2009年08月17日

War『All Day Music』

グループのターニング・ポイントとなった作品☆War『All Day Music』
All Day Music
発表年:1971年
ez的ジャンル:元祖フュージョン系ファンク
気分は... :一日中、音楽三昧!

やはり、世界陸上男子100M決勝は迫力ありましたね。
ボルトの世界新での圧勝を予想はしていましたが、9秒58は凄すぎですね。

ストレートなメッセージ性と、ラテン、ロック、ジャズ、ブルースなどを取り入れた独自のファンク・サウンドで70年代に人気を博したWarの2回目の登場です。

『Why Can't We Be Friends?』(1975年)に続いて紹介するのは、『All Day Music』(1971年)です。

『All Day Music』は、元The Animalsのリード・ヴォーカルEric Burdonと別れ、War単独となってからの2作目であり、グループのターニング・ポイントとなったアルバムです。

前作『War』が商業的に失敗し、本作『All Day Music』で起死回生を図ることとなりました。結果としてグループの持つ個性をプロデューサーJerry Goldsteinが上手くまとあげ、商業的な成功と共に独自サウンドを生み出す基盤を作ったアルバムと言えます。

メンバーは、Howard Scott(g、per、vo)、B.B. Dickerson(b、per、vo)、Lonnie Jordan(org、p、per、vo)、Harold Brown(ds、per、vo)、Papa Dee Allen(conga、bongo、per、vo)、Charles Miller(fl、as、ts、bs、per、vo)、Lee Oskar(hca、per、vo)の7名。

大ヒットした次作『The World Is A Ghetto』のような完成度はありませんが、Warサウンドの進化プロセスを知るには楽しいアルバムです。

特にタイトル曲「All Day Music」は今の時期にピッタリだと思います!
また、代表曲「Slippin' into Darkness」 はソウル・ファンのみならず、レゲエ・ファン、Hip-Hopファンも必聴ですね。

全曲紹介しときやす。

「All Day Music」
アルバムからの先行シングル。ラテン・テイストのメロウ&リラックスしたグルーヴ感が魅力です。真夏の昼間にのんびり聴きたい1曲ですね。Lee Oskarのハーモニカがたまりません。昔、雑誌で"Young Rascals「Groovin'」に似たフィーリングを持った楽曲"というレビューを読んだことがありますが、確かにそうですね。
http://www.youtube.com/watch?v=xeShTnRgsdc

「Get Down」
Warらしいメッセージ・ソング。鋭いファンク・サウンドにのせて政治家や警察の権力に立ち向かう強烈なメッセージを放ちます。

「That's What Love Will Do」
Warの前身であるThe Creatorsの楽曲。壮大なソウル・バラードに仕上がっています。

「There Must Be a Reason」
ニューソウルの雰囲気が漂うゴスペル・タッチの仕上がり。後半はスピリチュアル・ジャズ的なエッセンスも聴くことができます。

「Nappy Head(Theme from Ghetto Man)」
幻の映画『Ghetto Man』の主題歌になるはずだった曲。「All Day Music」と並ぶ僕のお気に入り。ブラック・ムーヴィーのサントラがお好きな人ならば気に入ると思います。Warらしいラテン・テイストに仕上がっているのが僕好み!

「Slippin' into Darkness」
本作のハイライト。シングルとして全米ポップ・チャート第16位、同R&Bチャート第12位のヒットとなったWarの代表曲の1つ。♪闇の中へ滑り込んでいきそうだ...♪と歌う歌詞、重くうねるグルーヴとWarらしさを存分に堪能できる1曲ですね。ジャム・セッションのテープをJerry Goldsteinが編集したものであり、彼の手腕があったからこそ名曲が生まれたと言えるでしょう。
http://www.youtube.com/watch?v=vKFOjfwlprM

Bob Marleyファンにとって、名曲「Get Up, Stand Up」は本曲がモチーフになっているという説がありますね。確かに、「Get Up, Stand Up」を思わせるフレーズが聴こえてきます。

また、Hip-Hopファンの方にとっては、Eazy-E「Sippin On A 40」、Poor Righteous Teachers「Rock Dis Funky Joint」、415「Life Style as a Gangsta」、The Jaz「A Groove」、Mantronix「Join Me Please」等のサンプリング・ネタとしてもお馴染みですね。

Poor Righteous Teachers「Rock Dis Funky Joint」
 http://www.youtube.com/watch?v=cRFUrpCdiDg
Eazy-E「Sippin On A 40」
 http://www.youtube.com/watch?v=HpzzUgYCgNA
415「Life Style as a Gangsta」
 http://www.youtube.com/watch?v=9YuA7wJqhEU
The Jaz「A Groove」
 http://www.youtube.com/watch?v=6CGmFy02MM4
Mantronix「Join Me Please」
 http://www.youtube.com/watch?v=VrRoLs4uIxw

「Baby Brother」
ラストは1971年6月Hollywood Bowlで行われたライヴからの1曲。ブルース・フィーリング溢れる熱いパフォーマンスを堪能しましょう。

ボルトの次は、ゴルフの全米プロのタイガーですね!
メジャー通算15勝目なるか!
posted by ez at 04:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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