発表年:2000年
ez的ジャンル:ネオアコ系女性ウィスパー・ヴォーカル
気分は... :グッドタイムの始まり...
今回はThe Gentle Wavesの2ndアルバム『Swansong For You』(2000年)です。
The Gentle Wavesはスコットランドのグラスゴー出身のポップ・バンドBelle & Sebastianのヴォーカル&チェロ奏者であったIsobel Campbell (1976年グラスゴー生まれ)のソロ・プロジェクト。The Gentle Waves名義で『The Green Fields of Foreverland』(1999年)、『Swansong For You』(2000年)という2枚のアルバムをリリースしています。
その後も彼女は(Isobel Campbell名義で)『Amorino』(2000年)、『Milkwhite Sheets』(2000年)という2枚のソロ・アルバムをリリースしています。また、Screaming TreesのヴォーカリストMark Laneganと『Ballad of the Broken Seas』(2006年)、『Sunday at Devil Dirt』(2008年)という2枚の共演アルバムを制作しています。
僕自身は熱烈なBelle & Sebastianファンという訳ではありませんが、当ブログでも紹介した『The Boy With The Arab Strap』(1998年)はよく聴いていた記憶があります。繊細な青春系ネオアコって感じがツボだったのでしょうね。
Belle & Sebastianと言えば、Stuart Murdochの印象が強く、歌姫Isobel Campbellについては単にヴォーカルの女性メンバーくらいにしか思っていなかったので、ソロ・プロジェクトThe Gentle Wavesを聴いて初めてアーティストIsobel Campbellにきちんと向き合った気がします。
特に2ndとなる本作『Swansong For You』(2000年)は、美しくもどこか物悲しいヴォーカル&サウンドにグッとくるアルバムですね。これからの季節にピッタリだと思います。
ネオアコ好きの方は勿論のこと、Isobelのウィスパー・ヴォーカル&ノスタルジー溢れるサウンドにフレンチ・ポップや60年代好きの人にもグッとくると思いますよ!
全曲Isobelのオリジナルです。
全曲紹介しときやす。
「Let the Good Times Begin」
乙女のようなヴォーカルとギター&ストリングスによるエレガントなサウンドがマッチしたThe Gentle Wavesらしいオープニング。まさにグッドタイムの始まりといった感じです。童心にかえることができそう...
「Partner in Crime」
哀愁のフレンチ・ポップといった仕上がりです。Isobelのウィスパー・ヴォーカルにグッときます。
「Falling from Grace」
シングルにもなったポップ・チューン。ベルセバ好き、ネオアコ好きは勿論のこと、ハープシコードの音色に60年代好きもグッとくるエヴァーグリーンな魅力を持った1曲だと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=EBvxqPpnBIk
「Loretta Young」
ウィスパー・ヴォーカルの魅力を前面に押し出した1曲。初めて聴くのに懐かしいノスタルジーも魅力です。
「Sisterwoman」
UKインディーズらしいロック・チューン。シンプルながらも60年代風のヒップなテイストに溢れています。今聴くとかなりいいですねぇ!
「Solace for Pain」
お伽の世界のような雰囲気に包まれています。美しさと儚さが表裏一体のような危うさがらしいかも?
「Flood」
美しく懐かしいメロディに癒される1曲。ヴォーカルもサウンドもセピア色って感じですね。
「Pretty Things」
ボッサな仕上がり。Isobelのヴォーカルとボッサ・サウンドの組み合わせが悪いはずありませんよね。カフェ・ミュージックとして最適です。
「There Is No Greater Gold」
美しいハープやトランペットが盛り上げてくれるエレガントなノスタルジー・サウンドにグッときます。
「There Was Magic, Then...」
ラストは哀愁バラード。壮大なストリングスをバックに秋らしい雰囲気に包まれます。
Isobelは2002年にBelle & Sebastianを脱退しています。
ありがとうございます。
ノスタルジックなサウンドとウィスパー・ヴォーカルにグッときますね。
青春ネオアコがお好きならば、ベルセバにもトライしてみてください!