発表年:1985年
ez的ジャンル:ジャジーUKソウル
気分は... :プレミアリーグ開幕!
世界陸上が開幕し、ゴルフの全米プロも決勝ラウンドに入るなど深夜のスポーツ中継が盛り上がっていますね。
僕の場合、昨日開幕したサッカーのイングランド・プレミアリーグで盛り上がっています。昨晩から「チェルシー対ハルシティ」、「ブラックバーン対マンチェスター・シティ」、「エバートン対アーセナル」という3試合の生中継をハシゴ観戦していました。
今季は大物選手の移籍が多く、有力チームのスタートが気になるところです。ガナーズ(アーセナル)ファンの僕としては、FWアデバイヨール等が抜け、目立った大物補強が無かったアーセナルのスタートが気になっていました。マンチェスター・シティへ移籍したアデバイヨールが試合開始数分で今季初ゴールを決めたシーンを複雑な思いで観ていたのですが...エバートン相手にアウェーで6対1と快勝し、ホッと一安心です。
そんな流れで今日はUKのアーティストが聴きたい気分です。
セレクトしたのはSadeの2ndアルバム『Promise』(1985年)です。
Sadeの紹介は、『Stronger Than Pride』(1988年)、『Love Deluxe』(1992年)に続き3回目になります。
1984年のデビュー作『Diamond Life』は今では好きな作品と言えますが、リアルタイムで聴いていた頃は"上っ面のお洒落UKポップなのでは?"という疑念を持って聴いていた記憶があります。そんな思いを払拭してくれたのが2nd『Promise』でした。
『Diamond Life』の頃は、ヴォーカルのSade Aduとそのバックグループといった印象がありました。しかし、本作『Promise』では、Sade Adu(vo)、Andrew Hale(key)、Stuart Matthewman(g、s)、Paul S. Denman(b)の4人グループの作品として魅力的なものに仕上がっていると思います。
本作は前作『Diamond Life』の成功をうけて、よりUSマーケットを意識して制作したアルバムです。結果として、US、UK共にアルバム・チャートNo.1に輝き、Sadeの人気を不動のものにしました。そんなアルバムにも関わらず、USソウルにはないUkソウルならではのジャジー感が強調されているのが興味深いですね。
ジャジーなSadeを聴きたいならば、本作が一番だと思います!
クールなジャジー・ソウルを堪能あれ!
全曲紹介しときやす。
「Is It a Crime」
3rdシングルにもなったオープニング。憂いを帯びたジャジー感は本作を象徴していると思います。グループの一体感を実感できます。MF Doom「All Spice」でサンプリングされています。
http://www.youtube.com/watch?v=TSeVldnAUa4
「The Sweetest Taboo」
アルバムからの1stシングルであり、全米シングル・チャート第5位、同R&Bシングル・チャート第3位の大ヒットとなりました。僕のSadeに対する態度を一変させた1曲でもあります。タイトルからしてグッとくる大人のジャジー・ソウルに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=2KVgZVH0kmQ
Angie Stone「Everyday(Remix)」、Lil' Kim「Single Black Female」、K DUB SHINE「禁じられた遊び(Sweet Taboo Remix)」、A.D.「Taboo」等でサンプリングされています。
「War of the Hearts」
夏にピッタリのジャジー・サウンド。打ち込みのピコピコ・リズムも違和感なくサマー・モードへと誘ってくれます。Stuart Matthewmaのギターがグッド!
http://www.youtube.com/watch?v=vnIofibgBus
「You're Not the Man」
オリジナルLP未収録でCDになり追加された曲です。Sade Aduのヴォーカルをじっくり堪能できる美しいバラード。この音の少なさこどがSadeの魅力だと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=go7OvifwMLg
「Jezebel」
シングル曲ではありませんが、ベスト盤にも収録されていた人気曲。「Is It a Crime」と同じく憂いを帯びたジャジー感がたまりません。ヴォーカル のSade Aduに注目が集まるグループですが、グループとしてのSadeの魅力を実感できる演奏なのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=lLWAgHDS7J8
「Mr. Wrong」
個人的にはど真ん中な1曲。クールな雰囲気がたまらないミッド・グルーヴ。適度にパーカッシヴなところが僕好みです。
http://www.youtube.com/watch?v=yUgHgiMoNOw
「Punch Drunk」
「You're Not the Man」と同じくオリジナルLP未収録でCDになり追加された曲。インスト曲であり、プレSweetbackといったところでしょうか(笑)
「Never as Good as the First Time」
アルバムからの2ndシングルとして、全米シングル・チャート第20位、同R&Bシングル・チャート第8位となりました。Loose Endsあたりとも共通するUKソウルならではのサウンドが印象的です。
http://www.youtube.com/watch?v=NCihQPnma64
「Fear」
スパニッシュ・ギターが印象的なドラマティックな哀愁バラード。Mobb Deep「Where Ya Heart At」でサンプリングされています。
http://www.youtube.com/watch?v=quvbrdjfToo
Mobb Deep「Where Ya Heart At」
http://www.youtube.com/watch?v=-KpUPo3dKII
「Tar Baby」
この曲も哀愁モードのミディアム・スロウ。Sade Aduのヴォーカルには哀愁サウンドがよく似合います。
http://www.youtube.com/watch?v=uw63W7HBpgM
「Maureen」
意外かもしれませんが、実はアルバムで一番好きな曲です。僕がSadeのベスト盤を作るならば、必ずセレクトします。クールかつ爽快なグルーヴ感に相当グッときます。
http://www.youtube.com/watch?v=VX7GzPs7i8M
ちなみにタイトルは、ガンと闘病するSade Aduの父との約束に因んだものです。その意味では単に"オシャレなアルバム"では済まされない作品なのかもしれません。
声も曲も雰囲気も全部好きですw
ありがとうございます。
ジャケの雰囲気そのままの憂いのあるジャジー感にグッとくるアルバムですね。
本作からグループとしての個性が出てきた気がします。
本作『Promise』から『Stronger Than Pride』、『Love Deluxe』と一作ごとに独自の音世界を昇華させていく流れがいいですね。
ジャケットも一番好きだし、アルバムから香る色気が一番強いと感じる。
そして、ちょっと驚きなんですが「Maureen」は私もアルバムで一番、いや、もしかするとSadeの全楽曲で一番好きかも?
そしてそして、今年「Lovers Rock」以来9年ぶりの新作がリリースされるという嬉しすぎる情報が...!!
ありがとうございます。
ジャケのイメージそのままの音が嬉しい作品ですね。
> 「Maureen」は私もアルバムで一番、いや、もしかするとSadeの全楽曲で一番好きかも?
ホント驚きですが、嬉しいです
隠れた人気曲なのかもしれませんね。
心地好いグルーヴにグッときます。
新作も楽しみですね!
ありがとうございます。
「Maureen」好きは僕だけでは無かったのですね。嬉しいです。
僕の場合、クールかつ爽快なサウンドを気に入ってしまったため、
歌詞の解釈は疎かになっていました(泣)
これを機に歌詞にも注目してみますね!
細かい説明がいてまよわずこのアルバムを聞いて見ようとおもっています。ありがとうございます。:)
このブログのあちこち探しまわっていますがとても立派ですね。次ノポスタ期待してます!
ありがとうございます。
ソウルからコメントを頂けるなんて大変嬉しいです。
Sadeは大人のUKソウルという雰囲気が好きです。
少し愁いを帯びたSade Aduのヴォーカルは、いつ聴いても魅力的ですね。
ぜひ『Promise』を聴いてみて下さい。
きっと他のSade作品も聴きたくなると思いますよ!