2009年09月10日

Antena『En Cavale』

Isabelle Antenaのソロとなった1stアルバム☆Isabelle Antena『En Cavale』
En Cavalle
発表年:1986年
ez的ジャンル:クレプスキュール系フェイク・ボッサ
気分は...:フェイク・ボッサで秋モードへ

今日はIsabelle Antenaの1stアルバム『En Cavale』(1986年)です。

Isabelle Antenaは、フランス出身の女性シンガー。
1981年にPascale Moiroud、Sylvain Fasyと三人でAntenaを結成し、ベルギーの音楽レーベル、クレプスキュール(Crepuscule)との契約に成功します。

当時クレプスキュールと言えば、オシャレ系レーベルとして音楽ファンの間で話題のレーベルでしたね。Mikado、Tuxedomoon等も所属していました。

Antenaに話を戻すと、1982年に元UltravoxのJohn Foxxプロデュースによるシングル「The Boy from Ipanema」Antonio Carlos Jobimの名曲「The Girl From Ipanema」のカヴァー)やミニ・アルバム『Camino Del Sol』をリリースしています。

Antena「The Boy from Ipanema」
http://www.youtube.com/watch?v=5zEdIQjh1MU

しかし、その後Pascale Moiroud、Sylvain Fasyの二人が抜け、ユニットとしてのAntenaは消滅し、Isabelle Antenaのソロとなりました。そして、制作されたのが今日紹介する1stアルバム☆『En Cavalle』(1986年)です。

僕が持っているIsabelle Antena(Antena)作品は、『Camino Del Sol』(1982年リリースのミニ・アルバムに「The Boy from Ipanema」等を追加収録したCD)、『En Cavale』(1986年)、『Hoping For Love』(1987年)、『On a Warm Summer Night』(1988年)、『Carpe Diem』(1992年)の5枚。

一般には『Hoping For Love』(邦題:愛にエスポワール)あたりが有名だと思いますが、熱心な音楽ファンには『Camino Del Sol』『En Cavale』あたりが人気なのでは?

今回、本当は『Camino Del Sol』を紹介しようと思ったのですが、収録曲が異なるいくつかのヴァージョンがあるようで、僕が所有するCDとの整合作業が面倒になってきてしまいました(泣)なので、急遽『En Cavale』へ変更した次第です。

ニューウェイヴとボサノヴァが融合したような『Camino Del Sol』と比較すると、『En Cavalle』はかなりポップな印象を受けます。サウンド面では、前半はフェイク・ボッサ、後半はライトタッチのファンクといった仕上がりです。

フェイク・ボッサって馬鹿にする人もいますが、先入観なしで素直に聴けば結構楽しめると思いますよ。

WeekendViktor LazloLoose Endsあたりがお好きな人はぜひ聴いてみてください。

全曲紹介しときやす。

「Playback」
キャッチーなボッサ・チューン。同じボッサ・チューンでもニューウェイヴ・テイストであった「The Boy from Ipanema」と比較すると、かなりポップな仕上がりです。
http://www.youtube.com/watch?v=2bW5YWqcn7M

「Easy Street」
Sister Sledgeヴァージョンでお馴染みのNile Rodgers/Bernard Edwards作品。アコースティックな味わいがグッドなライト・チューンに仕上がっています。僕の一番のお気に入り曲です。

「Seaside Weekend」
本作のハイライトはフェイク・ボサノヴァの名曲としてお馴染みの本曲でしょうね。都会的なセンスに溢れたアレンジがグッド!カフェ・ミュージックにぴったりです。
http://www.youtube.com/watch?v=yZRK-NIVbxU

「Ten Minutes」
ヴァイヴの音色が心地よいジャジーな仕上がり。大人のアーバン・ナイトって雰囲気ですね。

「How Can They Tell」
Viktor Lazloに通じるスタイリッシュなヨーロピアン・ポップに仕上がっています。

「Sois Pop」
ファンカラティーナ風のポップなファンク・チューン。当時のUKポップがお好きな人ならば気に入ると思います。

「Magic Words」
「Booby Trap」
UKらしいライトタッチのエレクトリック・ファンク。Loose Endsあたりが好きな人ならば気に入ると思います。

「La Vie Est Trop Courte」
ラテン・タッチのポップ・ファンク。いかにも80年代なエレクトリック・サウンドが逆に良かったりします。

「Naughty Naughty」
しっとりと聴かせるバラード。80年代ならではのスタイリッシュ・サウンドにグッときます。

「Don't Think About It」
ラストはキャッチーなライト・ファンク。

『Camino Del Sol』は情報を整理して、改めて紹介したいと思っています。
posted by ez at 00:01| Comment(2) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いまだに夏になると引っぱり出して聴いてる「Seaside Weekend」
LP時代では、もっぱらA面ばかり聴いてました〜。
でも今聴くと確かに80年代の音満載のファンキーなB面も悪くないですね。

手作り感プンプンの「Camino Del Sol」の記事も楽しみです。

ところで・・タイトルは「En Cavale」ですよー。
Posted by Kaz at 2009年09月12日 14:09
☆Kazさん

ありがとうございます。

> タイトルは「En Cavale」ですよー。

失礼しました。修正しておきました。

僕もどうしてもボッサな前半ばかり聴いてしまうのですが、
後半もそれなりに80年代らしさを楽しめると思います。

『Camino Del Sol』は『En Cavale』には無い毒っ気がいいですね。
Posted by ez at 2009年09月13日 13:35
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