発表年:1976年
ez的ジャンル:ノスタルジック系スウィンギー・ディスコ
気分は... :1,300回目
今日で1,300回目の記事投稿になります。
100回毎に自分の中で区切りとしていますが、これからも年代・ジャンル問わずに作品を紹介していきたいと思います。
以前にも書きましたが、"よく(ほぼ)毎日記事を書く時間があるよね!仕事ちゃんとしているの?"と周囲から尋ねられます。
確かに、仕事以上にブログの方が気合い入っているかもしれませんが(笑)
それは冗談として、この記事スタイルで毎日投稿できるコツは、計画的に記事を作成しているからだと思います。
僕の場合、以下のような手順で記事を作成するように心掛けています。
@ 今後1〜2週間うちに紹介したいアルバムをリスト化する(作品を選ぶ)。
A @の作品に関して、事前に情報収集・整理する(何を書くか考える)。
B 投稿日に最終的な記事として仕上げる(記事として書く)。
つまり、「選ぶ」「考える」「書く」という作業を分けることで、作業効率を向上させているといったところでしょうか。
さて、1,300回目の記念の記事投稿に取り上げた作品は、Dr. Buzzard's Original Savannah Band『Dr. Buzzard's Original Savannah Band』(1976年)です。
Dr. Buzzard's Original Savannah Bandは、トロピカル・テイストのディスコ・バンドKid Creole & The CoconutsのリーダーであったAugust DarnellがThe Coconuts以前に率いていたニューヨークのグループです。
活動期間は1976〜1979年。その間に『Dr. Buzzard's Original Savannah Band』(1976年)、『Dr. Buzzard's Original Savannah Band Meets King Penett』(1978年)、『Dr. Buzzard's Original Savannah Band Goes to Washington』(1979年)という3枚のアルバムをリリースしています。
僕は後追いでしか聴いていませんが、ノスタルジックなスウィング・ジャズとディスコ・サウンドを融合した独特のスタイルは、当時もかなり異彩を放っていたグループとして映っていたのでは?
当ブログでは以前にAugust Darnellがプロデュース&全面バックアップした作品Elbow Bones & The Racketeers『New York At Dawn』(1984年)を紹介しましたが、ニューヨークのナイトクラブの雰囲気はDr. Buzzard's Original Savannah Bandに通じるものがあるのでは?Elbow Bones & The Racketeersの方が表層的ではありますが...
Cory Dayeの艶やかな女性ヴォーカルとノスタルジックなディスコ・サウンドは、"安らぎのディスコ・サウンド"といった不思議な感覚を与えてくれます。でもコレが実に心地好いんですよね!
収録曲のうち、日本ではフリーソウル・クラシックであり、サンプリング・ネタとしても有名な「Sunshower」に注目が集まりますが、「Cherchez la Femme/Se Si Bon」、「I'll Play the Fool」といったシングル曲も忘れてはいけませんね。
全7曲という点に物足りなさを感じる方もいるかもしれませんが、捨て曲ナシの充実作だと思います。
火照った体をクールダウンしてくれるモダンなノスタルジック・サウンドを堪能あれ!
全曲紹介しときやす。
「I'll Play the Fool」
キャバレー・モードがたまらないオープニング。途中ディスコ・モードのパートを挿入するあたりに、このグループの特徴がよく表れているかもしれませんね。優雅なストリングスのアレンジもお見事!
http://www.youtube.com/watch?v=hnE7xlBxqHQ
「Hard Times」
「Sunshower」がお好きな方はこの曲も気に入るはず!クールダウンには持ってこい!の仕上がりです。トロピカル・カクテルでも飲みながらマッタリしたくなりますな。
http://www.youtube.com/watch?v=cW0b4B_F3OE
De La Soul「Ain't Hip To Be Labeled a Hippie」のサンプリング・ネタにもなっています。
http://www.youtube.com/watch?v=z3AOyfOUTg8
「Cherchez la Femme/Se Si Bon」
グループの代表曲ということで言えば、ダンス・ヒットとなった本曲でしょうね。ノスタルジックな雰囲気を醸し出しつつも、巧みダンス・チューンに仕上がっています。Nuyorican Soulあたりがお好きな人は、こういう曲にグッとくるのでは?ハウス・モードのリミックスにしてもマッチする気がします。
http://www.youtube.com/watch?v=jrzxW0rsD1Q
Ghostface Killah「Cher Chez La Ghost」のサンプリング・ネタにもなっています。
http://www.youtube.com/watch?v=1TBAk6HiXtY
「Sunshower」
フリーソウル・ファン、Hip-Hopファンにとってはこの曲はハイライトでしょうね。思わず童心に戻ってしまいそうな1曲ですね。僕はこの曲を聴くと、夏休みに海水浴へ行き、泳ぎ疲れて海の家でカキ氷を食べている光景を思い出してしまいます(笑)
http://www.youtube.com/watch?v=MZnXgxODfHg
M.I.A.「Sunshowers」、Ghostface Killah「Ghost Showers」、Doug E. Fresh「Summertime」、A Tribe Called Quest「Can I Kick It?」、De la Soul「Am I Worthy of You?」、Busta Rhymes「Take It Off」等のサンプリング・ネタになっています。
Ghostface Killah「Ghost Showers」
http://www.youtube.com/watch?v=ssRq1kjVLS4
M.I.A.「Sunshowers」
http://www.youtube.com/watch?v=knQuxZj9rTA
「We Got It Made/Night and Day」
オリジナル曲「We Got It Made」とCole Porterの名曲「Night and Day」の組み合わせ。ラテン・モードの仕上がりが僕好み!
http://www.youtube.com/watch?v=7UCYdN0wTpM
「You've Got Something/Betcha' the Love Bug Bitcha'」
小粋な仕上がりが何ともオシャレでいいですな。エスニック料理で一杯飲みたくなるような1曲。
http://www.youtube.com/watch?v=Vz6M0x_UYLo
「Sour & Sweet/Lemon in the Honey」
僕の密かなお気に入り曲。ノスタルジック、エレガント、スウィート、スウィンギー、ディスコチック...Dr. Buzzard's Original Savannah Bandの魅力が詰まった1曲という気がします。
http://www.youtube.com/watch?v=CrmraIwmWu8
本作を気に入った方は、2nd『Dr. Buzzard's Original Savannah Band Meets King Penett』(1978年)もお試しあれ!
女性ヴォーカルのCory Dayeはソロ・アルバムもリリースしています。
僕は未聴ですが、機会があれば聴いてみたいですね。
そう言えば、今日は土用の丑の日ですね。
鰻食べてスタミナつけよっと!