2006年01月25日

Alexander O'Neal『Hearsay』

Jam & Lewisその後の大ヒット諸作のプロトタイプ的名盤☆Alexander O'Neal『Hearsay』
Hearsay
発表年:1987年
ez的ジャンル:Jam & Lewis系大人のR&B
気分は... :アダルト気分で...

Jam & Lewis(Jimmy Jam & Terry Lewis)好きには外せないAlexander O'Nealっす。

本ブログでは、Karyn White『Ritual of Love』New Edition『Heart Break』Sounds of Blackness『The Evolution of Gospel』に続く、4枚目のJam & Lewisプロデュース作品っす。

Alexander O'Neal(以下Alex)とJam & Lewisはかつてのバンド仲間であり、契約等で折り合いの付かなかったAlexを除くメンバーがPrince殿下に引き抜かれ、The Timeとしてデビューしたのは有名な話ですよね。その後Jam & Lewisの二人も殿下ともめてTimeを脱退し、プロデュースチームとして歩んでいくこととなった。

そんな中で、Jam & Lewisの全面バックアップにより、Alexの1stソロ『Alexander O'Neal』(1985年)が発表された。まだ、Jam & Lewisがスーパープロデューサーになる前で、一部のR&B好きにしか知られない存在だったので、この頃のS.O.S Band、Cherrelle、AlexのJam & Lewisプロデュース作品は特に思い入れがあるね。

AlexとCherrelleについて言えば、二人のデュエットによる「Saturday Love」(1986年)が大好きだったなぁ。今は亡きMZA有明で二人のライブを観たのが懐かしいっす!本当はバックとしてJam & Lewisの二人も来日するってことだったんだけど、実際にはそれは実現せず(残念)...それでも十分に楽しめるライブだった記憶がある。

『Hearsay』はAlexの1987年に発表された2ndアルバムっす。パーティーをテーマにしたコンセプト・アルバムであり、interludeなどでパーティーの雰囲気が伝わってきます。前半はJam & Lewis流ミネアポリス・ファンク、後半は胸キュン・スローのオンパレードといった構成っす。このアルバムはJam & Lewisプロデュースによる数々の大ヒット作のプロトタイプ的なアルバムなのではと思いマス。勿論、Alexのソウルフルなアダルト・ヴォイスの魅力も満載っす。

オススメ曲を紹介しときやす。

「(What Can I Say) To Make You Love Me」
Jam & Lewis流ファンク全開のナンバー。ノリノリな中にほのかに香るメロウネスがらしいカンジっす。

「Hearsay」
「Lovers」
アダルト・ムード満点のミディアム・ナンバー2曲。特に「Hearsay」は、AlexのボーカルとJam & Lewisゴージャス・サウンドが見事にマッチした逸品だと思いマス。

「Fake」
シングルヒットしたファンクナンバー。Jam & Lewisらしいクールネス・ファンクっす。Janet Jacksonあたりのファンクナンバーにも通じるものがありマス。

「Criticize」
これまたカッチョ良いファンクナンバー。女性コーラスが盛り上げてくれマス。正直「Fake」よりもコチラの方が断然スキっす。

「Never Knew Love Like This」
「Saturday Love」第2弾とも呼べるCherrelleとのデュエット曲。「Saturday Love」大好きの僕としてはアルバムで一番のお気に入りっす。胸キュン度200%のメロウネスがたまりません!やっぱりこの二人の相性はバッチリだよね。

「Sunshine」
Jam & Lewisらしいアーバンな逸品スロー。。この曲はサンプリング・ネタとしても有名で、Jay-Z「Sunshine」、Jungle Brothers「Sunshine」、L.L. Cool J 「Candy Girl」Mr.Cheeks「Brighter」などで使われてマス。

「Crying Overtime」
とっても切なくロマンティックなバラード。Alexのボーカリストとしての魅力が堪能できマス。

「When the Party's Over」
タイトル通り、パーティーの終わりを告げるナンバー。「Never Knew Love Like This」から「When the Party's Over」まで続く後半4曲は本当に素晴らしいの一言デス。この4曲を聴いていると、学生時代の様々な思い出が走馬灯のように頭を過ぎりマス。

本作が気に入った方は、Alexの1st『Alexander O'Neal』、Cherrelleの『Fragile』(1984年)、『High Priority』(1985年)あたりもどうぞ!
posted by ez at 01:02| Comment(3) | TrackBack(1) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんわ。
昔、ディスコでもよくかかってましたし、このアルバムも聴き倒しました。
Fake / Critisize / Never Knew Love Like This
この辺は、12インチでも楽しませてもらいましたね。
恥ずかしながら、前段のザ・タイム云々の経緯はまったく知りませんでした。

それにしても、自分のブログで彼の曲のことを書こうかと思っていたところだったのでビックリしました。
書き終えたら、TBさせていただきます(書けるのか?)。
Posted by heavytopper at 2006年01月25日 20:08
僕もMZA有明行きました〜。あとクラブチッタ川崎と神奈川県民ホールでも聞いたと思います。
ほかにこれだけ通ったのはジョージ・クリントン&ザ・P・ファンク・オール・スターズだけかなあ。
今部屋の掃除をしながらSOSバンドを聴いていますが、やはりいいですね〜。
プログラミング音楽の最高峰と言ってもいいのではないでしょうか?
それとパソコンを買って最初にやったのがThe Timeのノンストップつくりだったんです。
面倒だし、HDDの容量がないのでもうやっていませんが、またいつか音楽の方に没頭してみたいなぁ〜。
Posted by けん at 2006年01月25日 20:37
☆heavytopperさん

ありがとうございます。
12インチまで行くとは筋金入りですね!
この80年代ならでは音に胸トキメク感じですよね〜♪

☆けんさん

ありがとうございます。
そうですか!もしかしたらMZA有明で遭遇していたかもしれませんね!
S.O.S Band持っているなんて嬉しいっす!
『Just The Way You Like It』、『Sands Of Time』の2枚は80年代ブラコンのマイ・フェイバリットです。
Posted by ez at 2006年01月25日 23:57
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Excerpt:   学生時代の一時期、ブラック系の12インチものを聴きまくったことは、以前にここで書きましたが、当時一番のフェイバリッツ、「エースで四番」がアレキサンダー・オニールの楽曲群でした。    出会った..
Weblog: Radio Nostalgia
Tracked: 2006-01-25 22:06