2009年09月11日

Doug Carn『Revelation』

Black Jazzを代表するアーティストDoug Carnの人気作☆Doug Carn『Revelation』
Revelation (直輸入盤・帯・ライナー付き)
発表年:1973年
ez的ジャンル:Black Jazz系スピリチュアル・ジャズ
気分は... :パワー&グローリー!

今日からアメフト・ファン待望の新シーズンがNFL開幕!

開幕ゲーム「スティーラーズ対タイタンズ」を生放送で観戦予定です。
昨シーズンのスーパーボウル王者スティーラーズは今シーズンも健在か?

まずは我がマイアミ・ドルフィンズの開幕ダッシュを期待したいですが、それ以外にもペイトリオッツのQBトム・ブレイディ、バイキングスQBのブレット・ファーブ、イーグルスのQBマイケル・ビックという3人のQB復活劇にも注目したいですね。

さて、今日はBlack Jazz Recordsを代表するアーティストDoug Carnが1973年にリリースしたアルバム『Revelation』です。

Doug Carnは1948年フロリダ生まれのジャズ・ピアニスト。Black Jazz Records等から作品をリリースしています。

Black Jazz Recordsは、名前の通り黒人により設立・運営されたジャズ・レーベル。わずか5年程度の活動期間でしたが、そこに残された20程作品は、今日クラブ・シーンを中心に再評価が高まっています。

そんなBlack Jazz Recordsを代表するアーティストがDoug Carnでした。

Doug CarnがBlack Jazz Recordsからリリースした作品は、『Infant Eyes』(1971年)、『Spirit of the New Land』(1972年)、『Revelation』(1973年)、『Adam's Apple』(1974年)の4枚。

今日紹介する『Revelation』(1973年)は、Doug Carn作品の中でも特に人気の高いスピリチュアル・ジャズ作品です。

メンバーはDoug Carn(p、key)、Jean Carn(vo)、Olu Dara(vo、tp)、Rene McClean(vo、as、ts、fl)、Earl Mckintyre(b-tp)、Nathan Page(g)、Walter Booker(b)、Ira Williams(ds)という布陣。

特にヴォーカルのJean Carn(当時のDoug Carnの奥方)が大活躍です。本作がジャズ・ファン以外からも人気が高いのは彼女のヴォーカルの魅力に拠るところが大きいのでは?

トランペットのOlu Daraは、ラッパーNas(本名:Nasir Ben Olu Dara Jones)の父親としても有名ですね。

"ブラック・ジャズ"という言葉が実に似合う1枚だと思います。
ニューソウル好きの人も気に入る1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「God Is One」
まずはスピリチュアル・ジャズらしいオープニング。約1分40秒で終わってしまうのが惜しいです。もっと長尺で聴きたい!

「Power And Glory」
本作のハイライト。Jean Carnのソウルフルなヴォーカル、Doug Carnのエレピ、ホーン隊等が一体となって強力なブラック・パワーを発する素晴らしい演奏です。これぞBlack Jazzワールドという気がします。

本曲と言えば、Acid Jazzの人気グループGallianoによるカヴァーもお馴染みですね。僕もGallianoヴァージョンを先に聴いていました。

Galliano「Power And Glory」
 http://www.youtube.com/watch?v=flUbQZOtq6E

「Revelation」
タイトル曲はJean Carnのヴォーカルを堪能できるスピリチュアル・ソウル。ジャズ・ファンよりもニュー・ソウル好きの人がグッときそうな仕上がりですね。Carl Craigも関与したThe Detroit Experimentがカヴァーしています。
http://www.youtube.com/watch?v=s9pZoRhRQA4

「Naima」
John Cortraneのスピリチュアル名曲をカヴァー。本曲に関して、当ブログではこれまでGene HarrisPucho & His Latin Soul Brothersのカヴァーを紹介してきましたが、Jean Carnのヴォーカルが素晴らしいDoug Carnヴァージョンも実に感動的です。美しい位スピリチュアル・ワールドを存分に堪能できます。
http://www.youtube.com/watch?v=AU7U93iEIMw

「Fatherhood」
密かにお気に入りの1曲です。オルガン・ジャズ好きにはたまらない仕上がりです。軽快なオルガン・ジャズなのですが、ソウルフルなオルガン・ジャズとは異なるDoug Carnならではの味わいがあります。

「Contemplation」
McCoy Tyner作品のカヴァー。ディープなJean CarnのヴォーカルとDoug Carnのピアノの絡みがいい感じです。女性ヴォーカル好きの方は相当グッとくるはずです。

「Feel Free」
スピリチュアル・ムード満点のスケール感の大きな演奏がいいですね。Olu Daraのクールなトランペットもキマっています。

「Time Is Running Out」
グルーヴィーなオルガン・ジャズ。歯切れの良いJean Carnのヴォーカルもグッド!カッチョ良さという点ではアルバム随一かも?

「Jihad」
ラストはRene McClean作品。聴き応え十分のコズミック&スピリチュアルなジャズ・ファンクに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=agP7cY0idww

他のBlack Jazz Records作品で言えば、Kellee Patterson『Maiden Voyage』(1973年)もオススメです。

Kellee Patterson『Maiden Voyage』
メイデン・ヴォヤージュ
posted by ez at 00:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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