発表年:2007年
ez的ジャンル:メロウ&ファンキーUKジャズ・ファンク
気分は... :夏が待ちきれない!
今日はThe Allstars Collective『All About the Music』です。
本国UKでは2007年末にリリースされた作品ですが、今年6月にようやく国内盤がリリースされました。
2004年にUKのサックス奏者Matt Clackettがライブ・イベント用に知り合いのスタジオ・ミュージシャンを集めたのが、The Allstars Collectiveの始まりです。ライブの盛況ぶりに気を良くしたClackettは、パーマネントなグループThe Allstars Collectiveとしてライブ活動を行うようになります。
そして、2006年より元Average White Band(AWB)メンバーHamish Stewartをプロデューサーに据えてアルバムの制作に取り掛かります。そして、2年の歳月をかけて完成させた作品が今日紹介する『All About the Music』です。
ちなみに輸入盤のジャケはこうです。
『All About the Music』(輸入盤)
※輸入盤と国内盤では曲順が違っています。
ライト&メロウな味わいのUKソウル/ジャズ・ファンクといった仕上がりです。
70年代のUKファンク、70〜80年代のAOR/フュージョン、90年代アシッド・ジャズ好きの人はグッとくる作品だと思います。
プロデューサーHamish Stewartは、本ブログでも大絶賛だったUKの人気ジャズ・ファンク・グループThe Baker Brothers『Transition Transmission』(2008年)への参加も記憶に新しく、そのあたりとリンクさせながら聴くと、さらに興味深く聴くことができるのでは?
The Baker Brothers feat.Hamish Stewart「Chance And Fly」
http://jp.youtube.com/watch?v=X6ymGWBpD7k
Guy Phethean(key)、Mark Mondesir(ds)、Randy Hope-Taylor(b)、 Robert Anderson(per)、 Chris Newland(g)、Matt Clackett(s、f)、David Mian(tp)、Lawrie Bolton(or、clav)、Hamish Stuart(vo、g)、Jim Mullen(g)、Henry Collins(tp、flu)等の腕利きミュージシャンとJocelyn Brown、Angelo Satrr、Klaus White、Mary Pearce、Cuttie Williams、Julie Payne、Roy Hamiltonといったヴォーカル陣が参加しています。"オールスターズ"を名乗るわりには、シブいメンツかもしれませんが(笑)
目を惹くのは、Hamish Stewart、元IncognitoのRandy Hope-Taylor、そしてソウル/ハウス好きにはお馴染みのディーヴァJocelyn Brownあたりですかね。
70年代のAWBに代表されるUKファンクの流れが、90年代アシッド・ジャズを経由して、2009年の現在でもしっかり根付いていることを実感できる1枚だと思います。
あるようで、なかなか無いタイプの作品だと思います。
夏の到来が待ちきれなくなりますよ!
全曲紹介しときやす。
「Sometimes」
Mary Pearceの女性ヴォーカルをフィーチャーした爽快なファンク・チューン。この曲をCDショップで試聴して、本作の購入を即決しました。太陽の光を浴びたくなる、サマー・チューンに仕上がっています。フェンダーローズの心地好い音色と豪快なホーン隊をバックに、Mary Pearceがパワフル&ソウルフルなヴォーカルを披露してくれます。Matt Clackettのアルト・サックス・ソロもグッド!
「Beautiful Day」
Stevie WonderばりのKlaus Whiteのヴォーカルをフィーチャーした躍動するグルーヴ。ラテン・フレイヴァーな仕上がりは僕好み!Chris Newlandがギター・ソロを聴かせてくれます。
「Remedy」
Hamish Stuartのヴォーカルをフィーチャーしら爽快ジャズ・ファンク。Average White Bandファンは歓喜の1曲のはず!Brian Auger's Oblivion ExpressやKokomoのメンバーでもあったJim Mullenが素敵なギター・ソロを聴かせてくれます。
「All About the Music」
Jocelyn Brownをフィーチャーしたダンサブルなソウル・グルーヴ。彼女のダイナマイト・ヴォーカルを活かすべく演奏もパワフルです。Stevie Wonder、Marvin Gaye、Aretha Franklin、Ray Charlesの名前が出てくるのも楽しいですよ。
http://www.youtube.com/watch?v=DjVOA3XXJZU
※音が鳴り出すのが20秒後あたりなのでご注意を!
「Star」
Cuttie Williamsによる男性ヴォーカルをフィーチャーした哀愁メロウ。AOR好きの人にはグッとくるのでは?ここでもJim Mullenが哀愁のギター・ソロを聴かせてくれます。後半のMark Mondesir(ds)とRobert Anderson(per)を中心にしたパーカッシヴな展開も盛り上がります。
http://www.youtube.com/watch?v=2u_55Qt-G6c
「Satisfied」
Julie Payneの女性ヴォーカルをフィーチャーしたUKジャズ・ファンクらしい心地好いグルーヴ感を堪能できる1曲。90年代アシッド・ジャズ好きの人は気に入る1曲だと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=ogkC1h6-iFY
「Hey, Listen Up」
「Sometimes」と並ぶ僕のお気に入り曲。僕の今夏のヘビロテになりそうなサマー・グルーヴ。多分、70年代メロウ・グルーヴがお好きな人には相当ハマるはずです!Roy Hamiltonの男性ヴォーカルをフィーチャー。Jim Mullenのギターもサイコー!
http://www.youtube.com/watch?v=tmGn6XOd38E
「Treading Water」
Mary Pearceのヴォーカルをフィーチャーしたサマー・グルーヴ。この曲も今夏は僕のiPodで大忙しとなることでしょう!Matt Clackettがここでは爽快なフルート・ソロを聴かせてくれます。
「On My Mind」
Klaus Whiteのヴォーカルをフィーチャーしたレゲエ・チューン。このあたりはUKらしいですね。
「Time Will Tell」
ラストはAngelo Satrrの男性ヴォーカルをフィーチャーしたフォーキー・ソウル。なかなか感動的な仕上がりです。浜辺で夕陽を眺めながら聴きたくなります。
国内盤には「All About the Music」のハウス仕様リミックス 「All About the Music(The Bassmonkeys mix) 」が収録されています。Jocelyn Brownのヴォーカルをハウス・サウンドで聴きたい方はどうぞ!
UKジャズ・ファンクのオールズターズと言えば、The Sound Stylisticsの新作『Greasin' The Wheels』も超オススメです。こちらも近々に紹介しますね。
とても参考になるので、今後もぜひこのブログを続けてください!
好みが近くて、重宝してます♪
ありがとうございます。
サボる日もありますが、自分なりにブログを楽しんでいるので、これからも自分らしいスタンスで継続させたいと思っています。
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