヴァーしていますが、オリジナルと比較すると少し迫力不足ですね。
Lil' Mo「Husband」
http://www.youtube.com/watch?v=z6kFzgq-JuA
「(Everybody Wants) Somethin' for Nothin'」
80年代らしいエレクトリック・ファンク。
「Found My Way」
荘厳な雰囲気の哀愁バラード。Shirleyの変幻自在のヴォーカルが楽しめます。
「If I Know」
Zapp/Rogerファンは相当グッとくるスロウ。名曲「As We Lay」がお好きな人ならば気に入ると思います。
「A Woman's Point of View」
タイトルはご機嫌なアップ・チューン。良くも悪くも80年代サウンドですね。でも、Zappファミリーにはこの80年代サウンドが実にマッチしますな。
「Oh What a Feeling」
Zappファンは歓喜の雄叫びを上げたくなるバラード。『The New Zapp IV U』収録「I Only Have Eyes for You」(The Flamingosでお馴染みの名曲カヴァー)のトラックをそのまま二次活用していると思います。
「I Still Love You」
Shirley自身のソングライティング/アレンジによる感動的なラブ・バラード。オーソドックスですがグッときます!
「Spend My Whole Life」
この曲もZappファンは大喜び!『Zapp III』収録のロマンティックな名スロウを旦那であるDale Degroatとのデュエットでカヴァー。言うこと無しの満足度!
「Modern Girl」
アップ・チューンでは一番好き!ポップでキュートな感じがいいですね!
「And I Am Telling You I'm Not Going」
お馴染みのミュージカル『Dreamgirls』挿入歌であり、Jennifer Holliday名義のシングルが全米R&BチャートNo.1に輝いた名曲です。若いリスナーの方は映画版『Dreamgirls』のJennifer Hudsonのヴァージョンをお聴きかもしれませんね。Shirleyヴァージョンも両Jenniferに負けじと、パワフルなヴォーカルで堂々と歌いきっています。
Jennifer Hudson「And I Am Telling You, I'm Not Going」
http://www.youtube.com/watch?v=V3lTXB4t2so
「Instrument of Praise」
ラストはゴスペルで感動的なフィナーレ!といった感じ。Shirleyのルーツに触れることができます。
今回見送ったLynch『Pinch of Lynch』(1989年)もぜひ紹介したいですね。