発表年:1989年
ez的ジャンル:色男系Hip-Hop
気分は... :いよっ!色男!
昨日は日曜でしたが終日仕事...
1日中ペンを走らせる仕事で久々にペンだこが出来ました。
夜は焼肉で一杯...誰かが「今日は焼肉の日だから...」とつぶやいたので行ったのですが、焼肉の日は8月29日みたいですね???
さて、今日は80〜90年代に活躍したHip-HopアーティストBig Daddy Kane(BDK)です。
先日、たまたまMTVで放映していた『The 100 Greatest Hip Hop Songs』という番組を観ていたら、Big Daddy Kane「I Get The Job Done」が第57位にランクインしており、久々にBDKの映像を観たら格好良かったので取り上げたくなりました。
Big Daddy Kane(本名:Antonio Hardy )は1968年N.Y.ブルックリン地区出身のラッパー。Marley Marl、Biz Markie、Roxanne Shante、MC Shan、Kool G Rapらが在籍した伝説のクルーJuice Crewに参加していました。
Hip-Hopシーンを代表する色男として人気を博し、『Long Live the Kane』(1988年)、『It's a Big Daddy Kane Thing』(1989年)、『Taste of Chocolate』(1990年)、『Prince of Darkness』(1991年)、『Looks Like a Job For...』(1993年)、『Daddy's Home』(1994年)、『Veteranz Day』(1998年)といったアルバムをリリースしています。
美女に囲まれご満悦のBDKが写るジャケが印象的な『Long Live the Kane』(1988年)、『It's a Big Daddy Kane Thing』(1989年)あたりのイメージが強いですね。
ということで、今回は2nd『It's a Big Daddy Kane Thing』(1989年)をセレクト。
デビュー作『Long Live the Kane』(1988年)はMarley Marlが全面プロデュースしていましたが、本作『It's a Big Daddy Kane Thing』では、BDK自身やMarley Marlに加え、Prince Paul、Mister Cee、Easy Mo Bee、Teddy Rileyと多彩な顔ぶれがプロデューサーに起用されています。その分、バラエティに富んだ内容で楽しめると思います。
「I Get The Job Done」、「Smooth Operator」、「Ain't No Stoppin' Us Now」等今聴いてもグッとくる曲が揃っています。
Hip-Hop黄金期の勢いを感じる1枚です。
全曲紹介しときやす。
「It's A Big Daddy Thing」
オープニングはPrince Paulプロデュース。いかにもPrince Paulらしい楽しげなトラックがいいですね。トラック同様BDKのフロウも実に軽快です。同じくPrince PaulがプロデュースしたDe La Soul「The Magic Number」あたりと一緒に聴きたくなりますね!Tom Jones「Looking Out My Window」ネタ。
「Another Victory」
Easy Mo Beeプロデュース。Booker T. & The MG's「Melting Pot」ネタのトラックにのったBDKの巧みなフロウを堪能しましょう。
「Mortal Combat」
BDKのフロウがトラックと一体化しているのが実感できます。George McCrae「I Get Lifted」、James Brown「Funky Drummer」、「It's a Mans World」ネタ。
http://www.youtube.com/watch?v=Mfo65B_e1cU
「Children R The Future」
ここでは少しテンポを落とした仕上がり。リリックをきちんと聴かせたかったのかもしれませんね。後半に George Benson、 Whitney Houstonのヴァージョンでお馴染みの「The Greatest Love of All」のフレーズが聴こえてくるのが嬉しいです。
「Young, Gifted And Black」
ようやくMarley Marlプロデュース曲。Albert King「I'll Play The Blues For You」ネタのシブいトラックが印象的です。
「Smooth Operator」
この曲はトラックがサイコーですね!Mary Jane Girls「All Night Long」を中心にMohawks「The Champ」、Marvin Gaye「Sexual Healing 」、Isaac Hayes「Do Your Thing」、The Honey Drippers「Impeach the President」といったネタが使われています。
http://www.youtube.com/watch?v=8g5bjSUysQA
「Calling Mr. Welfare」
Easy Mo Beeプロデュース。ファンキーな仕上がりがグッド!James Brown「The Chicken」ネタ。
「Wrath Of Kane (Live) 」
この曲はライヴ・ヴァージョンです。ライブの熱気と盛り上がりが伝わってきます。
YouTubeに本ヴァージョンが無かったので、スタジオ・ヴァージョンで紹介しておきます。
http://www.youtube.com/watch?v=vBNe5LsRpDs
「I Get The Job Done」
Teddy Rileyプロデュースのクラシック。MTVで放映していた『The 100 Greatest Hip Hop Songs』の中にも本曲が入っていました。いかにもTeddy Rileyらしい1曲に仕上がっています。映像を観ればわかりますが、こういった曲で格好良くフロウをキメることできるのが、さすがはBDKという気がします。
http://www.youtube.com/watch?v=_FsS7l0EM0A
「Ain't No Stoppin' Us Now」
本作のハイライトはコレ!Prince Paulプロデュースによるクラシック。McFadden & Whitehead「Aint no Stoppin us Now」ネタのトラックとBDKの巧みなフロウの組み合わせがサイコー!
http://www.youtube.com/watch?v=CzCgRKyanZo
McFadden & Whitehead「Aint no Stoppin us Now」
http://www.youtube.com/watch?v=zLCER-FzgS8
「Pimpin' Ain't Easy」
Ant Live、Scoob Lover、Nice & Smoothをフィーチャー。Rufus Thomas「Do The Funky Penguin」ネタのトラックも含めて、Hip-Hop黄金期の魅力に溢れていると思います。
「Big Daddy's Theme」
タイトルの通り、これぞBig Daddy Kaneなのでしょう。
http://www.youtube.com/watch?v=65FSihfYSVM
「To Be Your Man」
Blue Magic、Chuck Stanleyをフィーチャー。フィリーソウルとHip-Hopの素敵な出会い!といったところでしょうか。
http://www.youtube.com/watch?v=AaqjXMmffLM
「The House That Cee Built」
Mister Ceeプロデュース。80年代後半らしいヒップ・ハウスな仕上がり。モロに僕の好みです!Aretha Franklin「The House That Jack Built」、Roy Ayers「Running Away」、Sister Sledge「He's The Greatest Dancer」、James Brown「It's a New Day」ネタ。
「On The Move」
Scoob Lover、Scrap Loverをフィーチャー。全体的にユルい感じがいいですな。Foster Sylvers「Misdemeanor」、Kool & The Gang「N.T.」ネタ。
「Warm It Up, Kane」
わかりやすさが魅力の1曲。Kaneのフロウを堪能しましょう。
「Rap Summary (Lean On Me) (Remix) 」
Marley Marlプロデュース。少し前に紹介したBill Withersの名曲「Lean On Me」ネタのトラックが印象的な「Rap Summary (Lean On Me)」のリミックス。
http://www.youtube.com/watch?v=82nK99v5hU0
1st『Long Live the Kane』(1988年)も本作同様、Hip-Hopファン必聴の1枚ですね!