2009年06月13日

Luciana Souza『Tide』

大人のための極上ジャズ・ヴォーカル作品☆Luciana Souza『Tide』
Tide
発表年:2009年
ez的ジャンル:ブラジリアン女性ジャズ・ヴォーカル
気分は... :落ち着いた週末を...

今日はしっとりとした大人のジャズ・ヴォーカル新作Luciana Souza『Tide』です。

Luciana Souzaは1966年ブラジル、サンパウロ生まれの女性ジャズ・シンガー/コンポーザー。

Lucianaの父親は昨年惜しくも亡くなったシンガー/ギタリスト/コンポーザーWalter Santos、母親は詩人Tereza Souzaです。Walter SantosはJoao Gilbertoと同郷で、Joaoにギターの手ほどきをした人物であり、ボサノヴァの歴史に大きな足跡を残した人物の一人のようですね。

そんな血統を持つLucianaは、バークレー音楽院ジャズ作曲学士号およびニュー・イングランド音楽院ジャズ修士号を取得し、マンハッタン音楽院で教鞭もとっていた音楽エリート。現在は夫のプロデューサー/べーシストLarry Kleinと共にL.A.を拠点に活動しています。ちなみに旦那のLarry KleinはJoni Mitchellの元夫/プロデューサーとして知られていますね。

Luciana Souza自身は、これまで 『An Answer to Your Silenc』 (1998年)、 『The Poems of Elizabeth Bishop and Other Songs』 (2000年)、 『Brazilian Duos』 (2002年)、 『North and South』 (2003年)、 『Neruda』 (2004年)、 『Duos II』 (2005年)、 『The New Bossa Nova』 (2007年)といったリーダー作をリリースしています。日本で注目されるようになったのはグラミー賞にノミネートされた 『Duos II』あたりのようです。

また、 Till BronnerWalter BeckerHerbie HancockStephen Bishop等数多くの作品にヴォーカリストとして参加しています。

新作 『Tide』は、Verve移籍第二弾アルバムであり、前作 『The New Bossa Nova』と同じく夫のLarry Kleinがプロデュースしています。

ジャズ・ヴォーカルらしい楽曲とブラジリアン・フレイヴァーの楽曲が半々といった構成です。全体的にはしっとりした大人のヴォーカル作品に仕上がっています。ブラジリアン・フレイヴァーの作品は、ジャズ・エリートらしい洗練された仕上がりがいいですね。

大人のための極上ジャズ・ヴォーカルを堪能あれ!

全曲紹介しときやす。

「Adeus America & Eu Quero Um Samba」
Joao Gilbertoでお馴染みの曲ですね(Geraldo Jaques/Haroldo Barbosa/Janet De Almeida作品)。シンプルなJoaoヴァージョンの印象が強い曲ですが、Lucianaヴァージョンは軽快&爽快な仕上がりです。Lucianaのヴォーカルの抑えたヴォーカルもグッドですが、Romero Lubamboのギターに相当グッときます。

「Fire and Wood」
不思議な大人のポップ感を持った1曲。Larry Goldingsのオルガン&フェンダーがいい味出しています。

「Our Gilded Home」
美しく厳かなメロウ・チューン。ジャズとブラジル音楽が程よくバランスしている感じがたまりません。こういう曲がLucianaに一番合っている気がします。最近の僕のiPodヘビロテです。

「Love - Poem 65」
有名な詩人E. E. Cummingsの詩を引用した作品。ラベンダーのアロマ・オイルのように心と体が鎮まります。

「Circus Life」
ブラジリアン・フレイヴァーの小粋な仕上がり。オシャレな楽曲を期待する人にはオススメ!あくまでもライトな感じがグッド!

「Once Again」
ジャズ・シンガーらしい哀愁バラード。まさに大人のための極上ジャズ・ヴォーカルという言葉がピッタリ!

「Tide」
タイトル曲は翳りのあるバラード。美しく切ない雰囲気にグッときます。抑えたバックも実にいいですね。

「Sorriu Para Mim」
Joao Gilbertoも歌っていたブラジル大衆歌(Garoto/Luiz Claudio作品)。Lucianaのスキャットがいいですね。ブラジル音楽好きの人は素直に楽しめます。

「Chuva」
Paulo Leminskiの詩を引用したブラジリアン・テイストのミステリアスな1曲。幻想的なヴォーカル&サウンドが都会での忙しない日常を忘れさせてくれます。

「Amulet」
ラストはなんとPaul Simon作品。Simon & Garfunkelファンの方はご存知の通り、今年の2月に一夜限りの再結成を果たしたSimon & Garfunkelですが、その時にもLuciana本人と共に本曲が披露されました。曲自体は地味な感じですが(笑)

NBAファイナルは第4戦も勝利して3勝1敗とし、レイカーズがマジックに王手をかけましたね。

4Q終了直前まで絶対マジック勝利と思いましたが、残り4.6秒でのフィッシャーの同点3点シュートは凄かったですね。オーバータイムの3点シュートも含めて、この日の主役は間違いなくフィッシャーでした。

この1勝はファイナル全体の流れを決定づけたような気がします。このままレイカーズがファイナルを制したならば、M.V.P.はコービーでもガソールでもオドムでもなくフィッシャーなのでは?
posted by ez at 01:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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