発表年:1972年
ez的ジャンル:N.Y.サルサ全盛期
気分は... :自分らしく...
人生において大切なものは何か?
当たり前ですがそんな事は十人十色なはずですよね...
他人が楽しいことが自分も楽しいとは限らない...
そういう事に鈍感な生き方ができると楽しいのかもしれませんが...
オレって面倒臭い人間なのかもしれません(泣)
さて、ラテン・グルーヴの帝王"ハード・ハンズ"Ray Barrettoの3回目の登場です。
Ray Barrettoのアルバムは、これまでブーガルーの名盤『Acid』、クロスオーヴァー系作品『La Cuna』の2枚を紹介してきました。
今回紹介するのは1972年リリースの『The Message』です。
1972年にRay Barrettoは本作『The Message』や『Barretto Power』をはじめ、数多くのアルバムをリリースしています。まぁ、N.Y.サルサの全盛期とも重なるし、この時期のアルバム・リリースが多かったのは当然かもしれませんが...
正直、Ray Barrettoについてはまだまだ未聴作品も多く、彼のキャリアの全体像が把握できていませんが、1972年はRay Barrettoが最も輝いていた時期なのでは?
本作『The Message』はそんな絶頂期のRay Barretto楽団の魅力が凝縮された1枚だと思います。
レコーディングにはRay Barretto(congas)以下、Rene Lopez(tp)、"Papy" Roman(tp)、Orestes Vilato(timbales)、Johnny "Dandy" Rodriguez(bongos)、Louis Cruz(p)、Andy Gonzalez(b)、Adalberto Santiago(vo)といったミュージシャンが参加しています。後にTipica '73を結成するメンバーも多数含まれています。
ジャケ写真に写ったメンバーの演奏シーンを観ただけでグッときます。
この雰囲気そのままの熱いN.Y.サルサを堪能できます。
全曲紹介しときやす。
「Se Traba」
オススメその1。ど派手なホーン、歯切れの良いピアノ、乱舞するパーカッション...サルサ全盛期の魅力を堪能できるドライブ感がたまりません。Roberto Rodriguez作。
http://www.youtube.com/watch?v=_suBQF65qbE
「Con el Cimarron」
ラテン音楽らしいエレガントな雰囲気がいいですね。Adalberto Santiagoのヴォーカルを堪能できます。Rafael Lopez Gonzales作。
「Alma Con Alma」
ロマンティックなボレロに仕上がっています。トロピカル・カクテルでも飲みながら聴きたいですね。Juanito Marquez作。
「Flor de Los Lindos Campos」
オススメその2。サルサらしい哀愁モードの疾走感がいいですね。C. Curet Alonso作。
http://www.youtube.com/watch?v=gf-ck-uzLgY
「Arrepientete」
オススメその3。本作のハイライト曲はコレだと思います。N.Y.サルサらしいファンキーな疾走感がたまりません。特に後半フルスロットルで各プレイヤーのテンション上がっていく感じがたまりません。♪ア・レェ〜ピエン・テッ・テ♪のフレーズが何かの呪文のように聴こえてきます(笑)。Hugo Gonzalez作。
http://www.youtube.com/watch?v=Z4NdUb_9EQA
「Te Traigo Mi Son」
トロピカル気分の陽気な演奏がいいですね。Barrettoのコンガを堪能するにはいい曲かも?Ray Barretto作。
「O Elefante」
オススメその4。ダークかつフリーキーな雰囲気はアルバム中でも異質な雰囲気を持っています。Ray Barretto/Roberto Rodriguez作。
「Seguire Sin Sonar」
オススメその5。この曲も哀愁モードの疾走感が魅力です。ワンパターンかもしれませんが、この手のタイプの曲にグッときてしまいます。Felo Bergaza作。
http://www.youtube.com/watch?v=i8S3jXJNSRs
次は『Barretto Power』あたりを紹介したいですね。
『Barretto Power』
毎回思うのですが、サルサ・アルバムって曲ごとにコメントするのが難しいですね(泣)僕の中ではドラムンベースと並ぶ難関です(笑)